かまがや地域情報の窓

子ども科学ワークショップに参加された小中学生と保護者の方々

　市内小中学校の２学期が始まるのに合わせて、夏休み中に小中学生が自由研究として科学作品を制作し、応募した作品の中から優秀な作品として選考された生徒の作品を、９月９日～１１日の間、中央公民館で子供たちの作品が発表展示された。また９日当日にはきらりホールで「チャーリー西村のおもしろ・びっくりサイエンスショー」も開催された。

　今回、中央公民館が主催する「子ども科学ワークショップ」で、「ブンブンゴマを回してLEDを点灯させよう」と「マルチバイブレーターに挑戦」の２つの講座の工作指導を当NPO法人かまがや地域情報の窓が協力しました。

　当日は、参加募集人員数が８０名（生徒のみの人数）でしたが、ほぼ定員に近い小学生が保護者と共に参加してくれました。

電気の仕組みを知ろう！
ブンブンゴマを回してLEDを点灯させよう
講師からコイルの巻き方を説明
親子でコイル巻き
マルチバイブレーターに挑戦
電子回路の作り方を学ぶ親子

ここをクリックすると動画を見る事ができます！

講師からロボットの組み立てやプログラムの作り方を説明

ブレッドボードに配線をする
講師の説明を聞く親子
電子回路の説明をする講師
マルチバイブレーター午後の部
ワークショップ講座の受付

　午前中に「ブンブンゴマを回してLEDを点灯させよう」と「マルチバイブレーターに挑戦」の講座を各１回（約４０分程度）、午後にも同様に各１回開催しました。

　「ブンブンゴマを回してLEDを点灯させよう」の講座では、当NPO法人の会員が講師となって、工作の指導を行いました、内容的には、最初にマヨカップに細いエナメル線を５００回巻いてコイルの両端にLEDを取り付けます。子供達がそのコイルを完成させたら、正しくコイルとLEDが接続されているかを、LEDチェッカーで動作の確認を致します。

　次にペットボトルの両側に強力マグネットを貼り付け、ペットボトルの両方を貼り合わせた中心から出たタコ糸を両方の手で何回も回転させて後に、そのタコ糸を伸ばしたり、縮めたりすることでマグネットの回転を持続させ、最初に作ったコイル（LEDの付いた物）に近づけるとマグネットの回転によりコイル側に発電された電気によりLEDが点灯します。

　実際にブンブンゴマを上手く回転持続させるには少しコツがいるようで、何回か回転をさせる内に、子ども達も慣れて上手くLEDの発光を確認する事が出来ました。

　次は「マルチバイブレーターに挑戦」ですが、この電子工作は抵抗、コンデンサー、トランジスター、可変抵抗を使った電子回路をブレッドボードの上に配線して、２色（赤と黄色のLED）を交互に点滅させると同時に、ブレッドボード上の可変抵抗（２個）の値を変える事によってLEDの点滅スピードを変える事が出来ます。

　子供たちにとっては、初めての経験なので短く切った線材（両側を１０ｍｍ程剥いた物）の両端をピンセットで直角に曲げ、その端子をブレッドボードに差し込む作業を行うのですが、なかなか要領がつかめず、線の両端が曲がったりして上手く差し込めませんでした。しかし何度か失敗をしているうちにその作業にも慣れて、残りの電子部品を全てブレッドボード上に配置し、最後に単三電池をブレッドボードのプラスとマイナス端子に取り付けると、２色のLEDが交互に点滅するのが確認され、更に木製のネジ廻しで可変抵抗を値を調整すると、その調整によってLEDの点滅速度が変わる事が確認されました。

　保護者の方もお子さんたちが懸命に電子工作に取り組んでいるのを、そばから手助けしたりと二人三脚で工作を進めていました。

　講座の空き時間中に、受付で当NPO法人が毎年実施している「ロボット工作教室」で製作した各種ロボットを展示トデモンストレーションを行いましたが、今回の受講者の方は科学展に来られた生徒や保護者の方達も興味を持たれて、説明を聞いておられました。

レポート：S.K