かまがや地域情報の窓

　新年あけましておめでとうございます

　当NPO法人は平成１５年６月に認証を受けてから活動を続けて本年で設立２１年目となります。
新型コロナウイルスが世界中に感染が広まり、４年が経過して漸く感染も収まり人々の往来や日常生活も正常化してきました。

　　さて、当ＮＰＯ法人では令和５年度事業として主にロボット工作教室関連事業を中心に、小学４年生以上成人までの受講者を対象に、各種ロボット製作やプログラムの学習体験講座を開催いたしました。ロボット工作の入門コースである「ロボット工作教室」の昨年１２月迄の参加された受講者は前期と後期講座の合計で４名と通常よりかなり少ない参加人数となりました。またロボット工作講座を継続して受講されてきた「ロボット工作研究グループ」受講者の方は８名に至り、両方を合わせると１２名の方が、土曜日と日曜日で６月以降に毎週定期的に開催をしてきました。

　　また、ロボット工作研究グループで講座を受講される方には、昨年７月より２足歩行が出来る人型の「OTTOロボット」講座を開催し、また９月～１１月にかけて「鉄道模型制御入門」講座を開催し、Ｎゲージの鉄道模型をArduinoNanoマイコンを使ったコントローラーを組立て、模型列車のスピードや前進・後退・停止の制御やポイント切り替えも出来る様にしたり、更には踏切の遮断機の製作と制御やレールの上に設置した各種センサーを使って、線路区間内の列車の運行制御（前進・後退・停止など）なども行いました。講座の内容としてはかなりマニアックな面もありますが、会員の中にはこうした新しい制御技術の実現に強い関心を持たれている会員もおられます。

　　昨年８月には西部小学校の５年生～６年生を対象とした「わくわくクラブ」で学校の理科教材として活用されている「ＭＥＳＨブロックとScratchソフトでピタゴラススイッチを作ろう！」のテーマで、夏休み期間中にプログラム学習講座を開催しました。

　例年市内小学校（今年度は五本松小学校と西部小学校）で小学５年生から６年生を対象としたプログラム学習講座を実施します。１２月には五本松小学校で５年生に対してAkaDakoボードと各種センサー類を使ったプログラム体験授業に協力しました。また、西部小学校では６年生を対象としたネット上で公開されているTinkerCadソフトを活用したプログラム学習体験を行う予定です。

　また、昨年８月には市の中央公民館から昨年に続き今回３回目となる講座開催委託を受け、市内の小学生を対象とした「夏季プログラム学習講座・縦型ミニ３輪ロボット組立及びプログラム作成」を実施し障害物を回避するロボットを製作いたしました。保護者の方と一緒にロボット工作の体験講座を受け、自分たちで作ったロボットの先端に取り付けた超音波センサーで、前方に障害物がある事を検知すると進行方向を変えて衝突するのを避けて動く様子を見て子ども達は喜んでいました。

　更に、本年度より中央公民館の委託事業により、中央公民館主催の「子ども科学ワークショップ」講座の開催にも協力して、①「ブンブンゴマを回してLEDを点灯させよう　②「マルチバイブレーターに挑戦」の二つの講座開催に協力しました。当日は①と②講座とも午前と午後に各２回開催し、合計で約８０名近くの保護者と小学生が参加して盛況でした。

　なお、本年度の事業活動として１月以降には①ロボット工作教室を終えた受講者の方を対象に、ノートPCを使わなくてもプログラム学習が可能なIchigoJamキットを使ったプログラムのBASICソフトで、プログラムを学びます。

　また、２月～３月にかけては追加で、小中学生や一般市民の方を対象として、初めてプログラム学習体験をしてみたいと希望される方を対象として、AkaDakoボードと各種センサー類を使った初歩的なプログラム作成とセンサーの動作を組み合わせた学習体験講座を予定しています。この講座参加を機会に更にロボット製作もしてみたいと希望される方については、新年度の５月頃からロボット工作教室を参加募集の上開催をしたいと計画しています。　　

　我が国においては高齢化人口の増加と出生率の低下が続き、将来的な労働人口の減少が続く中、中長期的にも国の発展と企業の生産性の向上により国力を維持する必要があります。一方、世界の中では自動車産業のEV化が急速に進み、更には自動車の自動運転（レベル４から完全自動化のレベル５）化が進み、また情報通信分野ではAIや昨年一般利用が可能となったChatGPTなどのAI活動により、業務の効率化や開発のスピードアップにつながる企業での活用も急速に進んでいます。

　今後も労働人口の不足が案じられる中、人間の活動を補完するロボットによる作業分担も、社会で幅広く導入され、こうした分野の人材確保も広く求められます。幼年期のこうしたロボット工作体験を通じて、物を作る楽しみや興味を持って、理工科系の分野に進む手助けになれば、当ＮＰＯ法人の活動が地域の社会貢献に少しでも役立っているのではないかと思います。

　当ＮＰＯ法人も本年度は設立２１年を迎えましたが、設立当初の事業活動内容から大きく変貌致してきております。時代の要望に合わせたＮＰＯ活動を今後も引き続き進めて行きたいと思います。この１年が皆様にとって輝かしい年となる事を願っております。本年もどうぞ宜しく当NPO法人活動にご支援ご協力の程宜しくお願い致します。　

令和六年元旦

特定非営利活動法人　かまがや地域情報の窓　理事長　川俣　蓁