NASAの探査機『ニューホライゾン』からの冥王星に関する情報が集まっている。地球の成り立ちの解明や人類の起源の探求がさらに進んでいく、ワクワクする。 さて、SF小説の大きなテーマに「地球人類はどこからきたか?」というものがある。イギリス・ロンドンに生まれた、ハードSFの巨匠J・P・ホーガンに『星を継ぐもの』という作品がある。地球人類の創生者が存在し、地球人類が成長していくという物語だが、その中での大きなテーマに「地球人類の暴力性」がある。 人類には多くの暴力やその凶暴性によって生まれた不幸な歴史がある。そんな中でも、我が国には暴力性を否定した社会制度改革へと向かった偉人がいた。 飛鳥時代(西暦574年)に誕生した、『厩戸皇子』後の『聖徳太子』は、暴力性を否定し議論を尽くしていくことが必要だという社会制度を宣言する。 「17条の憲法」曰く、「和(やわらぎ)を以て貴しと為し 忤(さか)ふること無きを宗とせよ」とし「上(かみ)和(やわら)ぎ下(しも)睦(むつ)びて、事を論(あげつら)うに諧(かな)うときは、すなわち事理おのずから通ず。何事か成らざらん。」という。 やわらぎをもって議論をすることができれば、自然にことは成し遂げられていくというような解釈をしてみてもいいのかもしれない。現在の永田町の有り様はそれには程遠いように見受けられる。 また、神前で結婚式を挙げた際に、『誓詞奏上』をする。その一節に「相和し、相敬し」とある。いま一度、誓いの言葉をかみして欲しい。 投稿: うむっさん |