酷暑の夏も終わり、やっと涼しくなってきたようだ。先ごろ発表されたが今年の冬は暖冬傾向なのだそうだ。まあ、寒いよりは暖かい方がいいかもしれないのだが。 さて、秋と言えば、【○○の秋】といわれるような楽しみがある。そこで、やはり初めには【読書の秋】ということで、姜尚中さん著作の『悩む力』(集英社新書)を挙げよう。大ベストセラーなので多くのみなさんが読んでいらっしゃると思うが。 夏目漱石の『心』『それから』『三四郎』『吾輩は猫である』などを手掛かりとして、さまざまなことを考察し大変に深い洞察が披瀝される。これをそのまま読むのはもちろんだが。漱石の著作ガイドとして読むと、これも、また素晴らしい。 本棚の奥から、埃をかぶった文庫本を、今一度手に取ってみたくなる。 そんな文庫本を数冊、カバンにいれて【錦の秋】を探しにというのもいいだろう。できれば鉄道で、それも、新幹線とか特急ではなく、ゆっくり行く列車がいいだろう。【食欲の秋】に相応しいように、ちょっと贅沢な駅弁と飲み物をお供に乗り込んだら、至福の時間が待っている。 姜尚中さんにはとてもおよばないが『変わらぬ愛はあるか』や『何のために働くのか』などと悩んでみたい。いや、すぐに【睡眠の秋】になるかな。 いやいや遠くに出かけなくても【里の秋】を楽しみながら散策するのもいいだろう。 新京成や北総鉄道で沿線ウォーキングのイベントが催される。12〜3キロのコースが設定されているようだ。日頃の運動不足を解消し【スポーツの秋】というには大袈裟かもしれないが。あっ文庫本を読みながらじゃウォーキングはできないか。まあ、【勉学の秋】だもの「二宮金次郎」も悪くないんじゃない。 |