今年の梅雨は、ときならぬ「ヒョウ」の被害があったりとビックリさせられる。

 さて、7月7日は七夕だ。織姫と彦星が年に1度会うことができる日である。織姫は、こと座のベガ。彦星は、わし座のアルタイル。夏の大三角をつくっている。もう一つは、はくちょう座のデネブ。夏の夜空を見上げて見てほしい。

 言い伝えによれば、織姫と牛飼いの牽牛(彦星)。織姫は機織りを牽牛は牛飼いの仕事を一生懸命にやっていた。ところが、二人が結婚すると仲が良すぎて仕事に身が入らず。まあ、いつもいつでも、ベタベタといちゃついていた。ということかな。
これに怒った天帝が、二人の間に天の川を挟んで会えなくしてしまったのだが、悲しむ二人を見て、不憫に思い、年に1度、会うことを許したというお話。

 この物語、よく間違っちゃうのが『ロミオとジュリエット』。敵同士の家に生まれた二人の悲しいお話と混同しちゃう方が多いようだ。『ロミオとジュリエット』、最後は悲しい結末を迎える。織姫と彦星は、離れ離れにはなったけど、年に1度は逢うことができるわけで、悲しいというよりも寂しい、というところかな。

ところで、7月7日は天気が良くない日が多い。幼いころには、二人が会うことができるのだろうかなどと心配をしていたものだ。でも今は、雲のカーテンの向こうで、年に1度の逢瀬を楽しんでいる二人。イチャイチャ、デレデレ、ベタベタと思うと「曇ってって、良かったね!」などと憎まれ口の一つも叩いてみたくなるもの。

 そんな不埒な思いは脇にどけて置いて、文月と言われるようになった故事にちなみ、七夕飾りに願いを込めて短冊をさげてみようか。     

今年は織姫と彦星天の川で会えるかな?
          
うむっさん