今年で第7回となる恒例の桜まつりが4月2日(土)市制記念公園で開催された。 先月3月11日の午後、東北と北関東をM9.0という巨大地震と巨大津波が発生して、多くの死者と行方不明の犠牲者を出しその数は28,000名を越えるといわれる。現在も被災地の復旧が進まず避難所に避難を余儀なくされている方も、福島原発事故による避難者も加えると20万人にも及び、現在でも被害の実態は見えない。 亡くなられた方のご冥福をお祈りすると共に、被災者となった多くの方々に心よりお見舞い申し上げます。 大震災と津波、福島原発放射能漏れの震災被害がまだ終息する見込みが立たない中、国民の大多数は電力不足による計画停電の影響もあってか、イベント開催など鎌ケ谷市内でも中止や自粛が相次いでいる。 しかし、全てのイベントが中止に追い込まれては、市内の商店街もまた市民も萎縮してしまう。主催者側の桜祭り実行委員会(鎌ケ谷市NPO連絡協議会主催、新鎌ケ谷店会、はなこうネット商店会、さんちく会、南初富連合自治会後援)は東北関東大震災被災者支援の募金活動を行うためにチャリティ桜まつりを開催した。
当日は幸い晴れの日であったが、まだ桜の開花状況は1分咲程度、蕾は膨らんでいるものの開花している桜はチラホラ見える程度あった。桜の見頃には1週間ほど早い開催だったが市制記念公園には多くの市民が立ち寄られて、桜まつりのイベントを楽しまれた。 会場にはNPO法人3団体の模擬店や屋台が出て家族連れの市民は、それぞれ好みの焼きそば、フランクフルトソーセージ、チョコレートバナナ、甘酒など、特に子どもさんたちに人気があったのは綿あめ作りの体験である。会場では綿あめ作りの体験をしたいと望む家族連れで長い行列が出来た。公園入り口付近には射的とくじ引きが出来るコーナーもあって、親子連れで賑っていた。
このチャリティ桜まつりのイベント開催にあたり、司会者よりこの度の大震災と巨大津波で亡くなられ、行方不明となっておられる方々のご冥福を祈り、全員で黙祷を捧げた。 午前中の催しは、佐渡小町会による民謡と佐渡おけさの演舞、続いて毎年出演してくれる地元匠太鼓の皆さん、元気一杯に若者たちによる太鼓演舞が行われた。ついで、医学博士の田中聖英氏による福島原子炉放射線漏れに関して、健康被害や食物連鎖の影響など立ち寄られた一般市民の方に、分かりやすく話された。
お昼過ぎには清水市長もお越しになり挨拶をいただいた。市内が自粛ムードで沈み込む中この様に被災者の支援活動として義援金の募金を行い、市役所の窓口を通じて被災地に届ける活動は有難く、またこのイベントで市民の方にも元気を届けられることは喜ばしいことだと述べられた。
午後の部は地元でよさこい踊りを元気一杯に踊ってくれた鎌ケ谷孔雀連の皆さん、新しい出し物は沖縄民謡とよさこいを組み合わせた踊り、沖縄民族衣装に身をつつみあでやかな姿を披露してくれた。 この後、NPO法人童謡文化を広める会の瀬川理事長とコーラスを歌う女性メンバーによる、”故郷”など懐かしい童謡を4曲ほど歌った。童謡を歌っている最中、会場に来ていた障がいを持つ子ども達がコーラスに加わり楽しく歌う様子には思わず観客の多くの方も笑みを浮かべた。
ついで、地元三味線教室『ユーザン』を開いている柚木さんが、地元では初出演となる沖縄民謡と三味線を披露してくれた。最後のステージでは匠太鼓やよさこい鎌ケ谷孔雀連の皆さんも入って見事なコラボレーションを行って、見物客を楽しませてくれた。 また、昨年から子ども達向けの紙芝居をNPO法人感声アイモによって行われた。子ども達は紙芝居に釘付け楽しいひと時を過ごした。
翌日、当NPO法人責任者が市の募金受付窓口にチャリティで集めた義援金をお届けさせて頂いた。 義援金の総額は¥27,638と桜まつり実行委員長より報告があり、この度のチャリティ義援金募集に多くの市民の方から募金のご協力を頂いたことに深く謝意を表した。 (レポート:TOMY) |