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ミニチュアダックス(推定3歳)雄の里親を探していたところ、今朝(6月7日AM7:30ごろ)近所の方から引き取りたいとの申し出を受けましたので、里親募集は中止いたします。 急遽内容を変更し、捨て犬ミニチュアダックスフント・愛称「ふう太」の、新しい飼い主への引渡しが終えるまでの顛末を日記風に掲載します。 ・6月5日(日)午後3時頃、鎌ケ谷市国道464号線上を初富方向から北初富方向に向かって、車道をさまよっているミニチュアダックスフントを保護しました。飼い主のケアーが悪い状態でしたが、昨夜保護してブラッシングとクリーニングをすることで、ずいぶん綺麗になりました。体重は5Kgほど。 今朝から、飼い主が近くにいるのではないかと貝柄山公園近くで犬を遊ばせている飼い主の方々に、この犬を見かけなかったかと訊ねたところ、昨日、公園の中にケージごと捨てられていたというひどい話です。 いろいろ話を聞くと、飼い主の男性が車に乗せて捨てにきたようだという情報が得られました。 全く、ひどい飼い主です。 ミニチュアッダックスは非情に飼い主の愛情に餓えています。昨夜も落ち着かないのか、それとも主人を捜し求めてか、明け方まで鳴いていました。今日はこれから保健所への届出と、獣医さんの所に連れて行って狂犬病の注射と健康診断をしてきます。この子の新しい里親が見付かるまでしばらく保護は致しますが、我が家にも一匹成犬がおりますので、これ以上は狭い家の中で飼うことは困難です。 ・6月6日(月)朝から、迷い犬の届出を周辺の保健所(船橋、松戸、習志野)及び鎌ケ谷市環境課担当へ行う。あわせて、もし新しい飼い主が見付からない場合、引き取り手を紹介してくれる制度はあるのかと習志野保健所に伺ったところ、二ヶ所の飼い主探しを世話してくれる所を紹介してくれました。 @千葉県動物愛護センター東葛飾支所(04-7191-0050)とA(財)千葉県動物保護管理協会(043-214-7814)です。 その後、朝一番で近くの獣医さんに健康診断を予約して、連れて行きました。診断の結果ワンチャンの健康状態はそれほど悪くないとの事だったので少しホッしたところです。診断は狂犬病の検査、フィラリア検査、検便をしてフィラリア予防のお薬ももらいました。ただ、狂犬病の診断証明が出るまでには、あと2回病院に通って状況を診断してもらう必要があります。 また、元の飼い主から捨てられたということで、凄く警戒心も高くて、不安定でした。夜中もワンワンと鳴いたり、少しの物音にも敏感に反応し、そのたびに鳴かれるので、家族全員睡眠不足になって翌日は頭がボーとしていました。2日目に入ると保護者にも慣れたのか、今度は逆に人に甘えるように変化が起きています。少しでも離れたり、抱いてやらないと不安なのか、困ったものでもっと構って欲しいのかよく鳴きます。それでも新しい保護者(ワンチャンには新しい主人と映っているでしょうが)には、危害が加えられないのがわかったのか安心して、一層甘えるようになりました。人懐っこくおとなしいワンチャンです。 ・6月7日(火)飼い犬の朝の散歩からかえって来ると、近所の人との話の中で、一昨日の迷子犬の話が話題になって、近くの知り合いの方の職場の同僚が是非ワンチャンを引き取りたいと話していたので、我が家の電話番号を昨日教えられたとの事でした。早速今朝になって、その方(ご近所のお知り合いの方)から電話があって、今日、本人に最終確認をしたいと話でしたが、新しく飼い主となられる方が、また独身の男性で犬の世話も十分出来ないようでは困るので、こちらの不安視している内容を伝えました。 その結果、それらの不安も解消し、もしこの話が上手くまとまれば鎌ケ谷市の隣り白井市でご家族と農家を営んで、すでに他にも犬を飼っておられる方に引き取ってもらえるかも知れません。そのような訳で、折角読者の皆様へご協力をお願いいたしましたが、新しい飼い主が現れそうなので表題の通り、迷子犬の顛末記をWEB上に掲載し、多くの愛犬家の皆様にも、ペットブームの中でもこんな事が起きていることを知っていただくために、この「ふう太」が新しい飼い主の手元に引き取られるまでを日記風に掲載を続けたいと思います。 ・6月8日(水)今日は、家族が出かけて留守番は私一人。朝から二匹の犬を代わる代わるに散歩に連れて行く。ミニダックスのふう太は余り外で散歩する習慣が無かったのか、歩くのは苦手、直ぐに座り込んでしまう。 何とか気を引いて家に連れて帰るが、3日目になるとここが自分の家と覚えて、家の近くに来ると逆にリード引っ張って進んで行く。自分の巣となるケージも最初は閉じ込められるのを嫌がっていたが、慣れてきて夜はその中で眠るようになった。このHPに犬の里親探しを掲載してから、直ぐに引き取りたいと申し出のあった方の受け入れ状況も聞き、これなら「ふう太」も幸せに過ごすことが出来るのではないかと期待できた。しかし、まだ直接、ご本人との引き取りについて、話が出来ていないので一抹の不安は残る。「ふう太」はますます懐いてきて少しづつ情が移りかけてきて、手放す時は少しつらいかなと思う。 ・6月9日(木)今朝、思い切って引き取り希望をされる方を紹介してくれた方へ連絡を入れる。直ぐにその方からご本人につないでいただいて、その後直ぐに電話が入った。これから犬を見に行きたいがかまわないかとの事なので、直ぐにきてもらった。ミニダックスの「ふう太」を抱いて家の前で待っていると車でこられた。 早速、ミニダックスと対面。新しく飼い主となられる方も「ふう太」の姿を見て気に入ってくれたみたい。 話を聞くと、農家の方で家族同居されていて、勤務中もミニダックスを一人にしておく心配もなく、他に二匹犬を飼っている環境で、犬の扱いにも慣れておられるようなので安心できる。ご本人はミニダックスのような小型犬を前から飼いたいと思っていたと言われた。 引渡しについては、今週日曜日ごろと思っていたが、時間が経つと情が移るので思い切って、その場で引き渡すこととした。わずか5日ばかりではあるが今まで寝ていた、「ふう太」の匂いがついた丸いクッションと、えさ用の食器とリード、及び獣医さんの検査証明書などを急いで取り揃えて、新しい飼い主に引き渡す。 あっけないほど、別れは一瞬で車に乗って「ふう太」は行ってしまった。 これで、いいんだと自分に言い聞かせる。時間が経つに連れ、寂寞感が広がる。「ふう太」にとっては、犬好きの新しい飼い主にもらわれて幸せなんだと自分に言い聞かせて納得する。 その後は、先日迷い犬を保護した事を届け出た、関係保健所(船橋市、松戸市、習志野市、鎌ケ谷市)に新しい飼い主に引き渡した旨、届出をする。その際、保健所から地元警察署への届出をされたかと問に、まだしていないと答えると、犬も遺失物として、元の飼い主が現れれば、引渡し先など伝える(犬の所有権)必要があると言われた。その後、鎌ケ谷市警察署に電話をして、保護した犬の引渡し先など連絡・届出を終えた。 我が家には、まだ先ほどまで住んでいた「ふう太」のケージや匂いが残る部屋の後片付けを、これからしなければならない。 これで、すて犬「ふう太」の引取りまでの顛末を終えます。 もう、このような悲しい経験はしたくありません。どうか犬を飼う飼い主は、最後まで世話をしてやって欲しいものです。犬にはどんな飼い主であれ、選択できる余地は無いのですから。 以上 ・6月16日(木)その後「ふう太」はどうしているのか気になっていました。今朝、犬の引き取り手を紹介者してくれた方の情報では、引き取られた先の農家の方が「ふう太」を大変可愛がっていただいているそうです。人なつっこい犬なので現在はその方の姪御さんに大変気に入られ、一時そちらに預けているとのことでした。我が家でもその後の様子が気になって、しばらく経ったら様子を見に行こうかとも話していましたが、この話を聞いて見に行くのは止める事にしました。もうこれで安心、「ふう太」を可愛がって下さる家庭に引き取られて大変幸せだったなと話しています。 |