当市には、鎌ケ谷市シティプロモーションというプロジェクトチームがある。シテイプロモーションの趣旨は下図に説明されている。理念は真に立派なものだが、具体性に欠けたものばかり羅列していると思われて仕方がない。それは私だけが感じるものなのか。とにかく書いてみよう。
プロモーションの趣旨から「生み出される効果」として五項目ほどあるが、何か具体的に実現したものがあるのだろうか。筆者が思うには精々、「知名度の向上」程度であろうか。それも他力本願で偶発的に、少しばかり上がったものであると考える。4年ほど前の日ハムへの早稲田・斎藤投手の入団と、この冬の市役所屋上からのスカイビュウ位なものであろう。
この斎藤の入団では、朝日新聞夕刊の素粒子の書き手が「斎藤の入団で鎌ケ谷は街起こし」などと書いた。そんなものが何故に鎌ケ谷の活性化や街起こしに役立つのか、と筆者は朝日新聞に何度も問い合わせたことがある。新聞社側は逃げの一手で何らの回答も寄こさなかった。いや、回答出来る材料が無かったのだろう。斎藤騒ぎは、ただ、タレントに群がる若い女性のように、おばちゃんたちが一度押し寄せた一過性の賑わい?に終わった。
この3月の市役所屋上からの「かまがやスカイビュウ富士山撮影コンテスト」も、テレビなどのメディアに取り上げられ大勢の人々が押し掛けたようだが、これもまた一時の賑わいに終わる可能性が強い。この応募総数は49で市内23、市外29であった。市外の方たちが物珍しさで訪れたに過ぎない。
東京名所となったスカイツリーと真白き富士の峯が並ぶ景観は見事であるが、これを楽しめるのも大気の澄み切った真冬だけであるし、加えて一眼レフ愛好者だけと言って、おおかた間違いあるまい。まあ、来年の冬までは、それらの人々が訪れることはあるまい。
先日ぶらっと市役所を訪れたら、入った途端に「ようこそ鎌ケ谷市へ」との大きな看板が目に入った。自分の市役所に入るのに、これは何だ。そんなに他の町や村から見物人が来るとでも考えているのか。日中だったせいもあり、屋上には人っ子一人見られなかった。もちろん予想したとおりだったが。こんな他力本願ではなく、上記の図に二つも描かれている「産業の活性化」を、もっともっと真剣に目指すべきであろう。
「梨しか無し」の年がいったい何年続いているのだろう。市は本気になって地元産業の育成に務めているのだろうか。恐らく何もしていないと判断する。産業の活性化には中小企業の力だけに任せていては、大きな発展は絶対に望めるものではない。
官民が一体となって地元産業の発展を考えねばならないと思う。市役所に地元産品が展示されているが、やっていることはそれだけなのか。まことに嘆かわしい。
こんな姿勢で、産業の活性化などとテーマにあげるのが恥ずかしくないのだろうか。旗を上げたら、その目標に向かって突き進む覚悟と不退転の努力と根性が必要だ。旗を上げただけで何もしない。これが「役人の意識の低さ」を呼ぶ。何とか、お役人様それぞれが意識改革をして欲しいものである。
こんなもので賑わいの創出や、街の魅力は生みだされるのか甚だ疑問だ!!!
シティプロモーショングループの中に。地域活性化推進チームというものがある。この実績がホームページにずらっと並べてある。これは下記のとおりだ。
〜TOPICS〜
「”かまがやスカイビュー”富士山フォトコンテスト」の入賞者が決定しました!
〜NEWS〜
2013年3月29日 「新鎌ふれあい公園」内に東経140度線を表示しました!。
2013年3月18日新鎌ケ谷駅前に「かまたん」の3Dアートを設置しました。
2013年3月15日新鎌ケ谷駅前に「日本ハムファイターズ」の新入団選手による銅版手形を設置しました。
2012年12月28日東武鎌ケ谷駅周辺(コープ前)に東経140度線の案内看板を設置しました。
2012年11月27日鎌ケ谷市役所屋上の開放時間が17時45分まで延長します(3月29日まで)。
2012年11月19日「これまでの取組み」の「ファイターズ発車メロディ」にて、駅で流れる”発車メロディ”を聞くことが出来るようになりました!
2012年11月12日鎌ケ谷市地域活性化推進チームのホームページを作成しました。
2012年11月8日鎌ケ谷市役所の屋上から、ダイヤモンド富士が見られました!
2012年11月5日東武鎌ケ谷駅周辺(コープ前)に東経140度線表示しました。
2012年9月12日分水嶺モニュメント”雨の三叉路”が、「オンリーワンのまち」第1号に認定されました。
2012年8月22日新鎌ケ谷駅前広場に東経140度線案内看板を設置しました。
2012年7月8日市職員採用ホームページを作成しました。 .
多少は地域の皆さんに役立つものもあるだろうが、これらが「地域活性化推進チーム」の仕事とは、到底考えられないのではあるまいか。我々の考える地域活性化とは、かなりのズレがあると感じざるを得ない。
常識を忘れた役人と実行力の欠如 PART2
前回3月の本欄に掲載した続きである。これは改善前だった。
下図は改善後の画像。
しかし、人が通るべき歩道の左側に無数の赤い杭は立ったままだった。撤去する気配は毛頭ない。仕方がないから、この赤い杭を撤去するよう再度求めた。この答えは「必ず撤去します」であった。これが昨年の10月のことである。それが,1月も2月も過ぎて何も実行されないのだ。いつになったら行うとの連絡も一切ない。
3月に入り、とうとうしびれを切らせて、実行する限界日を定めるよう求めた。その返答は「4月末日までに行う」とのことだった。部長の了解までとってある。と言いながらも実行に移せないのは何故か。忙しくて手がつけられない、の一点張りである。4月になったある日、船橋に行った帰りに歩いて生協前を通った。試しに杭を抜いてやろうと思い、杭を両手でつかみ左に廻した。何のことは無い。簡単に取れてしまった。
歩行者の通行を妨げる杭を試に外してみた。
最後に担当者と約束した「杭の撤去日」は、4月26日の金曜日だった。筆者は朝の9時過ぎに現地に出かけ、杭が完全に撤去されているかどうか確認した。その場所に、役所の担当者の姿は無かった。情けないことだ。業者が一人いて手回しで杭を抜いていた。3本を残して全て手回しで抜けたとの業者の話であった。それにしても、こんなことに何故半年もかかるのか。
2本は道具を用いて抜いた
杭が無くなって、スッキリした生協前の歩道
これで全て終わったと思うのが間違い。まだ1本残っている。下図の1本だ。担当者は、この家の人が門(これは裏門だが)をあけるときに、前を通る人に扉がぶつかるから残してくれといわれ、現在そのままにされている。
ご覧のように、杭は人の通る公道の真ん中に立っている。邪魔なこと言うべきもない。この家の人が扉を開けるときに左右は完全に見通すことが出来るはずだ。公道にすれすれに扉をつけたほうに責任があるのは明白な事実であるのに、担当者は個人の無理難題に反対できない。
これを聞いて筆者は、「絶対に抜かねばならない」と役所の担当者に話した。役所が公益を考えずに一市民の都合を聞いて歩道に面した裏門のすぐ傍に歩行者の通行を妨げる杭を残す事は全く意味が無い。このように役所の担当者の解釈によって、公益のルールが損なわれるのは問題であろう。
約束した杭撤去の当日、その担当者は自分の目で杭抜きの現場に立ち会わず、業者任せで終わった。要するに、担当者にとって不都合な事は全てを業者に丸投げだ。この様な担当窓口の仕事のやり方は一般市民から見ても行政に対する信頼を損ねる以外の何物でもない。
今回は歩行者の通行を妨害する歩道に設置された赤い杭の問題を取り上げ、一市民として行政側の対応に対する問題点を書き連ねてしまった。まだ行政側の対応には釈然としない点もあるが、指摘した歩道上の杭が撤去されたことにより以上をもって本件は終わりとしたい。(C・W)
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