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「やるやる詐欺」は許されない


           
               

              鎌ケ谷市役所屋上から見た スカイツリーと富士山    提供 : 鎌ケ谷市役所



  2011年も明け大寒も過ぎて10日あまり、あと数日で節分の日、そしてバレンタインデーを迎える。スーパーの店頭も華やかに飾られている。一方、例年のこととは言いながら、今年も北国は厳しい冬を迎えている。まさに豪雪、一晩に1㍍を超える雪が降る。平年を超える連日の降雪で屋根の雪下ろし中に落下したり、落ちてきた雪に埋もれて亡くなるお年寄りが多い。除雪・排雪にかかる費用は莫大で、地方自治体にとっては大きな負担となっている。いつの世も自然との闘いは厳しい。
 ブログやツィッターでは「中途半端な雪じゃあない」と声高に叫ばれ、土木会社からは利益にならない仕事に追われて「除雪は生産性がなさ過ぎる」「除雪を利用した産業を考えて欲しい」との悲鳴が聞こえてくる。

 一方太平洋側は連日の晴天で空気はカラカラに乾き、インフルエンザの患者数は例年の2倍以上と言われている。幸いにもこれまではインフルエンザに感染していないが、年々老化する身体を直撃されたら叶わない。オッサンも早めに予防接種に行かねばなるまい。この天気では雨が殆どないために、野菜類の生育が大幅に遅れている。

 数日前のテレビでは、お隣りの船橋市の状況が報じられていた。農家の方々のお話では、現在はほうれん草が育つ時期だが、そのほうれん草が全く生育していないと言われる。このため、ほうれん草収穫後に植える人参の予定が全く立たないと嘆いておられた。スーパーなどでも、野菜の高騰が目立ってきた。異常な気象は農家を直撃し、我々の生活をおびやかす連鎖反応を引き起こしている。

 
 
     拡大する 鳥インフルエンザ ~ 宮崎 鹿児島 愛知 島根 稚内 小諸
 

  2010年3月頃発生し、同年7月4日の終息確認まで、宮崎県で発生した牛・豚・水牛の口蹄疫の流行では、28万8643頭が殺処分された。畜産関連の損失は1400億円、関連損失が950億円となった。国の補償対象は計1379戸。補償額は528億円に達しその内訳は、感染農家が288億円で、ワクチン接種農家が240億円となった。

 その宮崎県で今度は、1月22日未明県内の農場で飼養されている鶏において高病原性鳥インフルエンザの発生が確認された。以降、相次いで鳥インフルの感染が確認された鹿児島、愛知の各県は全国有数の畜産県である。農林水産省の2009年の統計によると、肉用鶏(ブロイラー)の飼育羽数で、1位の鹿児島県と2位の宮崎県で全国の35%を占める。採卵鶏でみると、愛知県は全国3位、鹿児島県は4位。農水省は「現時点では鶏肉や鶏卵の流通への影響は限定的」とするが、発生箇所の半径10キロにある全養鶏場で一時出荷が禁止されるため、供給への不安も出てきそうである。

 また長野県は27日、同県小諸市内で発見された野鳥のコガモ1羽の死体が、簡易検査で鳥インフルエンザの陽性反応を示した、と発表した。鳥取大学で詳しい遺伝子検査を行い、高病原性かどうかを調べている。26日に隣県の愛知県豊橋市でも鳥インフルの発生が確認されたばかりだった。

 同県によると、27日午前8時40分ごろ、佐久地方事務所の林務課に「コガモが1羽死んでいる」と連絡があった。佐久家畜保健衛生所で検査したところ、鳥インフルエンザウイルス陽性と判明したという。これを受けて、同県は、コガモの死体が見付かった地点から半径10キロ以内で、野鳥が死んでいないかどうか調査を強化するとともに、野鳥の飛来地を中心に鳥獣保護員らによる巡回監視を行う方針を確認した。

 流通業界の対応は、いまのところ冷静だ。愛知県と静岡県に8店舗がある「クックマート」(愛知県豊橋市)の担当者は「店頭では問い合わせがあれば、加熱すれば安全と説明している。それでも気になるという方には、返品に応じる予定」と話す。
 鶏肉や卵を食べて、人に感染した例はない。独立行政法人・動物衛生研究所(茨城県つくば市)はホームページに高病原性鳥インフルエンザに関するQ&Aを掲載し、適切に加熱すればウイルスは死滅する、と紹介している。

 遺伝子検査でウイルスが高病原性と確認されれば、家畜の鶏への感染は昨年11月以降、全国で5例目となる。その場合、発生農場の鶏約15万羽はすべて殺処分される。 

 異常があったのは、窓がない密室性の強い「ウインドレス」型鶏舎。ベニヤの壁などで仕切っただけの「開放型」と違い、野鳥の侵入を防ぐネットを張りめぐらす必要がない。ただし、換気扇はあったという。農水省は専門家によるチームを現地に派遣し、感染経路を調べる。
 通報があった農場の10キロ圏内には、約50戸の鶏やウズラなどの農家があり、計約400万羽が飼育されている。愛知県内では、2009年2月に豊橋市内のウズラ農家で高病原性のH7型の鳥インフルエンザウイルスが検出されるなどし、約160万羽が殺処分された。

 今季はこれまでに、高病原性ウイルスが島根県安来(やすぎ)市、宮崎市、宮崎県新富町、鹿児島県出水(いずみ)市の3県4カ所の養鶏場で確認されている。農水省は愛知県を含め、距離的に離れていることなどから直接的な関連は薄く、同時多発的に発生しているとみている。

 いずれ役目を終えれば人間によって殺処分される鶏にしても、数百羽から数万羽が一度に処分されるという事態はオッサンには耐えられない。幼き頃に田舎で、屠殺場へ向う車に乗せられる養豚を見たことがある。そんなとき豚が自分の運命を悟ったかのような、哀しい鳴き声を耳にしたことがある。子ども心にも、連れ去られる豚に悲しみを覚えたものだった。

 地球上では、生きるために生物連鎖という現象が避けられない。生物は同種、他種を問わず、様々な形で自分以外の生物個体を利用して生きている。その中で最も典型的に見られる利用法が他者の捕食である。人が生きるために養育され食される牛や鶏にしても、まさかウィルスの感染で突発的に殺処分されるとは、まるで予期していなかったに違いない。


        
                             ~A~                ~B~
             Aをクリックするとアジアにおける鳥インフルエンザの発生状況、
    Bをクリックすると世界の家きん高病原鳥インフルエンザの発生状況を見ることができます。
 (農林水産省 1月25日現在)

   消石灰のまかれた養鶏場所(愛知・豊橋)と鳥インフルエンザの感染ルート  asahi.com より



        早稲田・斉藤祐樹選手 日ハム入団に思うこと

 昨年のドラフト会議で、日本ハムが早大斉藤祐樹選手を一位で指名し入団が確定していた。そのときから予測されていたことだが、1月に入り一躍、当鎌ケ谷市がマスコミに登場することとなった。オッサンが当市にきてから33年になるが、当市が脚光を浴びることは殆どなかった。梨以外にこれといった産物もない地味な街だから、当たり前である。それが毎日のように、スポーツ紙やテレビで報道されている。

 1月11日に、斎藤選手が当鎌ケ谷市の日ハム2軍合宿所「勇翔寮」に入寮した。この斎藤の姿を一目見ようと、平日にもかかわらず合宿所周辺には約300人のファンが集まるなど、人気は早くも過熱した。
ピークは斉藤ら新人選手6人の歓迎式典が行われた1月16日だ。この日は球場開設以来の約1万1千人ものファンが詰めかけた。このため、球団は外野席を全て開放した。

 選手たちは市長に転入届を提出し、晴れて鎌ケ谷市民となった。市長は選手たちに特産の梨を手渡し「1年間、怪我ナシで頑張って」と言って笑いを誘ったという。この日は朝から初雪が舞っていた。野次馬の一人として、様子を見に行こうと考えていたオッサンは厳しい寒さに取りやめた。テレビで見ると、朝の5時頃からきていた人もいる。中には、新潟や福島など遠方の人々や老若男女様々な人が集まった。

 オッサンのビックリしたのは、いつから日本人はこんなにミーハー族になったのか、ということだ。若い頃は舟木一夫や野口五郎、そしてグループサウンズなどが若い女性に追いかけられていた。今はどうだろう。60歳も過ぎたおばちゃんがヨン様などを追って、韓国までも出かけて行く。その延長線上に斉藤もあるのだろうか。テレビは毎日のように斉藤を追って報道する。連日、ミーハーおばちゃんと同様に騒いでいる。
 いつものことだが、何か目新しいことがあると、そればかりを報道する。当方はウンザリだ。お蔭さまで、これまで知名度ゼロだった当市も全国区レベルになった。しかし、ただそれだけに過ぎない。

 驚いたのは、日本でも良識ある新聞の一つと見られ、我が家でも購読している朝日新聞の1月13日付夕刊の題字下のコラム・素粒子が書いた記事。

 --「何か持っている」斉藤祐樹、ただの自主トレに2500人集める。日ハム2軍の地元、千葉県鎌ケ谷市はこれで町おこし。--- と書いたことだ。これには、オッサンも呆れて何も言えない。ちゃんと町をみているのか。何も知らずに、テレビの報道あたりで浮かれて書いてしまうのだろうか。情けない記者がいるものである。日ハムの球場に向うタクシーの乗り場近辺は最も寂れたシャッター街だ。日中でも、ほとんど人が歩いていないのだ。

 それでも斉藤効果を期待して、斉藤の背番号18に合わせて自転車を1万8千円に値下げしたら1台売れたとか。消費者の心理も分からず、世情も知らないのか店頭の空気入れを「有料」にしている店がある。このような店で、誰が買うものだろうか。
 空気が抜けて困っている方に、空気入れを貸してあげるのはよくあるサービスだが、「有料」にはビックリだ。無料で貸してあげたほうが余ほどお客に喜ばれるし、のちのち顧客となってくれるように思うのだが..。どうもおかしい。これでは、物は売れないだろう。近くのパチンコ屋では無料で使えるということもある。

 話が元に戻る。新入団選手は数年もすれば、大半の選手はお払い箱でつぎつぎと鎌ヶ谷を去っていく宿命にある。斉藤選手一人がもてはやされては、ご本人も嬉しい反面で心中は穏やかではないだろう。「斉藤で町おこし」とは何を意味するのか。朝日新聞の記者に聞いてみたいものである。
 
 真の町おこしとは、「市や市民皆が一体となって、寂れつつある町や住む人々を元気づけ、町の活性化を図り、住みやすい環境を創造する」ことであろう。もしも、記者の言わんとするところが斉藤の住民税や日ハムの法人税に頼ることならば、認識ハズレも甚だしい。到底、町おこしとは言えるものではない。      
<とらぬ狸の皮算用>→毎日新聞 PDFにつながります。


    
 
         人通りのない この商店街が斉藤効果で 町おこし になるのか

        

              何かにすがりたい 気持ちは分かりますが....


        「やるやる詐欺」は許されない

 昨年の参院選で「自民党案の10%上げを参考に」とぶち上げた消費増税構想が党内の反発をくらって、するすると引っ込めたが、その後遺症は治らず完敗を喫してしまった菅首相。改造内閣で再チャレンジするがその本気度はどうか。
 こんどこそ本気か。それとも再び腰砕けになってしまうのか。菅改造内閣にそんな半信半疑の眼差しがそそがれているようだ。首相が最大の政策課題に掲げる消費税増税と社会保障の一体改革。そして環太平洋経済連携協定(TPP)は前進するのか。


 4年間は消費税を上げないと公言した鳩山前首相だが、所詮はじめて政権を担うことになった、いわば素人内閣。言うこと成すことウソばかり。問題は全て先送りして僅か8か月で投げ出したから、その後を受けた菅内閣は大変だ。前内閣で、無駄を省けば財源は確保できると力んだ結果は、目玉の蓮舫大臣で人目をひいたが、結局は予定した財源は生み出せず、今年度予算案はさらに国債を上積むみする結果となった。

     
菅首相は与謝野氏と心中か

 与謝野氏は自民党時代から民主党批判の急先鋒だった。総予算の全面組み替えや無駄の排除で生み出せるという主張を「(無駄な)お金を探してきても、政策が持続可能なのは1年くらい」とばっさり切って捨てた。「民主党の政策を全部やるなら、消費税25%を覚悟すれば一つの考え」と皮肉り、2009年衆院選マニフェストを「空想と幻想の世界」と批判した。

 自民党離党後の昨年4月、たちあがれ日本の旗揚げ時は「民主党は政治に対する哲学や思想はない。政治人生をかけた最後の闘いであり、命がけで闘い抜く」とまで宣言した。まだまだある。「平成に、こんなに多額の脱税をした人はいない。『平成の脱税王』」「仕分け人たちは、中国の文化大革命の紅衛兵と同じ」「親が子どものための消費に回す保証などはない」などと散々に民主党をこき下ろしている。

 そんな方が菅内閣の経済財政相に就任した。党内の反対勢力と野党の批判と攻撃に耐えうるか。正念場の国会を迎えている。与謝野氏の政治遍歴を第3者からみれば、実に信頼出来ない人物に見える。09年の衆院選で民主党の海江田氏に破れ、自民党の比例代表で辛うじて議席を得たものの、離党。政治姿勢のまるで違うと思われる「たち上がれ日本」を平沼赳夫氏と設立した。オッサンも予測したとおり、あっさりと分かれて民主党政権と組んだ。
 自民党側では、自民党の比例代表で議席を得たのに、民主党政権と組んだ与謝野氏を「平成の議席泥棒」と批判。09年の衆院選に当たって「当選後、離党などの反党的行為は一切行わない」との誓約書に署名していることも追及する。

 「議席を自民党に返してから、民主党と組め」との自民党の主張にはオッサンも賛同する。与謝野氏はノラリクラリと逃げるが、これが菅政権の命取りとなる可能性は強い。やはり、議員バッジは外してから閣僚に就任すべきであった。無節操に政党を渡り歩く政治家は、能力の有無に限らず信用することは出来ない。これを「三顧の礼で頼んだ」菅首相も同罪である。ありあまる党内外の批判を覚悟で与謝野氏を取り込んだ上は、もはや後戻りは出来ない。考えうる知恵と内閣の総力を結集し、自らの信念を突き進むしかない。
 いまや、国民は「やるやる詐欺」には騙されない。目の前に難題を突破する勇気と、気力と実行力が望まれる。
            

 
小沢氏に劣らぬ「豪腕」夫人 「あなたが総理になって、いったい日本の何が変わるの」

 菅直人首相夫人・伸子さんが書いた書物がある。22年9月26日、新聞書評で見つけて早速購入した。菅が私を「家庭内野党」と称してきたことがメディアの興味をひいたのかも知れないと巻頭にある。いとこだった菅との結婚を両親に反対されるが「反対闘争」のすえ押し切る。小沢一郎顔負けの「豪腕」が持ち味らしい。

 二人の息子の不登校、「イラ菅」の実態、国会ではよくねているか、菅総理にブレーンはいるか、など菅首相の日常と実態が明らかにされている。
 
 内容のテーマの一つに「詐欺師の女房になるところだった」というものがある。特に関連はないが..。「このまま政権がとれなかったら、私は詐欺師の女房になるところでした」ということだった。
 
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 菅直人首相の夫人・伸子さんの講演会が29日、京都外国語大学(京都市右京区)であった。伸子さんは茶道藪内流の師範で、演題は「茶の湯と私」。だが、首相に「家庭内野党」と呼ばれる血が騒いだのか、話題は政治に脱線。首相の発言を「批判」した。

 日本国債の格下げをめぐり、菅首相が「そういうことに疎いので」と発言、批判を浴びたことについて、「『疎い』なんて言うんじゃない、『知らなかった』と言うんですよ、と(首相に)言いました」とぴしゃり。「あの人はおっちょこちょいなんです。トップになったら、おっちょこちょいじゃすまないの」と語り、場内は笑いに包まれた。..... 「疎い」は、うっかり発言と善意に解釈しても、もはや「やるやる詐欺は許されない」。庶民派宰相の「豪腕化」を期待している。(C.W)

          

           
                
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