東京スカイツリーは、開業1周年を迎え、来場者数も634万人を超える。いまでは東京で1番の人気観光スポットとなっているようだ。 スカイツリー開業1周年の5月22日、この1年間で行われた12種類のライトアップが披露された。通常は、淡い青を基調にした「粋」と江戸紫の「雅」が日替わりでライトアップされているが、この日は10分ごとに変わるライトアップを披露。多くの人たちが、次々と変わるライトアップにカメラのシャッターを切った。
5月25日、その隅田川を舞台に2回目となる『東京ホタル「ひかりのシンフォニー」』が開催された。桜橋から吾妻橋までの間で、ホタルに見立てた10万個の太陽光パネルを使った青色LEDライトが入ったカプセル「いのり星」が隅田川に流され、東京スカイツリーは特別なライトアップで彩られる。川面に揺れる「いのり星」の淡く輝くひかりが幻想的に隅田川を染めていく。青色の光がユラユラと流れていくさまに、一時、喧騒を離れ幽玄の世界に心を寄せる。 しかし現実は、隅田川堤や橋は人で埋まって歩くこともままならない状態。会場整理係の「○○してください」や「○○にご協力おねがいします」の声がひときわ大きくなっていく。その昔、深川八幡様のお祭りの日に、永代橋が落ちて大勢の人が亡くなるという事故がおきている。そのときの群集もかくやと思わせる人並みだ。 人混みを離れ、老舗の料理屋さんで『とりあえず1杯』のノドにしみること。やれうれしや美味しいお酒と美味しい料理が頂けてと観音様に心の内で手を合わせ、身の内からのしあわせをかみしめながら皐月の夜は更けていった。 うむっさん
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