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　令和２年１１月の４日・５日・１１日・１３日の４日間に渡り、鎌ヶ谷市の西部小学校で６年生対象のロボットプログラム作成体験学習の授業を、学校側の依頼で指導とサポートをいたしました。
　新型コロナウイルス感染防止の観点から小学校の運動会、課外学習、修学旅行等、来年春に卒業する６年生にとっては、小学校の時の最後の楽しい思い出が少なくなっています。今回はそうした小学生に対する何か楽しい思い出作りができないかと校長先生が考えられ、たまたま昨年度５年生に対して、市教育委員会からの事業委託でプログラム学習授業を行った事により、引き続き６年生に対してもプログラム学習の授業開催に協力して欲しいとの依頼を受けて、当NPO法人では８月に授業内容の提案をしました。

プログラム学習の講師
プログラム学習の講師
プログラム学習を学ぶ生徒
プログラム学習を学ぶ生徒
プログラム製作中の生徒
プログラム製作中の生徒

　この提案では、昨年度実施をした３色のLEDを点滅させるプログラム学習体験を現在の６年生は受けているので、今回はそれよりもう少し複雑なロボットを動かすプログラムを作成してもらい、実際に生徒たちが作ったプログラムで３輪ロボットを自在に動かしてもらう体験をしてもらいました。

そして、１クラスは１１月４日（水）１～４時限、５日（木）１～２時限と残り２クラスは１１日（水）と１３日（金）各１～６時限まで合計９０名強の生徒にロボットプログラム作成体験講座を実施いたしました。プログラム講座の進め方としては、３輪ロボットを動かす基礎的なプログラムの作り方、及びその応用で練習問題等を用意したテキストを全員に配布しました。そして授業の後半で練習問題の解答集（参考）を配布しました。この解答集にはArduBlockで作成した解答だけでなく、柳校長先生から要望のあったプログラムの仕組みを理解しやすくするためのフローチャートも解答用紙の右側に併記致しました。そして、４日から始まったロボットプログラム作成体験学習は、昨年実施したLEDを点滅させるプログラムの復習をコンピューター室で１クラス全員に最初の３０分程行い、その後は１０名ずつに分かれて３回の授業を各７０分実施しました。実際に授業を実施してみると、昨年実施した内容を生徒たちがどの程度覚えているか気がかりではありましたが、実際に最初に復習を兼ねたArduBlockソフトの使い方をおさらいしてみると、結構早くソフトの使い方を思い出して３色LEDの点滅実験に取り組んでいました。

3色LEDを点滅させる実験キット
プログラム作成用の３輪ロボット

その後、１０名ずつに分かれ、コンピューター室で１人１台ずつ３輪ロボットの貸し出しをして、テキストに従って、講師役の当NPO法人メンバー３名とサポート１名の４名で、生徒たちのロボットプログラム作成のフォローやプログラム作成中の難しくて解らない箇所などをサポートしました。その後３輪ロボットを動かす基本的なプログラム（前進・後退・右回り・左回り等）の作り方を講師がテキストの説明してから、練習問題としてロボットを真っすぐに走らせる、丸形に走らせる、三角形に走らせる、ジグザグに走らせる、８の字の様に走らせるなどの練習課題に挑戦してもらいました。練習問題に生徒たちは取り組み、完成するたびに床や隣室の小教室で実際にロボットを動かし、自分で考えた通りにロボットが動かない場合にはプログラムの数値を少しづつ調整するなど作業を行い、練習問題の課題通りにロボットが動いたときには男子生徒も女子生徒もすごく喜んでおりました。

プログラム製作中の生徒
プログラム作成をサポート
プログラム作成をサポート
サポートをする担任の先生
プログラム作成をサポート
プログラム作成をサポート

　最初の内は、生徒たちもなかなか思う様にロボットが動かないので戸惑っているようでしたが、プログラムのどこを修正すれば良いのかのヒントを講師やサポートの方から受けて、数値を少しづつ修正しながら、課題の練習問題が完成した時には生徒たちは大喜びでした。
この授業で、３クラスの生徒全員から感想文を最後に、先生から頂きましたが、ロボットプログラム学習を通じてプログラムに興味を持ったとか、最初は余り興味がなかったがプログラで実際にロボットを動かしている内に、その面白さがわかり俄然プログラム作成が楽しくなったなどの感想をいただきました。
特に男子生徒はもとより、女子生徒の皆さんがプログラム学習に興味を持ってくれたことが大きな成果でした。さらに将来、小学校時代のプログラム作成体験を通じて一人でも多くの生徒がＩＴ等情報関係の仕事についてくれるきっかけに役立てば、ボランティア活動に係る者として嬉しく思います。

広い部屋でロボットを動かすテスト
完成したプログラムで動かしてみる
ロボットを動かす女子生徒

文部科学省が指導するＩＣＴ教育の一環として、鎌ケ谷市内の小中学校でも１人１台のノートPCを利用する環境が来年３月までには整備され、新年度から新しいＩＣＴ環境で授業が進められます。市内小学校では１年から６年生までがすべて対象となります。現在、市内の小学校に配備されているタブレットやデスクトップＰＣ環境もすべて新しいキーボード付きのノートＰＣに置き換わります。これにより、生徒に対する授業もＰＣを使った各教科の授業の進め方も大きく変わり、各学校での担任教員の負担も増えていく懸念も考えられます。今後、ＰＣ利用に対して学校教員以外の外部の協力者を活用する方法も前向きに検討し、取り入れていかなければ円滑な授業が進められないのではないかと少し心配されます。

レポート：S.K

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