新たな出会い・研鑚・社会貢献の場を求めて

****2011年 新年を迎えて****


 旧年中は何かと地元の皆様にはNPO活動について、暖かいご支援とご協力を賜り誠に有難うございました。どうぞ本年も宜しくお願い申し上げます。



 地元市民の皆様のご支援とご協力の下、当NPO法人は平成15年6月設立以来8年目を迎え、NPO活動の場も地元に根を張った着実な活動を続けることが出来ました。現在では、当NPO法人に参加される会員も40名(平成21年度に比較して5名の増員)で、構成比は正会員28名、賛助会員12名で内女性会員は10名で構成比は25%となります。会員の年齢構成も幅広く30歳代から70歳代前半となっています。

 平成22年度事業は今年3月末までとなりますが、昨年12月末までに事業の大半は終了しています。少し今までのNPO活動を振り返ってみますと@4月には当NPO法人も加盟している鎌ケ谷市NPO連絡協議会の「第5回 桜まつり」に参加 A5月には「はなこうネットビジネス交流会総会」に出席 Bまなびぃプラザで市民活動推進センターが主催する「コーディネーター養成」の推進会議に出席 C7月には会員による「PC研修講座の打合せ」D市内で開催される各種イベントを独自取材して当NPO法人のHP「かまがや地域情報の窓」に随時掲載 EKAIS(当NPO法人英文頭文字)会員の情報交流の場「第1回定例会義」を開催 F10月から12月までPC講座(初心者を対象)を5回開催 G女性向けの「プリザーブド・フラワー教室」を開催 H12月はプロの料理人が指導する「お魚屋さんの料理教室」を開催 IPCレスキュー活動も出動10件ほど 来年3月までにJ第3回 歴史と文化財講座を開催(定員:40名)K2月には初の3者共催(市市民活動推進課・NPO法人鎌ケ谷にぎ愛広場・NPO法人かまがや地域情報の窓)による「セカンドライフセミナーと落語会」を開催します。L3月には再開要望が強かった「PC初級講座」3回ほど開催する予定です。

 この様に、昨年の活動を見ても事業を通じて市民の方々との交流の度合いが深まり、これらの行事に参加された市民の中から、当NPO法人の活動に興味を持たれて一人でも多くの方が参加していただければと願っております。
 既に、会員となっておられる方の中には、多様な社会経験をお持ちの方が多く、今までの仕事のノウハウを一部披露して講座などで、講師として活躍して頂く機会が増えております。

 民主党が政権を交代してから、昨年9月には代表選挙が実施され菅直人氏と小沢一朗氏が激しい選挙戦の末、大方の予想を覆し菅直人氏が首相に大差をつけて選ばれました。これで我々国民も前任の鳩山前首相の政治指導の不手際を少しでも修復してくれるかと期待が大きかった分、このところの内閣支持率低迷に見られるように菅首相の政治指導力の無さが国民の失望感を示しています。本年度の国家予算も史上最大規模の92兆円で、税収不足による新規国債発行額が43兆円にもなると言う、普通ならば国家的危機の予算編成ですが、幸い国債を保有する方が、大部分国内の金融機関が主で、ギリシャの様に外国人が保有する率は高くないようです。

 いずれにせよ、今回予算編成に際して菅首相が選挙にらみで避けたのか、消費税問題やTPP(環太平洋戦略的経済連携協定)加盟問題など今までタブー視されてきた重要課題を棚上げし、子ども手当ての増額や農家の個別補償、高速道路の平日2000円均一料金導入など、何か小手先の政策で逃げているとしか思えない政治指導力の欠如です。確か菅首相は就任当初”一に雇用・二に雇用・三に雇用”と述べておられましたが、現実にはまだまだ多くの失業者や超氷河期の学生の就職先未定の増加、年間3万人にも登る自殺者の数など、何も抜本的に有効な手が打てていない現状ではスローガンが今更ながら何と虚しく聞こえるでしょうか。多分このままで行けば今年の統一地方選挙では、賢明なる国民の厳しい投票結果が待ち受けているのは間違いないと思います。

 さて、日本の政治はこの様に年が明けても混迷ばかりで余り明るい期待が持てそうもありませんが、話を元に戻して当NPO法人の平成23年度事業については、5月の総会で正式に事業活動の方針が決まるわけですが、大まかには以下の様な活動を行いたいと考えております。

@ 市民との「文化活動」を続ける中で、会員の事業参加を一層促進してまいりたい。

A 設立10年目までに、会員数を50名ほどに増やしたい。(毎年5名ずつ増員出来れば可能)

B NPO法人活動の基盤となる財務基盤も安定してきており、既存のHP関連事業の他に、市民との交流事業の中から少しでも事業収入が確保できるイベント企画を考え実行していきたい。

C 当NPO法人の設立目的である街づくりの推進と地域経済活性化への貢献を実現するための諸施策を着実に実施したい。市民との文化交流事業の他、地域でコミュニティービジネスを起業し支援する環境づくりを行政と共に検討する場に参加をしてまいりたい。

D 市民のデジタルデバイドを防ぐ、市民のためのPC初心者コースの充実を図り会員の参加促進とあわせ、各種講座を整備して市民の要望に応えていきたい。

E 「インターネット放送」を更に充実。インタビュー取材の充実とPodcast(ポッドキャスト)など携帯メディア機器への情報提供(ダウンロードサービス)を充実させたい。(昨年度は新規の情報更新が遅れて、情報の新鮮さが無くなった。)

F 細かい事となるが、当NPO法人の定款以外に、日常の活動の中で定める細則の整備が遅れていたので本年度にはこの細目整備も行いたい。

G 当NPO法人の活動を円滑に維持するためには、事務局側の体制整備が必要であり、1〜2年後には専任の事務局と組織体制を整備したい。

H 将来的には、非営利活動事業の他に、収益事業にも取り組み会員の中からビジネスとして専任(雇用の確保)できる環境を整備していきたい。

 今年も夢は大きく、しかし着実に一歩一歩NPO活動の前進を目指して取り組んでまいります。地元市民の皆様には引き続き、暖かいご支援ご協力の程お願い申し上げます。



平成23年 元旦



特定非営利活動法人 かまがや地域情報の窓


理事長 川俣 蓁