-

最強の日本のパスポート
-
-

ビザ無しで渡航できる国々
観光局の訪日外客統計によると、昨年1月から12月の訪日外客累計数は42,683,837人。観光立国推進計画の効果が出ているということですね。その一方で、出国日本人数は14,731,565人となっています。日本人の「旅券(パスポート)」保有率が少ないということが報道されていました。有効旅券総数と総人口から算出された保有率は17.8%です。G7の諸国では、英国77%、カナダ70%、フランス48%、ドイツ41%、米国36%と、日本の低保有率が目立ちます。
国際的なコンサルティング会社のヘンリー&パートナーズは、毎年世界各国のパスポートをランク付けした「ヘンリー・パスポート・インデックス」を発表しています。日本の2026年の順位は2位でした。この順位は、渡航先の「査証(ビザ)」が必要ない国・地域の数が多い国が順位を上げています。ビザはその国に入国できるかどうかの審査のための手続きの一部となるものです。
日本のパスポートを持つ人は190の国・地域で短期滞在の場合にはビザは必要とされません。ただ、アメリカに入国する際には、米国の電子渡航認証システム(Electronic System for Travel Authorization:ESTA)による電子渡航認証が必要になります。 パスポートには、「日本国民である本旅券の所持人を通路故障なく旅行させ、かつ、同人に必要な保護扶助を与えられるよう、関係の諸官に要請する。日本国外務大臣」と記されています。パスポートだけでビザ取得という手続きが省かれる国・地域が多いということは、日本国パスポートの信用・信頼の証ということもできると思います。
そんな日本国パスポートを持つ人が減っています。パスポート保有率の低下の背景には「自分の知らない世界を観ようとする姿勢」が薄れていることが伺われます。経済の視点では、日本は海外にモノを売って成長を続けてきたわけです。ですから、どんな国でどんな人たちが日本製品を使っているのかという関心が薄れてしまうことは、「ガラパゴス化」を進め内向き志向を助長させてしまうでしょう。また、多くの国々の様々な人たちとの交流は「多様性の源泉」ともいえます。世界の人たちも私たちと同じ生活者であり、それぞれの幸せを求めて暮らしているということが実感できなくなります。
景気の低迷から渡航資金の負担は大きくなります。Instagram やYouTubeがあるし、わざわざ行かなくてもと考える人も多いと思います。また、そもそも「海外旅行」にはいかないと考えている人が多くなっているようです。でも、訪れた知らない国の街角で、街のざわめきや佇まいやそこで暮らす人たちの息遣いを感じることはできません。そして好奇心や探求心が発揮されていくことや「異邦人」としての心細さを感じることも。そうした経験は、私たちの地域に暮す外国人への対応を排外的にすることが、私たちの幸せにつながらないことの気づきにもなっていくように思います。
普段は、そうした自覚もないままに暮しているのですが、私たちの暮らしぶりが行ったこともない何処かの誰かに影響を与えているということもあります。誰かの暮らしが脅かされているかもしれないと思う。そんなそんな由無し事を考える時間も実際に他の国々へ足を運んでみて解ることだと思います。
うむっさん


