鎌ケ谷市総合防災訓練実施される!


 平成16年度の鎌ケ谷市総合防災訓練が、鎌ケ谷中学校庭において9月26日(日)朝から南関東地域直下型地震を想定した大規模な防災訓練が、防災関連機関及び住民参加によって行われた。
 防災訓練に参加した関係機関は以下のとおりである。
  @陸上自衛隊松戸駐屯地 A千葉県水道局 B鎌ケ谷警察署 C鎌ケ谷郵便局 D東日本電信電話株式会社 E東京電力株式会社 F京葉ガス株式会社 G(社)鎌ケ谷市医師会 H(社)船橋歯科医師会 I鎌ケ谷市建設業協会 J鎌ケ谷市赤十字奉仕団 K鎌ケ谷市消防団 L鎌ケ谷市婦人防火クラブ M鎌ケ谷市自治会連合協議会 N地元自主防災組織 など

総合防災訓練会場 防災訓練の開始 災害対策本部で指揮
災害避難訓練のため待機中の市民 市民を避難誘導する警察 本部前を避難する市民が行進


 防災訓練の実施内容としては
  ・災害地域からの住民の避難、誘導、救出、救護訓練
  ・建物、道路、ライフラインなどへお災害を想定した訓練
  ・都市災害になどに対応した訓練
  ・災害発生時に活躍する自主防災組織、防災ボランティアの参加を得た初期対応訓練
  ・災害発生時における初動体制を再確認するための非常参集訓練や本部設置などの訓練

 今回の防災訓練は、大規模災害を想定した住民参加型の防災訓練が行われ、日ごろ見る事の無い消防署や警察、自衛隊などの連携した救助活動、ライフラインの早期回復を目指す電力、ガス、水道、通信に関する企業の参加もあって訓練とは言え緊迫感のある模擬訓練であった。

倒壊した建物の前を市民が避難 倒壊した建物から市民の救助活動 建物に閉じ込められた市民の救助
災害救助に駆けつけた自衛隊 県水道局の給水車 避難所の市民へ給水活動


 当日は午前9:40から防災のサイレン始動から訓練が開始され、警察署のパトロールカーに誘導されて、参加した各自治会連合会協議会の市民が避難・誘導の訓練を受けた。
 訓練の中では、倒壊した建物から住民を救助したり、また仮設の救護所に負傷者を運び入れ医師の応急手当を受ける人、また重傷者は救急車で近くの病院へ搬送されるなど実際に起こりうる事態を想定した訓練がキビキビと行われた。

仮設救護所で負傷者の手当て 展示された防災用道具 消防署の防災活動資料展示



 圧巻は、鎌ケ谷中学構内に取り残された生徒や先生方を救出するための、消防署のレスキュー活動であった。

鎌中校舎3階から救助活動 梯子車による屋上からの救出 救助に向かうレスキュー隊員
ライフライン回復に努めるガス会社 ライフライン回復に努める電力会社 消火活動の訓練を受ける市民



 当日は、生憎の雨模様であったが参加した、市民や見学者はテントの中から熱心に防災訓練を見学し、また地元の赤十字奉仕団による非常食や飲み水の配給もあって、記者は何か得した感じもした。
 いずれにせよ、災害は忘れた頃にやって来るものであり、今年のような多くの台風の発生や、集中豪雨、関東大震災もいつ起きても不思議でないこの時期、このような規模の大きい防災訓練を行うことによって、日常災害に対する市民の心構えと防災関連機関に働く方々が訓練を積み重ねることによって、実際の災害発生時には迅速に対応し市民の安全を守る事が出来るのだと確信が持てた。