本年度の鎌ケ谷市中央公民館より当NPO法人が受託した青少年育成講座「デジタル・ワークショップ」自分でプログラミングして「ロボットを作ろう!!は8月7日(日)中央公民館の集会室で開催された。午前と午後の2回各3時間の講座が開催された。 この青少年育成講座「デジタル・ワークショップ」は毎年夏休みに開催され、応募対象は市内在住の小学校4年生から6年生までで、今年で3回目となる。 今回の受講者は合計で18名の内男子生徒は7名、女子生徒は11名であった。今までこの様なプログラム学習を受講希望される生徒で女子生徒の参加は少なかったが、最近はプログラム学習に対する関心が高くなったのか、特に今回の講座に女子生徒参加が全体の半数以上になった事は頼もしくもあり、将来が楽しみである。 講座の内容はミニ3輪ロボットのユニットブロックを組み立ててロボットを完成させ、その後受講者の方は講師の説明と配布されたテキストを見ながら、最初はLEDを点滅させる簡単なプログラムをArduBrockソフトでプログラムを組み合わせ目的のプログラムを完成させる。当日の講座では、受講者の生徒たちは既に学校でScratchプログラム作成の体験もしていたので、ArduBrockソフトを使ったプログラム作成にもそれ程困難を感じなかった様だ。
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午前の部受講者の方
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午前の部受講者の方
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午後の部受講者の方
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プログラムを作成中の女子生徒
午後の部でプログラムの内容を説明する講師
次にミニ3輪ロボットに取り付けられている左右のモーターを動かすプログラム作成に取り組んだ。まず最初にモーターを動かす基礎的なプログラムの仕組みを学び、次はその応用として左右の車輪を逆方向に回転させて、その場でロボットを回転させる事や、そのスピードや待ち時間を変えてみるとかのプログラム作成体験をした。それが出来た受講者は次にロボットを四角形を描くように動かしたり、3角形や6角形、丸い円を描く為のプログラム作成に挑戦をしていた。
次はいよいよライントレースプログラムの作成である。講師より黒い線上に沿ってロボットが進む仕組みの説明を受けたのち、各自でテキストにあるプログラムを参照しながらArduBlockプログラムを作成し、事前に配布された2種類のテストコースの内「8の字コース」で実際に、ミニ3輪ロボットを動かしてみた。しかし、黒い線が交わる個所ではロボットが止まってしまうので、それを解決する方法を講師より説明を受けてプログラムの追加修正を行い、無事にコースを完走出来た受講者は喜んでいた。
最後は、「迷路の脱出」プログラムの作成である。迷路を脱出する方法は黒い線に沿って、右手法と左手方で線をなぞりながらゴ-ルを目指すのであるが、それをプログラムで実現するためには、少し難しい「条件判断」や「変数」などのプログラム要素を組み合わせて、目的の迷路を脱出するプログラムを作成した。「迷路脱出コース」で最後のゴールに到着した時に停止するプログラムの原理を知って、追加プログラムを作成しゴールでロボット停止させる事が出来るようになった。
今回のプログラム学習講座に参加された方の印象は、プログラム作成は難しいのかなと思っていたが、講師の説明を聞いてわかり易く、受講者がキーボードから直接英数文字を入力してプログラムを作成するのに比べて、プログラムをブロックを組み合わせるだけでプログラムを完成させる事が出来るので、文字入力によるプログラム作成より、ArduBlockプログラム方式によるプログラム作成の方が受講者にとっては格段に取り組み易い事がわかった。
レポート:S.K