平成24年12月8日(土)午後1時〜2時30分、中央公民館3階の学習室2に於いて、当NPO法人が主催する鎌ヶ谷市内では初めての子どもを対象とした『子どもロボット工作教室』を開催した。
今回のこの様な子どもを対象とした本格的なロボット工作教室の開催は初めての試みではあるが、最近は子どもの理科離れが進み日本の将来を背負う技術者の育成が心配されている。子どもたちは携帯電話、パソコンやゲーム機等で既に用意されたゲームで遊ぶことはあっても、実際に自分の手でロボットを作ってそれを自分がプログラムした通りに動かすというようなことはほとんど経験が無い。 NHKなどで放送される「ロボットコンテスト」は高等専門学校や理科系の大学などが多数参加して毎年開催されている。最初は日本の東京工業大学の先生が学生たちの勉学の一環として、部活に取り入れたところからスタートして、今では日本国内はもとより外国の工学系の大学からもロボットコンテストに参加する大学や学生数も急速に増加している。ロボットといえば鉄腕アトム等日本のロボットはSF漫画からの影響か人型ロボットが多いが、実は地震や津波で壊れた原子炉の調査をするための車型ロボットや、身近なところでは掃除ロボットなどが話題を呼んでいる。また、高度な技術が使われているものとして、NASAによる火星探査機「キュリオシティ」などがある。
ロボットの工作のためには、コンピューターのハード、ソフトの知識だけでなく、電子部品や機械部品の知識など必要になるので、理科に興味を持ってもらうのに最適なテーマの一つであろうと思い。今回のロボット工作教室を開催することとした。この教室ではロボット工作の初歩的な知識にふれることができる簡単な実験テーマも用意している。 当日は、子どもロボット工作教室の説明会に参加した人は、子ども(小学生3年生から中学1年生)と64歳の女性の方も参加されて5名、それに保護者の方5名も参加され、合計10名の方が説明会に参加された。
ガイダンス説明会では、ロボット工作教室の概要と実際に車輪が付いた自走型のロボットを∞型に描いた黒い線の上を、自動的に走行する様子を見てもらった。また、これから工作教室で使用するArduinoのCPU基盤や配線キット(リード線、LED、抵抗、センサーなど)とブレッドボード(電子部品を配置し結線する基盤)に教本も合わせて展示、実際にノートPCとArduinoのCPU基盤にブレッドボード上に組んだ電子回路を接続してLEDの発光制御の様子なども実演をした。 幸い、初めての説明会でも子どもたちは臆することなく、このロボット工作教室に参加を申し込んでくれたことは頼もしい限りだ。 12月の説明会に続き、1月から毎月1回開催し、3月は2回、4月まで全5回開催する。このロボット工作教室終了後も受講者の子どもたちをフォローして、次回開催時にはさらに高度なロボット工作教室を継続する予定である。 当日は、地元のマスコミ(船橋よみうり新聞社)からも取材があって、12月15日には紙面に記事が掲載された。
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