運動会といえば、秋の季語にもなっているが、昨今では、春に運動会がおこなわれる学校も多くなっているようだ。 5月末の土曜日、小学校の運動会に出掛けてみた。早朝から、お父さんたちが敷物をもって場所取りをしている。一方でお母さんはお昼のお弁当づくりかな。最近では、お昼のお弁当づくりには、おばあちゃんも参加するようだ。運動会のお弁当の主役はから揚げ。前日のスーパーマーケットでは鶏肉が品不足に。タコになった赤いウインナー、海苔巻き、おいなりさん。みんな運動会の思い出の1頁となる。 入学してわずか2カ月の1年生はみるからに幼い。そんな1年生が初めての運動会に元気いっぱいの声援をあげる。応援合戦にも一生懸命に手拍子をしている。4年生からは、用具係や集合係、スタート係などの運営に参加するようだ。6年生は、それぞれの係のリーダとして運動会の運営を担っていく。プログラムも進み、組体操、騎馬戦とメインイベントの競技が始まる。 最後の種目は紅白対抗リレー。スタートの号砲、歓声が響くなか懸命の力走が続く。バトンを渡し損ね、転々と転がるバトン。コーナーでの転倒。観客席からの大きな悲鳴とどよめき。痛さも忘れ懸命に立ち上がる、遅れを挽回しようと次の走者は懸命に駆けてゆく。賞賛の大きな声援を受けて最後の走者がゴール。会場を埋めつくす熱気と興奮。鳴り止まない称賛の拍手でフィナーレは彩られていく。 高度成長期の運動会といえば生徒の数も多かった。生徒や観客で校庭が埋まった。今ではゆったりとしている。少子化とは・・・とあらためて考える。 (注)今月のコラムで使用した運動会の写真は鎌ケ谷市内の小学校のホームページに掲載されていたものから一部使わせていただきました。 |