3月中旬以降、千葉県北西部を震源とする地震が続いている。こうした地震が続くと、気になるのは「首都直下地震」。マグニチュード7程度の大地震で30年以内の発生確率は70%程度(2020年1月時点)と予測されている。想定では、複数の震源地が想定され、そのうち最も鎌ケ谷に影響が大きいのが都心南部の直下で起きるマグニチュード7.3の大地震だ。
鎌ヶ谷市では、『地区別防災カルテ』(詳細は市HPで確認を)で災害発生危険性分布を示している。想定では、死者のうち約7割が火災によって死亡。地震によって発生する火災への対応が必要だ。2011年3月11日(金)の東日本大震災では、鎌ケ谷は震度5弱、半倒壊家屋9棟という被害を受けた。 『その時』は身を守る行動が最優先。そのためには、日頃から身を守るための「安全チェック」を習慣づけることが大切だ。『その時』どこに居るのかというシミュレーションをしておくことがよいのだろう。
首都圏直下地震被害想定画像(NHK画像より一部引用)
首都直下地震被害想定図(microsoft.bingサイトより検索引用)
建物の耐震性は、免震、制震、耐震の順に地震に強くなっている。そうした建物では火災が起きないかぎりその場に止まるほうがいい。しかし、旧耐震基準(1981年6月以前)の建物では、倒壊する恐れがあるので、安全を確かめてすぐに外に出る。建物から外に出るときには、窓ガラスや外壁などが落下してくることを考慮して行動する。
人が大勢いるホールなどで怖いのは出入り口での群集雪崩。周囲の安全が確認できるようになってから逃げ出す。パニックになってしまって自制心を失ってはダメだ。
コンビニやスーパーなどでは、お酒のボトルなど重い物の陳列棚やコーヒーマシン・オデン鍋など熱いモノから離れる。 レストランなどでは、火災が発生するかもしれない。非常口を確認して避難経路に近い席を使うといったことを心掛ける。 車を運転中は、できるだけ安全な方法で道路の左側に停車させる。地震情報や交通情報などで周囲の状況に応じた行動をする。車を置いて避難する場合は、エンジンを止め、キーは付けたままか分かりやすい場所に置いておく。窓を閉めて、ドアロックはしない。できるだけ道路以外の場所に移動させ、避難する人の通行や災害緊急対策の妨げにならない場所に駐車する。
自宅などでは、できる限りの防震対策を心がけよう。タンスは大きな揺れになると引き出しが飛び出してくる。タンスや本棚には転倒防止を施しておこう。 不確かな情報やデマに惑わされてはいけない。信頼できない情報は拡散しないということも大切だ。逃げ遅れを招く『正常性バイアス』を意識して行動していくことで、身を守ることができる。『その時』に備えて、身の安全を守るシミュレーションを怠らないことだ。また、自宅でも安全スペースの確保など、『その時への備え』をしていくことが大切だ。“災害は忘れた頃にやってくる
うむっさん