COVID‐19(新型コロナウイルス)に対する不安と恐怖によって私たちの暮らしは変わった。私たちが無自覚に得ていた『自由で平穏な暮らし』は、人と人がつながることによって成り立っている。いま、その土台が脅かされている。
緊急事態宣言が全国に発出され、『不要不急の外出自粛』が求められている。宣言は、『自粛』であり法令による強制力を持たない。私たちはこの難局に『自主規制という空気感』で立ち向かっているが、その効果は芳しいものではない。一部の人は、これまでと同じような行動を取っている。しかし、『空気感』が強くなりすぎれば『相互信頼の絆』を傷つけ、私たちはより孤立していく。
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小池都知事の3密外出自粛要請
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新型コロナウイルス COVID-19
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安倍首相の緊急事態宣言
COVID‐19は、若い人でも重篤化し一定数の人は死亡する。また、無病状な保菌状態により感染の伝播の環に組み込まれてしまうことも多い。感染のスピードを抑えるためには、人との距離をとることや密集しない、といったソーシャル・ディスタンシング(社会的距離)に注意した行動をとることに尽きる。
アメリカで最も多く感染者と死亡者が出ているニューヨーク州のクオモ知事は『あなたが健康ならばどんな問題でも解決策を見いだすことができる。生きてさえいれば、後の問題はなんとでもなる。まずは、生きなければならない』と言っている。
日本では、今のところギリギリのところで感染爆発による医療崩壊には至っていない。これは、医療関係者をはじめとする、最も感染リスクが高い人たちが、感染への不安や恐怖のなかで業務に立ち向かっているおかげだ。心からの感謝を申し上げたい。
この問題は医学的に解決しなれば終わらないが、現状では残念ながら収束の見込みは立っていない。一人ひとりが互いを思いやり、不当な差別・偏見や対立を諫めながら『いまはじっと我慢』を続けよう。それが命を守ることにつながる。
うむっさん