今年で第6回となる”2012YOSAKOIかまがや”が2年ぶりに9月8日(土)午前10時20分から午後4時まで3会場に於いて実施された。第一会場は市役所正面駐車場、第二会場は新鎌ケ谷駅イオンショッピングセンター西側の新鎌通り、第三会場は東武鎌ケ谷駅西口のペアロード商店街である。
昨年は東日本大震災の犠牲者を悼み、YOSAKOIイベントは自粛されたが今年は2年ぶりの復活となった。 今年のYOSAKOIかまがやのテーマは「輝(かがやく)」である。鎌ケ谷市商工会が主催し、鎌ケ谷市役所が共催する。市役所正面のオープニングセレモニー会場には、朝早くから大勢の(参加者は約1000名、33団体)踊り子が、それぞれ奇抜な衣装や目立つフェイスメイクを行い、普段の自分とは別人になったような思いでこの会場に集まっていた。 オープンセレモニーで、主催者側の商工会会長代理の方から2年ぶりのYOSAKOIかまがや開催を祝し、また清水市長からもすっかり秋の行事として、この鎌ケ谷に定着した感のあるイベントを皆さんのご協力で大いに盛り上げ、町の活性化に結び付けて欲しいと励ましがあった。会場内に持ち込まれた大型トラックの舞台の上から当日の審査委員や、このイベントの関係責任者の方たちが並び、次々と司会より紹介された。舞台の両側には商工会の優勝旗や鎌ケ谷市長の優勝旗の大旗が立てかけられ、今日の参加団体の中からどの団体がこの優勝旗を勝ち取るのか、参加者の闘志が感じられる。
10時半近くから始まったオープニングセレモニーに続いて、毎年模範演技を披露してくれる、YOSAKOIかまがやの3団体(夏舞徒・CHIよREN北天魁・REDA舞神楽)が、今年も工夫を凝らしたYOSAKOI踊りを披露して見物に訪れた多くの市民を魅了した。最初から音響設備の不具合が起きて、折角の”夏舞徒”の踊りも途中で音楽が抜けるハップニングがあったが、出演者や見物の市民も掛け声と拍手で演舞を続け、踊り子と観客の一体感を見せ付けた。
ゲスト団体の模範演技が終わって、最初は地元幼稚園(みどり幼稚園)の園児たちによる、元気なYOSAKOI踊りが披露され、広場の前では子供たちの両親や市民たちが熱心に子供の踊りをカメラで撮影したり、応援したりとほほえましい情景が見られた。地元鎌ケ谷からは匠太鼓のオープニング演奏と鎌ケ谷孔雀連が出演した。また第一会場の市役所の広場には、地元の飲食店などの模擬店が多数出展店し、朝から猛烈に暑いこの時間、飲み物やカキ氷などが飛ぶように売れていた。
第二会場のイオンショッピングセンター西側の新鎌通りを一時的に閉鎖し、YOSAKOIかまがやの審査会場を兼ねるこの場所には、早くから市民が踊りが良く見える場所を探して、沿道で場所取りを行い、中には弁当持参で踊りが始まるまでに、昼食をとっている家族連れの市民も見られた。こうしたイベントのお世話を行う鎌ケ谷市商工会の方たちが、前日から会場の設営や当日の会場整理、観客席作りなど目に見えないところで支えていただき、多くの市民がこのYOSAKOIかまがやイベントを楽しんでいられる事を忘れてはなるまい。地道ではあるがこうした商工会の取り組みにより、今では千葉県内各地からYOSAKOIかまがやの踊りに参加するため、大勢の団体踊り子がやってきて鎌ケ谷を知り、またその感想を地元の市民に伝えていただき鎌ケ谷のPRにもなりと共に、普段は日中でも商店街は比較的ひっそりしている街中を、このようににぎやかに町興しにつながる行事が行われていることはうれしい事だ。
午後2時ごろ、鎌ケ谷市内も炎天下のところ、西の方から曇り空が広がり始め時々雷鳴が聞かれる中、にわか雨に襲われたが、しばらくするとスコールの様な雨も止んで、踊りが再開された。 (レポート:S.K) |