西部小学校夏季Scratchプログラム学習講座
的を矢で射るゲーム
8月4日 西部小学校の学校支援地域本部が主催する「わくわくクラブ」で夏休み中に小学4年生~6年生を対象とした参加希望者を募り、Scratch講座「的を射るゲームのプログラム作成」講座を開催した。
昨年から市内の全小中学校で導入されたChromebookPCが生徒1人1台の利用環境が整っているが、まだ授業での活用度合いは教科書に記載されている。ChrombookPCを使った授業への適用が主である。
今回は西部小学校で生徒に1人1台貸し出しをされているChrombookPCを使って、Scratchプログラムでゲームを作る講座を開催した。この講座の企画は西部小学校の学校支援地域本部のもので夏休み中に「わくわくクラブ」で受講希望者を小学4年生から6年生まで募集し、当日には9名が参加をした。Scratch講座開催には当NPO法人が講師やサポートなどで開催に協力した。プログラムの作成はScratch公式サイトに接続し、オンライン形式でプログラムを作成を指導した。
講師よりテキストに従って、最初は初めて体験する生徒もいる事から、Scratch画面のプログラムを作成する手順を説明し、その中でプログラムの部品に相当する「ブロックパレット」の中身、次いで実際にプログラムを積み木の様に組み立てる「コードエリア」、そしてネコのキャラクターを選択する「スプライトリスト」、最後にプログラムが完成しネコが画面上を動き廻る「ステージ」の4つの機能について説明した。
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講座内容について説明する講師
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ChromebookでScratchプログラムを作成
比較的簡単な猫のキャラクターを使って画面上のネコを上下左右に動かすScratchプログラムの作り方を学んだ。そしてネコの動きが完成すると、次に背景の画像を選んで指定し完成をさせた。完成したプログラムはPCに保存する手順についても説明がなされた。 実際に受講した生徒たちが、最初の簡単なプログラムを作成する際にも、まだChromebookPCの扱いに慣れていないのか、少し操作に時間がかかったが、ほとんどの生徒はタッチパネルに指で触れる操作を行っていた。
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タッチパネルで入力する生徒
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プログラム作成をサポート
次は、いよいよ矢で的を射るScratchゲームの作成である。今回は射的プログラムがかなり大きくなるので、前もって講師の方で準備しておいた「フレーム」をネット上の指定サイトを呼び出し、「射的ゲームのフレーム」を各自のPCに読み込んだ。 ゲームを完成させるためにプログラムを作成する必要があるスプライトは7つあり、その中で受講者が全て作成する必要がある個所は3つのスプライト「エルフ」「矢印」「矢」である。残りの4つのスプライトで、「的」は一部未完成、「的の影」「当てた数」「制限時間」などは前もって講師側で作成した物を利用する。
このゲームではキャラクターの「エルフ」が、画面に表示される的に向かって矢を構え的の方向に向かって、上下キーで操作し、矢を放つときにはスペースキーを押すことによって矢が放たれ、的に当たれば画面上の★マークの色が変わり何個的に当たったか表示される。ゲームには時間制限があってその時間を過ぎると「ゲームオーバー」となってゲームは終了する。
最初の内は、受講者の生徒たちもプログラムのブロックの組み合わせに時間を取られていいたが、次第に操作の仕方にも慣れてプログラムを完成させる事が出来た。また、ゲームで矢を射ると時の効果音も追加し、矢を放つときや、的に当たった時の音なども最後に追加した。 完成した的を射るゲームでは、ゲーム操作の上手い生徒は高得点を得ていたが、それ以外の生徒は得点が上がらず悔しがっていた。
今後の課題は、実際に授業の中で使われているChrombookPC環境で、Scratchプログラムを作成する場合、従来のWindows10環境での操作方法とChromebookではかなり操作方法が異なるため、生徒たちがいかに早く授業で使うPC操作に慣れるかにかかっている。また、教室のChrombookPC 使用については、セキュリティの点からUSBメモリーの接続が出来ない事や、新しいプログラムをインストールするにも色々制限があって自由に使えるわけではないので、問題点を今後学校側と相談の上対処して行く必要があると思われた。
レポート:S.K