第39回鎌ケ谷市民まつりが10月12日(土)開催された。会場は3ヶ所に分かれて開催された。第1会場は新鎌ふれあい広場、第2会場は新鎌ケ谷駅南口ロータリー、第3会場は鎌ヶ谷市役所駐車場だ。このイベントの主催は鎌ケ谷市民まつり実行委員会である。 そして、何と言っても今年の目玉は「相馬騎馬武者行列」の特別参加だ。相馬馬追いの騎馬武者12騎が特別参加して市内を行進した。 この騎馬武者も「鎌ケ谷」と「相馬馬追い」には歴史的な縁があり、市の資料によると相馬馬追いの由来は、平将門が下総国小金原に野馬を放ち敵と見立ててこれを追ったことに始まるとされる。また、平将門の子孫と言われる相馬氏のルーツは、鎌ケ谷市域の北部を含む「相馬御厨(そうまみくりや)」という荘園を治めたことから始まり、相馬氏が鎌ケ谷の地を去って600年余り、相馬野馬追の騎馬武者12騎が特別参加をしてくれた。
騎馬武者が行進を行うコースは、貝殻山公園から国道464号線を初富交差点で左折して、初富稲荷神社前を進み、新鎌ケ谷通りを新鎌ケ谷駅南口近くまで行進し終着点は市役所正面玄関広場前。この時には初めて国道464号線を全面通行止めとして、騎馬の行進を妨げないように実行委員のメンバーが手分けして国道に設置されたマンホールの蓋をゴムシートで覆って、馬が足を滑らさないように安全作業を行っていた。 沿道には騎馬武者が通る正午前から多くの市民が沿道に並んで、一目この勇壮な相馬騎馬武者の行列を見ようと集まった。行進は予定時刻を少し遅れて出発したが、騎馬武者の両側にはカメラを構えた多くの市民や見物の市民、行列の先回りをして良い撮影ポイントを確保したいと急ぎ足で見物の場所を移動していた。見物の市民も目の前を騎馬武者が通り過ぎる時には大きな拍手でこれを歓迎した!
また、第1会場の新鎌ふれあい広場では、「第39回市民まつり」のイベント発表の舞台で、地元の各団体による空手の型など各種発表があった。同時にこの会場では、KAMA−1グランプリも開かれ多くの調理販売のお店が出店して、市民によるグランプリ投票も行われた。第2会場は新鎌ケ谷駅南口ロータリーで、地元商店会などが出店する催しも開催。第3会場では鎌ケ谷市役所駐車場で、地元のお店の出店もあり、多くの市民が立ち寄り食べ物を買い求めていた。会場には「復興支援チャリティフェスタ」も開催されて、消防署の特殊車両(はしご車など)、陸上自衛隊の車両なども展示されていた。
2011年3月11日の東日本大震災以来、福島県・宮城県・岩手県など多大な津波と震災被害を受けた地域の人々は既に2年を経過しても、まだ避難生活を強いられている人々も多くおられる。鎌ケ谷市も震災発生以来、消防署職員やボランティアなど多くの人々が被災地の救援活動に参加した。今回は特に福島県の相馬市から鎌ケ谷との馬追いの縁で騎馬武者が参加してくれた事は、市民にとっても嬉しい出来事だ。 (レポート:S.K)
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