新たな出会い・研鑚・社会貢献の場を求めて
今年、気象庁から梅雨明けのニュースが流れた日は、タイミングがよいことにカンカン照りのお天気となった。ところがその後は、真夏日と梅雨模様の天候が繰り返される「ぶれた」日々が続いた。
メールで碁を打つ80歳を超えたおっさんは、「曇りだと雨が降り、晴れだと馬鹿暑い日が続く。体調に気をつけよう」と、呼びかけてきた。
そんなとき、おかしな現象に気付いた。毎年この時期にうるさいほど聞こえてくる蝉の声がまるでないのだ。7月の末になっても、本日を含めてたったの2回聞いただけである。昨日、南に面する窓の網戸に、一匹の蝉が止まっているのを見つけた。近寄ってみても逃げる気配はない。夏は始まったばかりなのに、もはや飛ぶ元気も失せてしまったのか。
お天気ニュースを精密に読むと、つぎのとおりだった。
関東甲信地方が今月14日に梅雨明けした後、沖縄をのぞく日本列島で、雨や曇りの日が続いてい
る。現状は、梅雨前線を北に押し上げる太平洋高気圧の勢力が予想より弱く、大陸から寒気が入り込んでいるためで、気象庁は「今後1週間は、夏らしい天気にはなりそうにない」と予想している。
関東甲信地方の梅雨明けは、平年より6日早かった。そのとき気象庁は「梅雨前線は一時的に前線が南下することはあっても、活動は弱い」と予想していた。
しかし、予想が狂って前線が居座り、低気圧が通過した北海道・大雪山系で10人が遭難死し、中国地方でも豪雨災害で23日までに12人の死者が出るなど風雨の被害が広がっている。福岡でも豪雨が押し寄せ車が土砂に埋もれ死者がでている。「あと1時間も降り続いたら、我が家も浸水した。とにかく気が狂ったように降る。雨がこれほど憎いと思ったことはない」とのメールも届いた。
気象庁によると、通常、関東南方の海上に停滞していた梅雨前線が、太平洋高気圧で押し上げられて梅雨明けするが、今年は6月以降、中国東北部の上空に気圧の谷が居座っているため、7月中旬を過ぎても前線が日本列島にとどまっている。
このため梅雨明け後の関東地方は、南方から湿った空気が入り込んで天気が不安定な状態が続いており、「日照時間は短いが降水量も少なく、蒸し暑い。梅雨寒で雨が多い関東の典型的な梅雨とは、やや異なる」という(気象庁)。要は関東を除く九州以北は、未だ梅雨明けをしておらず、その見通しも立っていないのである。
梅雨明け後の天気
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セミ 蝉
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熱き戦い
県立八千代東高校 初の甲子園大会へ
今年の全国高校野球選手権大会は8月8日に開幕する。例年この時期が夏の真っ盛りだ。千葉大会の決勝戦は7月26日マリーンスタジアムで行われ、八千代東高校が拓大紅陵高校を5−4で破り、春夏を通じて始めての優勝を成し遂げた。まことに見事と言うほかはない。
八千代東と拓大紅陵との決勝戦は、同点の9回1死二塁で、3番・高橋勝之が右前に決勝適時打。高橋は、25日の準決勝(対流通経大柏)でも延長11回に殊勲打を放っている。八千代東は粘り強く勝ち上がった。1回戦の稲毛戦(11日)で延長14回の死闘を制すると、4回戦ではプロ注目の左腕・真下貴之を擁する東海大望洋に延長12回の末に逆転勝ち。決勝を含めた8試合のうち、1点差勝利は6試合にも及ぶ。
グラウンドはサッカー部、ラグビー部と共有。専用球場を持つ千葉英和などの強豪私学を横目に、地道に守備を強化してきた。千葉でノーシードの県立校の出場は91年の我孫子以来となる。昨秋にはセンバツの21世紀枠候補校に選ばれたが、残念ながら甲子園出場は叶わなかった。この不運にもめげずコツコツと練習に励み、このたび八千代東は無欲で初の甲子園切符を勝ち取った。
一つひとつの試合経過をみれば、どんな相手に対しても「最後まで諦めない」姿勢が、勝利に結びついた。いつも思うが参加各校の力に力量の差は殆どない。「勝利の女神」は、どちらに軍配をあげるか、さぞかし迷ったことだろう。
八千代東には8日からの甲子園本番が待ち構える。「熱き戦い」は始まったばかりである。真夏の甲子園球場 !! 球児たちの熱闘を期待している。
9回八千代東1死二塁 高橋の適時打
応援団席に 挨拶に向う選手たち
で二塁走者広瀬が決勝のホームイン
日刊スポーツWeb版より
熱き戦い
100円ショップ店も 激戦だ
わが家の近辺では、小売店の開店と閉店などが絶えず繰り返されている。ラーメン店が一つできると、一つのラーメン店が消える。また、新たに弁当屋が出来ると、以前からの古い類似店が店仕舞いをすることが多い。優勝劣敗の規則そのままである。
ところが、酒屋の場合はまったく異なる。スーパーなどに客を取られた酒屋は、完全に看板を降ろして閉店しまうのだ。もちろんのこと、代わりを務める酒店などは現れない。文房具店や雑貨屋も消えたままになる。
これらの消えていく店の代わりに出現したのが、いわゆる100円ショップなのであろうか。贅沢な一流ブランド品を求めるのでなければ、まず何でも揃っていると言えるほどに、商品の品揃えは豊富である。
100円ショップは、「100均(ひゃっきん)」と呼ばれることを、先日団地のおばちゃんから教えてもらった。なる程と納得した次第也。
最初の常設店舗は、ダイソー(大創産業)が1991年に開設したと言われる。当初は、集客力のあるスーパーの2Fや3Fに店舗を設けていたようだが、今では集客も、お互いに補完し合っているように思える。何しろショップ入り口には、買物カゴもたくさん用意されている。こりゃあ、スーパーと何も変わらない。商品一個あたりは100円(税込み105円)だが、バラエティに富んでいるせいか、予定しなかったものも衝動買いしたりする。当初から、まとめ買いをしていくお客も目に付くようになった。
当市内で見かける100円ショップは、全てがダイソーだと思っていたら、そうではないことが最近分かった。家から15分ほど歩くと大型ドラッグストアがある。外の看板は大家(おおや)のドラッグストア並みだが、ダイソーは店内の奥まったところにある。ダイソー関係の従業員は少なく、お勘定はドラッグストアと一緒にする仕組みだ。
道路一つ隔てた生協に隣接する建物に、先日100円ショップの「the meets」が開店した。また2、3分ほど歩いたところには、「キャン
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ドウ」がある。いわば、半径50メートル以内に2店、100メートル以内に100円ショップが3店がある。この付近から南北それぞれ、1キロメートルほど離れた大型スーパーには、歴史も古く広い面積を有する最大手のダイソーがある。これら新設の3店は、それほど離れていない間隔をおいて、つぎつぎと開店した。
お互いに対抗馬の進出を意識していたのか、はたまた偶然なのかは、当事者でないおっちゃんには到底分からない。しかしながら今や、引くに引けない対決を強いられているように見える。
先般新聞に折込まれたチラシの中に、100円ショップのチラシを見つけて驚いた。過去に、こんなことは一度もなかったからだ。
「ご当地食品 地域の選りすぐり大集合」大セールとある。
「信州みそ」「讃岐ざるうどん」「そうめん播州の糸」などから、各地の名産菓子類やお茶など、てんこ盛り販売キャンペーンのお知らせである。似たような商品構成ながらも、他店との差別化をはかりつつ生き残りのために、熱い熱い戦いを繰り広げている。
〜郊外型の100円ショップも登場している〜
熱き戦い
総選挙 美人刺客続々 30日の結果はどうなる
7月前半の自民党の迷走ぶりは何とも惨めだった。5日の静岡県知事選は現役の参院議員を送り込んだものの、接戦の末に民主党推薦候補に負けた。つづく12日の都議選では、予測どおりの大敗を喫し、第一党の座を民主党に奪われた。それ以降の自民党内の騒動は、見るに忍びないうろたえぶりである。
各派、各グループなどが入り乱れての麻生降ろしが始まった。麻生総理では選挙が戦えぬという理屈である。これが何とも分かりにくい。任期切れ直前に総理を変えて何の意味があるのか、さっぱり理解出来ないことだった。選挙の洗礼を経ない、4人目の総理などを急遽こしらえても、国民を騙せるものでもない。安倍、福田、麻生と続いた1年限り内閣の乱造で人材も払底した感がある。
8月衆議院選挙戦はマスコミにとっても視聴率を上げる格好の材料を各政党が提供してくれる。投票当事者の国民もこの暑い選挙戦から目が離せない!
衆院選の公示は8月18日、投開票は30日に行われる。衆院選に向け、民主党への強烈な追い風が吹く一方、自民党への風当たりは依然強い。
いつもなら盤石とみられる石川2区で、森元総理も厳しい戦いを強いられている。民主党の新人、美人刺客の田中美絵子氏(33)に追われている。田中氏は、河村名古屋市長の衆院議員時代の議員秘書だった。ひょっとすると、「森は伐採される」かも知れない。
群馬4区の民主党公認候補として、フジテレビ社員・三宅雪子氏(44)が擁立される。標的は福田康夫前総理だ。保守の強い土地柄だが、今回は分からない。
前の参院選では「姫の虎退治」が見事に成功した。自民党参院のドン・片山虎之助幹事長が姫井由美子氏にやられている。虎のつぎは、民主・福田衣里子氏(28)による「クマ退治」が話題である。 福田氏は、薬害肝炎原告団九州代表である。長崎2区の久間章生元防衛相(きゅうま→クマ)を退治する可能性が高い。久間氏は長崎の地元で、まことに不遜な「原爆投下擁護」の発言を行った。逆風吹きすさぶ中、これには、重くて痛い鉄槌が下されるかもしれない。
民主党の攻勢は自民党だけに止まらない。兵庫8区では、新党日本代表の田中康夫氏が参院議員を辞職し、公明党・冬柴前幹事長との対決に挑む。また、小沢代表代行が国替えするかと思われた東京12区には、青木愛参院議員(43)の擁立を決定し、太田公明党代表のもとへ刺客として送り込む。
青木氏は東京墨田区生まれ。03年の衆院選で千葉12区から初当選。その後郵政選挙で落選し、07年の参院選で政界へ復帰した。青木愛のポスターが、以前からおっちゃんの散歩道に、ポツンと1枚貼ってある。少し前のポスターが貼り残されたとみえ、議員とは思えぬ幼さや可愛さだ。
その親しみやすいタイプと、清潔感あるルックスは、無党派層の多い都心の選挙区では太田代表への強力な刺客となるだろう」と分析されている。
左から 石川2区総支部長 フジテレビ社員 長崎2区総支部長
田中美絵子氏 三宅雪子氏 福田衣里子氏
左は数年前 右は現在の青木愛氏
公明党にとって、厳しい戦いを強いられるのは東京12区、兵庫8区だけではない。北側一雄幹事長(大阪16区)に対し、民主党は元大阪府議を擁立。赤羽一嘉 党国際委員長(兵庫2区)にも元神戸市議をぶつけた。かつてない民主党の本気度に公明党は、危機感におおわれている。
公明党が太田代表など幹部の落選阻止のために比例名簿上位への重複立候補を図るならば、同党内での士気の低下は否めない。18日の告示日まで、同党は極めて難しい対応が求められている。
一方自民党では、4年前の選挙で当選した所謂小泉チルドレンは83名。このうち小選挙区に割り当てされるのは、3〜4名と言われている。あとの大多数は比例名簿上位に登載されるのは難しく、殆どは落選すると予想されている。
つぎの落選候補者は、批判の矢面にある世襲議員だろうか。現在のところ、小選挙区に立候補を予定している100人近い自民党の世襲候補のうち、実に70人近くが落選の危機に面している。派閥の維持に奔走する議員や朦朧大臣、絆創膏大臣、失言大臣、金まみれ大臣などは、この際は潔く引退して欲しいものである。
7月21日の衆院解散から、10日ほどが経過した。8月の選挙活動は今回が初めてと言われる。これからが夏本番の熱き戦いである。第45回衆院選の立候補者総数は、1240名前後とみられている。定数は480名。小選挙区は定数300名に対して1116名、比例区は定数180名に対して773名(うち比例単独立候補は124名)前後が立候補する予定だ。
共産党が小選挙区候補者を絞る一方、諸派の幸福実現党が全小選挙区と比例選に擁立予定で、小選挙区比例代表並立制下で初めて増加に転じる見通し。自民・民主両党が直接対決するのは、現時点で259選挙区である。政権交代の旗印のもとに追い風を受けた民主党が勝つか、最悪ともいえる状況から、起死回生で自民党が勝ち残れるか。残り30日間の真夏の決戦が始まる。
正々堂々の論戦を期待している。
(C・W)
党派別解散前議席数
皆既日食
2009.7.22 硫黄島にて
asahi.com より