かまがや地域情報の窓

　『未来の世代の目は、あなた方に向けられています。もしあなた方が私たちを裏切ることを選ぶなら、私は言います。「あなたたちを絶対に許さない」』。スウェーデンの環境活動家グレタ・トゥンペリさんの気候変動問題での国連サミットでのスピーチ。　地球温暖化が、悪いシナリオへと加速的に進んでしまっていることへの、次世代の人たちの思いを乗せ、共感を得た多くの人たちの行動に繋がるスピーチとなった。

　西暦２１００年の気候シミュレーションは、『関東地方に上陸した台風によって、下町だけでなく、東京駅や霞が関付近も浸水深は１mに達し、地下街も地下鉄も水没。都内は高潮による浸水と洪水によるダブルパンチを受け、死者・行方不明者は数千人を数えた。２１世紀初頭では数十年に1度という自然災害が、２１世紀末には数年に一度、あるいは毎年のように起きている。』という状況を示している。

現実に、超大型台風や異常気象による大量降雨により、河川の氾濫、土砂崩れ、内水氾濫。あるいは強風による建物の倒壊、架線の切断による大規模で広域な停電などにより、私たちの不安は現実のものとなり、生命財産への脅威は増大している。

水害救助

朝紙新聞台風１９号報道写真より引用

とはいえ、都市排水施設や河川整備によって水害対策は進捗しており、私たちはこうした対策によって一定の安心を得ている。しかし、昨今では、異常気象による集中豪雨によって都市排水施設の限界や河川の堤防整備を超える事態が頻発している。これからは、想定外を排した、これまでとは違った危機管理シナリオが求められる。

「自分の身は自分自身で守る」という絶対的な危機管理意識と共に、「まさか〇〇は、無いだろう」という思い込みを厳に諫めていかなければならないだろう。

うむっさん