Scratchプログラム講座の会場
当NPO法人では令和2年度事業の終わりに、Scratchプログラム製作の講座を開催しました。 本年度は、文部科学省のGIGA構想により全国の小中学校にノートパソコン(Windows PC, iPad,Chromebookの中からいずれかを選択)が生徒1人に1台を学校の授業で使える環境が整備されつつあります。 鎌ケ谷市内の小学校でも既に導入・設置が始まり教育現場での活用が今後期待されています。 既に、小学校の授業の中でも新しい教科書では、Scratchプログラムを使った図形の作成などにScratchプログラムが導入されており、今後教育現場でのScratchプログラムの利用頻度が高まるものと期待されます。
今回のScratchプログラム講座は、当NPO法人が市内の小中学生向けに初めて、一般向けに開催をしたScratchプログラム学習講座です。 2月15日(月)に市報でScratch講座への参加者募集を行ったところ、最終的には一部成人の方も含め7名の方が参加されました。
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Scratch講座開催会場
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講座内容について説明する講師
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小学6年生の女子生徒
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プログラムを学ぶ男子生徒
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プログラムを学ぶ男子生徒
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プログラム製作中の生徒達
小学6年生が5名、成人の方が2名で、中央公民館の集会室を使ってONLINE環境でScratch公式サイトにアクセスして、Scratchプログラムの作成を行いました。 講座の進め方としては、最初に各自持参されたノートPCをONLINEで使用できる様にWifi設定を行いました。これにより各自の持参されたノートPCにScratchプログラム編集用のエディターソフトをインストールする必要がありませんので、すぐに利用が出来て便利です。
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「猫」を動かすプログラム
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プログラム作成中の成人女性の方
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野球ゲームプログラム作成中
今回、参加された方はほとんどScratchプログラムを作成するのは初めての方が多かった為、講師の方より最初にScratchプログラムを作成するためのエディターの使い方を学ぶため、テキストに記載した「猫のスプライト」を動かす簡単なプログラムを作成してもらいました。 テキストでは「スクラッチの基礎」として、Scratchを使ってみる(スプライトを動かす)に受講者の方たちに取り組んでもらいました。
プログラムを完成させてからエディター画面上の「緑色の旗」マークをクリックすると、「猫」が画面上を左から右に歩くように移動します。そして右側の壁に突き当たると反転して左側に進みますが、その時に少し反転させたときの角度を変えてありますので、斜め方向に移動しながら同様の反転動作を繰り返しするプログラムです。背景の画面も自由に選ぶことが出来ます。
第一段階の簡単なスクラッチを使う体験は、問題なく全員の方がプログラム作成に成功されました。
野球ゲームのプログラム
次は第二段階の「野球ゲームを作ってみよう!」というScratchプログラムソフトを使ったゲーム製作です。 まず最初に、この野球ゲームで使用するスプライトの選択です。ここでは①野球ボール ②ピッチャー ③バッター の各スプライトを選択してエディター画面上に表示をさせます。併せて背景となる「野球場」を指定します。 最初に「ピッチャーがボールを投げる」動作をさせるためのプログラムを左側のブロックパレットメニューから必要なコードを選んで、プログラムの各要素をテキストに従って組み立ててゆきます。
更に「バッターがボールを打ち返す」動作をさせるためのプログラム製作にかかりますが、プログラムの製作過程ではコードの選択に従って、必要なメニューを選択しその中から必要なプログラムのパーツを選んで、真ん中のコードエリア(それぞれのスプライト、ステージごと)にプログラムを組み立ててゆきます。プログラム作成過程では、コードブロックの組み合わせ方や、数値の変更、動作の内容を示す「新しいメッセージ」の作成のための文字入力、演算部分のブロックパーツの組み合わせ方など、かなり複雑な作業がありましたが、講師やサポートの方の指導で、何とか最後までプログラム作成は済みました。
その後、完成したプログラムを「改良してみよう!」という事で、①ボールの速さを変えてみる ②音を追加する(空振りの音や、バットが玉に当たった時の音) ③ステージ上に①ストライクカウント ②アウトアカウント の数値を表示させ、3アウトになると「ゲームオーバー」の表示が出るように
追加プログラムを作成します。
完成した「野球ゲーム」を動かしてみると、ピッチャーがボールを投げると、バッターはバットを振るのですが、その時のキーボード操作は①ボールを投げる指示は「A」キーを押す、バッターがバットを振るタイミンは「スペース」キーを押すで、ゲームをする中で両方のキーを押すタイミングがなかなか合わずに空振りが続きますが、上手くヒットするとボールは球場の上を飛んでいきます。
今回の中で小学生受講者の方は、Scratchプログラムの作成過程で、基礎的なキーボードから文字入力をする体験が少なく、プログラム製作に時間が多くかかっていました。 これは、小学校の授業でも今までタブレット端末を使って作業をしていたため、キーボーを使った文字入力体験が少なく、今回の様なプログラムを作成する作業では、キーボード操作に慣れる必要性を感じました。
今回のScratchプログラム作成講座は、当NPO法人として初めての講座開催でしたが、今回参加された受講者の方たちから感想などを後日伺い、今後のScratch講座開催の改善に反映してゆきたいと考えております。
レポート:S.K