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小学校周辺地域を安全地帯「ゾーン30」に設定 |
鎌ヶ谷市初、歩行者や自転車の安全を優先「時速30キロに速度規制」 |
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サクラの新学期を迎え、街には黄色いカバーのランドセルを背負い、
黄色い帽子をかぶって登下校する一年生の姿が見られます。
児童たちが通学・学校生活を安全に続けてくれることは、見守る市民の共通の願ですね。
鎌ケ谷市では児童生徒の通学路での安全指導に教委、地域ボランティアの協力で取り組んでいます。
さらに今年、平成28年2月1日(月)から、鎌ケ谷警察署では鎌ケ谷市と協力し、
児童生徒の通学安全に止まらず、歩行者や自転車利用者の安全を優先とする地区として、
鎌ケ谷小学校の周辺道路を時速30キロメートルに速度規制する「ゾーン30」規制を実施しています。 |
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「ゾーン30」を歩いてみました。市役所前の464の中央1丁目から新京成の踏切を越して、鎌小通りの「ゾーン30」に入りました。 |
【ゾーン30指定区域図】鎌ヶ谷市の広報から
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★「ゾーン30」とは
生活道路における歩行者等の安全な通行を確保することを目的として、区域(ゾーン)を定めて最高時速30キロの速度規制を実施するとともに、その他の安全対策を必要に応じて組み合わせ、ゾーン内における速度制限や、ゾーン内を抜け道として通行する行為の抑制などを図る生活道路安全対策です。
★生活道路対策の必要性
車道幅員5.5メール以上の道路における交通事故件数は10年前と比較して43.1%減少ているのに対し、生活道路と考えられる車道幅員5.5メートル未満の道路における交通事故件数は33.8%の減少にとどまっています。
幹線道路に比べて生活道路では、交通事故死傷者全体に占める歩行中の死傷者や自転車乗用中の死傷者の割合が高くなっています。
(千葉県警察広報資料から) |
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★「ゾーン30」における主な対策内容 ~対策のポイント~
・ゾーン内における走行速度の抑制
・通過交通(抜け道としての通行)の抑制・排除
・ゾーン入口の対策==標識・表示の設置により、ドライバーに対しゾーンの入口を明示する。
・ゾーン内の対策==最高速度30キロメートル毎時の区域規制の実施、路側帯の設置・拡幅と中央線抹消、段差(ハンプ等)の設置等による速度抑制や通行禁止等の交通規制の実施による通過交通の抑制・排除
・ゾーン周辺の対策==ゾーン周辺道路における交通流の円滑化により、ゾーン内への通過交通の流入を抑制・排除
(この項、鎌ケ谷警察署のHP広報から) |
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鎌小通りの「ゾーン30」--日中だったので人通りも車も少なかったが、規制に関心がない人には果たして実効性は‥‥。 |
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★なぜゾーン(区域)なのか
交通安全対策の多くは、道路(線)や交差点(点)の問題解消等に主眼をおいて対策を行っています。これに対してゾーン(区域)で行う対策は、幹線道路等で囲まれた住居地域全体に交通規制や安全対策を実施することで、その地域の人が、クルマから脅かされることなく、安心して生活できる区域をつくることを目的としています。(警視庁の広報から) 近隣市ではこれまでに、船橋市と松戸市が7箇所、我孫子市では1箇所で指定されており、指定前と比較して、車の速度が下がったり、事故の件数が減少したりと効果が出ているという。
鎌ケ谷市では結果を検証し、効果があるようなら、市内に「ゾーン30の指定」を広げていきたいとしています。 |
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新京成線の高架化工事で初富駅周辺は道路が狭隘になっていました。 |
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★3月14日の市議会でも取り上げられました。
Q:議員「ゾーン30」指定の経過と効果について(質問要旨)
生活道路における交通事故を減らす(鎌ケ谷警察広報)施策として、「ゾーン30」地域の指定実施による効果と今後も地域を広げていくのか。
A:鎌ヶ谷市担当部(答弁要旨)
2015年11月15日、地域の住民に説明会を開催した。HP、市広報で周知に努めてきた。
「ゾーン30」対策として、速度制限標識、路面表示、車道中央線をなくし、外側線を引き直した。
「スクールゾーン」との関係では、小学校周辺は時間を指定して引き続き継続していく。
効果の検証としては、抜け道、通過車両の多いことが問題だ。新年度(4月中旬)、通過車両量の検証を含め、総合的に調査して、効果を検証する。
Q:市民の声は。
A:市民からは特に意見はない。
Q:待っているだけでなく、市民から聞くべきではないか。
A:推移を見て地区住民との意見交換の場を作り、安全確保に努めていく。
Q:今回は中部小地域は対象にならなかったが今後、市内に「ゾーン30」を広げていくのか。
A:今後、中部小区域を含め他の新たな地域も指定にも取り組んでいく。
生活道路での事故発生が車のスピード(増)と共に飛躍的に危険性が増えている。
指定を広げていく際、最大の課題として、地区の理解と協力が必要である。その地域の生活者には、スピードを30キロに制限される。車の通行幅が狭くなる。通過道路として制限されるなど、さまざまな規制条件が生じるわけで、地区生活者の協力と理解が必要になる。それなしには実行効果がなくなる。
指定地区住民の反応・関心を検証して指定区域を増やしていく方針でいる。 |
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県道鎌ケ谷松戸線から入り、南初富5丁目付近の「ゾーン30」地域、坂道の多い初富共同墓地周辺。 |
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★鎌小通りを中心に「ゾーン30」地区を歩いてみました。
日中で人も車も通行は多くはありませんでした。指定区域の道路の入り口と出口には赤丸囲みで「30」と記された標識が立っていること、路面には「ゾーン30」が表示されています。しかし、その標識・表示数字が通行車にどれだけ意識されて、実行されるかは不明です。まして、地域外からの侵入車が「ゾーン30」について知らなかったら、全く意味がありません。
さらに「出口」「入り口」の標識が目に付き難い感じもします。
一旦、入り口から入ってしまえば、走っている道路が「ゾーン30」指定道路だということを認識させるものが何もありません。 コラム筆者としては、指定地域内道路はもっと実効性のある、30キロ超では走れないことを認識させる工夫が必要ではないかと思いました。例えば、赤ペンキのゼブラ標識で道路を染めるとか。やるなら、徹底的に「安全道路化」すべきではないか。
交通ルールは「守る人は守る」けれど「守らない人が居る」から、事故になるのであって、標識や表示に安全を託すのでは事故はなくならない。 |
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県道鎌ケ谷松戸線から、南初富4丁目付近の「ゾーン30」、入り口と出口にしか標識・表示がなく通行中に識別するものはなかった。 |
★生活道路の交通安全は、運転者による通行者への思いやりこそが第一
鎌ケ谷市内の生活道路は何処も狭く、カーブや坂道ばかりです。歩行者の脇を猛スピードで走り抜けていく、後ろから「退け」と言わんばかりに警笛を鳴らして走り去る。接触さえしなければ好いというものではないでしょう。
道の使用は最初は人と動物で、次いで人力による自転車などで、最後に割り込んできたのが凶器にもなる「自動車」です。生活道路における自動車運行は運転者による、通行人・自転車への配慮こそが最大の安全対策です。
要は「運転者の心」の問題です。 |
今月のコラム担当 Y‐Takeuchi |
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