新たな出会い・研鑚・社会貢献の場を求めて
すぐそばのテレビをつけると、地震速報が直ちに入った。地震規模の知らせや海岸近くの市町村への大津波来襲を予告している。マグニチュードは8.6から8.8、最終的には9.0と確定。震度は7となる。1,000年単位の巨大地震であることが判明した。と思う間もなく、テレビの画面は海面いっぱいに広がった津波の模様を実況する。陸に近づくにつれ、真っ白い波が一段と高くなり押し寄せる。その高さや速さは並みのものではない。防波堤を乗り越え、街中にグイグイと侵入してくる。海辺の漁船はもとより、必死に路上を走る車列も逃さない。人も建物も全てを飲み込んでしまう様は、獲物を求める恐ろしい怪物の如しだ。かくして多くの町や市は完全に壊滅した。 何と言うことか。津波の恐ろしさは充分に分かっているつもりだったが、実は何も知らなかったのだ。こんな生の映像は見たことがない。今回の津波の高さは最大で30㍍を超えるとも言われている。10階建てのビルも飲み込む、巨大な高さでおおいかぶさる。これでは到底逃げられるものではない。 今の今まで、平静な日常生活を過ごしていた人たち。漁港から毎日海に出ていた漁師のおじさんも、田畑で新鮮な野菜栽培をしていた農家のおばさんも、街中で健やかに学んでいた子どもたちも、みな何処かに消えてしまった。被災者数は4月6日現在で死亡者一万二千余名、安否の不明な方は一万七千名を超える。 →PDFで見られます。(PDFは朝日新聞より引用) 死亡者や安否の不明な方々は、岩手・宮城・福島の3県で大半を占める。死者の少ない自治体はほぼその身元が確定された。しかし、あのような大津波では、多くの方々はいずこへ流されたかはとても特定できない。まして、何処もかしこも瓦礫の山である。死亡者が発見されても、氏名を特定する作業にも時間がかかる。 3週間も経てば身内でも判別するのが難しいのが現実でもある。消防、自衛隊による瓦礫の撤去作業もいつ終わるかの見通しも立たないだろう。身元不明者や氏名が分かっても火葬場が間に合わないため、止む無く土葬する方も増えてきた。せめて、骨だけでも持ち帰りたいという遺族の方の願いも叶わない。震災は予期しない非情な仕打ちを与えて止まない。 私たちは、そんなニュースを聞いているだけだ。遺族の方々や被災された皆様には、心より哀悼の意を表し、お悔やみ申し上げるものです。そして、一日も早く元気を回復されることを切に願うものであります。 テレビ報道のすさまじさ 押し寄せる津波 Tunami 手もつけられぬ火災
被災した中国人研修生たち。飲み物を飲むためのコップを、紙を折って作る。ほかの人が折った紙コップを開いて折り直し、作り方を覚えた=宮城県女川町
東京電力・政府の説明責任と風評被害 太平洋戦争による壊滅的な廃墟から立ち直った日本国民は、このたびのような大津波は学者の方々を除けば身近なものとは想定していなかったに違いない。しかし、この地震では福島の原子力発電所をも破壊した。原発は過去の事故にも見られるように放射能による過酷な被害を生む。その対策が充分でなかったと指摘されている。 この事故に対する適切で早めの対応が必要であるが、東電幹部や政府の発表が曖昧なために、多くの方たちが地震の二次被害に襲われ避難を余儀なくされている。福島のほうれん草は食べないほうが良いとか、茨城の農産物もダメだとか言われている。さらには魚介類までも話題に上がっている。こんなことで当鎌ケ谷市にも避難されている方がおられる。 しっかりした説明の無いままに事故処理も進まず、風評被害は増大する。NHKなども原発から30キロも離れたところから現地を撮影している。これでは一般国民は動きがとれずに風評に惑わされるばかりである。 東電はもとより政府、学識者一丸となって事故の始末をつけねば日本の信頼は地に落ちる。菅総理は震災に便乗して自民党や公明党に寄り添っている場合ではない。自らが率いる政府・党の総力を結集して、ことに当たって欲しいものである。
鎌ケ谷から初のJリーガー誕生! アルビレックス新潟 増田繁人選手 鎌ケ谷市立東部小学校から同第二中学校を経て流通経済大学付属柏高校を卒業した