かまがや地域情報の窓

　新年あけましておめでとうございます

　当ＮＰＯ法人では令和６年度事業として主にロボット工作教室関連事業を中心に、小学４年生から成人までの受講者を対象に、各種ロボット製作やプログラムの学習体験講座を開催いたしました。ロボット工作の入門コースである「ロボット工作教室」の昨年１２月迄の参加された受講者は小学生２名と成人の方１名の合計３名とかなり少ない参加人数となりました。またロボット工作講座を継続して受講されてきた「ロボット工作研究グループ」受講者の方は７名に至り、両方を合わせると１１名の方が、土曜日と日曜日で４月以降に毎週定期的に１２月まで開催をしてきました。

　初心者向けの「ロボット工作教室」は４月より始めて１１月まで１１回開催を致しました。講座内容はArduinoUNOマイコンを使った３輪型の多機能ロボットです。講座の最後のアドバンスⅤではアドバンスⅠ～Ⅳの今まで学んだ各コース別機能をリモコンでプログラムを切り替える事により、簡単にロボットの動作機能を切り替えることが出来る便利な機能でまとめました。なお、この「ロボット工作教室」講座を終えた方は、「ロボット工作研究グループ」講座に引き続き参加をしていただき、先輩たちと一緒に新しい課題に挑戦をしていただいております。

　市の中央公民館から委託を受けた①デジタルワークショップ講座・ＰＣを使わないでミニ３輪ロボットをプログラム学習体験講座」を８月に、９月には②「こども科学ワークショップ講座」を小学生３年生から６年生までを対象に実施をしました。

　市内の①西部小学校では８月に「わくわくクラブ」が主催する「夏季プログラム学習体験講座」を開催し、ミニ３輪ロボットを動かすプログラム学習ですが、今回はノートＰＣを使わず、リモコンのテンキー操作でプログラムに相当する記号の組み合わせでロボットを動かす学習体験でした。②市内の五本松小学校では１１月に小学５年生の４クラス全員を対象としたプログラム学習講座を実施しました。今回は生徒たちが授業で利用しているChromebookPCと当NPO法人が貸し出し対応した各種センサーやLED、サーボモーター等とAkaDakoキットを使用して、普段は授業の中でScratchソフトを使った経験はあるが、実物の各種センサーや関連する電子部品とAkaDakoマイコンとをPCと接続して、生徒たちが作成したプログラムを実際に動かしてみる体験は、初めてのことでありプログラムで実際に物がどの様に動くのかの体験が出来たことは生徒たちにとっても良い刺激であり、プログラム学習に対する興味を深めてもらえた事は、学校の授業でプログラム学習のお手伝いが出来たことを喜びに感じています。

　昨年度は１月初めから羽田空港の航空機衝突事故や能登半島の巨大地震発生による多数の住民が被災され、１年近く過ぎてもいまだ災害復旧が終わらず、倒壊した家屋のてて替えも出来ずに避難住宅に居住せざるを得ない状況が続いています。また、昨年の衆議院選挙でも与党連合は議席の半数を失い、少数与党に転落し議案一つ通すにも各野党との協力要請が欠かせぬ状況です。１０月の自民党総裁選では決選投票で石破茂氏が首相に選ばれましたが、自民党の支持率も首相の支持率も低い状態が続いています。
昨年１１月には共和党のトランプ氏が民主党を破り、今年１月２０日よりアメリカの大統領に２度目の復帰を果たします。就任前からアメリカ第一主義の下、関税引き上げや不法移民排除の政策を実施する事を公言されています。これにより世界の各国首脳はこれから如何にトランプ大統領と対応していくのか難しい政治課題が待っています。また、３年間にわたるウクライナとロシヤの戦争や、中東のイスラエルとイランの関係や昨年崩壊したシリア政権の今後の動静など、世界を不安定化する政治的要因もまだ解決の目途が立たない状況です。こうした世界情勢の中でわが国の石破首相はどの様に、国益を考え対外的にも国内的にもどの様に政策運営をされていくのか気になるところです。

　昨年末の新聞記事によれば、日本の１年間の出生数は７０万人を切ったと報道され、将来の人口減少が深刻化する事が懸念されます。人口減少を抑制するために子ども家庭庁を創設し、各種のこども手当や学校の給食無償化や高校までの授業料無償化など検討課題が多い中、若い世代が将来的に結婚し、子育てを安心して行える環境を如何に整備していくか政策の実行力が問われます。

　最後に、当ＮＰＯ法人も設立２２年目に入りましたが、令和７年度の事業については基本的には、従来の事業の継続と共に、事業拡大よりは受講される方にとって満足していただける様に、講座内容の充実を図っていきたいと思います。当ＮＰＯ法人としては子供たちの科学技術に対する興味を培うため、講座の中で段階的にロボット工作に関連する講座を、小学生の低学年から取り組める理科の授業に近い①「簡単な電子工作体験」②「ロボット工作体験」③「少し高度なロボット工作体験」④「プログラム学習に特化した講座」などを組み合わせて、小学生から成人の方まで、興味を持たれた講座に参加をしていただけるような、講座開催の在り方を本年度から実施をしてまいりたいと考えております。
この１年が皆様にとって輝かしい年となる事を願っております。本年もどうぞ宜しく当ＮＰＯ法人活動にご支援ご協力の程宜しくお願い致します。

令和六年元旦

特定非営利活動法人　かまがや地域情報の窓　理事長　川俣　蓁