今年をふりかえれば


 初富稲荷の大銀杏年の過ぎるのは早いものでもう師走になってしまった。
 今年も様々な出来事があったが、悲しくつらいことは、これからも幾年すぎても忘れ去ることはできないが、楽しいことは何となく忘れてしまうことが多いように思うのだが。

 そこで、今年をふりかえってみる。なんといってもノーベル賞だろう。ノーベル医学・生物学賞が京都大学の山中教授に授与された。iPS細胞の研究に成果によるもの。iPS細胞は、さまざまな細胞に分化することが可能な万能細胞で再生医療の実現に向けた大きな希望になるという。研究の成果を生かした医療が進んでいくだろう。

 つぎは、やっぱりロンドン・オリンピックだろう。日本勢は金メダルの数は4つとさびしい内容だったが、金・銀・銅を合わせて38個のメダルを獲得した。
 とりわけ、女子選手の活躍が記憶に残る。レスリングの吉田沙保理選手、国民栄誉賞にも輝いた。女子バレーボールは28年ぶりの銅メダル。サッカーなでしこジャパンは初の銀メダル。また、女子アーチェリーも初めての銅メダル。卓球女子も初の銅メダル、愛ちゃん頑張ったよな。女子バドミントンでも初の銀メダル。

 男子の競技者もそれぞれに素晴らしい活躍だったのだが、女子の活躍はみんなが手に汗を握り、声をからし、熱くなった。なんといっても初めてのメダルだからな。

 人類の進歩ということでは、火星探査のキュリオシティ (Curiosity)だろう。火星に降り立ったキュリオシティからは、鮮明な画像が送られてきている。子どもの頃に読んだE・R・バロースの「火星のプリンセス」の世界は無くなってしまったけれど、大きな発見への期待にワクワクする。

うむっさん