世界保健機関(WHO)は、1月30日に緊急事態宣言の継続を発表した。2020年1月末に始まった新型コロナウイスル感染症によるパンデミックは4年目に入ることになった。世界の累計陽性者数(3月15日現在)は、760,897,555人、死亡者数、6,874,585人となっており、日本では、33,346,529 人、死亡者数73,391人となっており、変異株による感染は続いている。
5月8日以降、新型コロナは、感染症法(感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律)上、季節性インフルエンザと同じカテゴリーである5類に分類される。
これに伴い、3月13日からは、マスク着用の目安が緩和された。原則として個人の判断に委ねる対応となるが、あらゆる場面で常にマスクを付ける日常生活だったので「個人の判断」となっても、さて、どうしょうと戸惑ってしまう。
-
感染予防用のマスク着用
マスクを「つける?」「つけない?」という二者択一ではなく、「必要な時にはつける」ということが基本。では、必要な時とは、『感染しているか把握できない人と、飛沫が届く2メートル以内で会話をする際、もしくは偶然そのような機会が起きる可能性がある時』。マスクを着ける医学的な理由は『自分が感染者かもしれないからマスクで飛沫が飛ぶのを防ぐ』と専門家は指摘する。
厚生労働省の専門家会合は、求められる新型コロナの対策についての見解を「新たな健康習慣」としてまとめ、感染対策の「5つの基本」として次の点を挙げる。
(1)体調不安や症状があるときは自宅で療養するか医療機関を受診すること
(2)その場に応じたマスクの着用やせきエチケットの実施
(3)3密を避けることと換気
(4)手洗い
(5)適度な運動と食事
これまで、実践してきた「3密(密閉・密接・密集)」や「せきエチケット」・「手洗い」といった基本的な生活習慣を続けていくことが求められるということ。 マスクなしの日常活動が進むと気になることがある。マスクを着けない人に対する「マスク警察」の出動があったが、これからは「ノーマスク警察」が出動しそうだ。
-
マスク着用の有無は個人の判断
個人の主体的な判断の基になるのは「感染症に関する情報」を間違いなく受け取ることだろう。いわゆる「陰謀論」や「うわさ」・「誤解」などによって自分とは違う行動(この場合はマスクをしない)をする人を糾弾していってしまう。落ち着いて吟味してみれば「フェイク」を見つけられるし、SNSなどで拙速に発言や行動をしない慎重さも大切になる。そのためにも、誤った情報を信じてしまわない「情報リテラシー」を磨いていくことが必要になる。
また、感染が続くという状況下で私たちのストレスレベルは高くなっている。自分とは違う行動をする人を許せなくなる不寛容な状態になり、トラブルを引き起こしてしまうこともままあるだろう。不要な衝突を引き起こさないためにも、お互いに尊重し合うことの大切さを確かめることが大切になるのだろう。
うむっさん