鎌ケ谷市出身で、国内外の音楽祭でチェンバロ奏者として活躍される松岡友子さんが、一時帰国された機会に3月18日(木)午後3時から自宅で”チェンバロを楽しむ会”が催された。 松岡友子さんのプロフィール: 千葉県出身。高校卒業後イタリアに留学、コモ国立音楽学院チェンバロ科を主席で卒業。チェンバロを曽根麻矢子、副嶋恭子、E.ファディーニ、G.トーニ、B.マルタン氏らに師事。2007年ブルージュ国際コンクールチェンバロ部門第3位など、数々の国際コンクールに入賞。2008年にはD.スカルラッティのCD「16のソナタ」をゲヌイン(独)からリリース。2009年9月〜翌年2月バルセロナのカタルーニャ高等音楽院に、エラスムス奨学生として留学。現在、コモ国立音楽院マスターコースに在籍し、国内外の音楽祭に招かれリサイタルを行うなど、ソリスト・通奏低音奏者として活躍されている。 演奏活動など、松岡友子さんご自身のホームページも公開しておられます。 当日、松岡友子さんはアトホームな感じで自宅の1階大広間(音楽ホール)に、約50名ほどの招待客を前に「ハイドンとバロック時代の女性作曲家の作品から」5曲ほど華麗なチェンバロの演奏を披露してくれた。各演奏曲の前後には友子さんから、ピアノとチェンバロの音を鳴らす構造の違いを説明され、また作曲家や演奏曲についての解説も加えながら演奏を続けられた。
5曲のプログラム: フランツ・ヨーゼフ・ハイドン(1732〜1809)・・・・ソナタ ト長調 Hob.]Y:37 カテリーナ・アッサンドラ(1590〜1618頃活躍)・・・・エゴ・フロス(チェンバロ用編曲) エリザベト=クロード・ジャケ=ドラゲール(1665〜1729)・・・・クラヴサン組曲 第3番 イ短調 マリアンネ・マルティネス(1744〜1812)・・・・チェンバロのためのソナタ ト長調 ヨゼファ=バルバラ・フォン=アウエルンハマー(1758〜1820)・・・・モーツアルトのオペラ「魔笛」主題による6つの変奏曲
チェンバロミニ演奏を終えて挨拶をされると、招待客から花束が贈られアンコールに応えて更に1曲を演奏してくれた。演奏会を終えると、友子さんと話したり、近くでチェンバロを見たり、実際に音を出したりと参加者の方たちもこの出会いを楽しんでいるようだった。 また、松岡家のご両親が住まわれる住宅は、音空間”まつ”:松岡邸(音楽ホールのある家)として、2008年完成し、建築設計の龍口元哉氏が設計され、「第12回木材活用コンクール優秀賞」や「第16回千葉県建築文化賞」を受賞している。ミニ演奏会当日も某TV局が取材に来るなど話題性のあるミニ演奏会であった。 |