新たな出会い・研鑚・社会貢献の場を求めて
本邦の開花は、3月13日の福岡市から始まった。もっと南の鹿児島市では21日であり、熊本市では16日であった。福岡は冬の寒さが結構厳しいが、九州では最北端である。そんなところから開花が始まるというのが面白い。桜開花までの経緯は、学問的には下記のように説明されている。
桜は、夏頃に翌春咲く花のもととなる花芽(かが)を形成され、休眠に入る。花芽は冬の低温に一定期間さらされると休眠から覚める。これは「休眠打破」といわれる。花芽は休眠打破のあと温度の上昇とともに生長し開花する。休眠打破した後はその後の気温が高いほど、花芽の生長が早く進み開花が早まる。
今冬の12月と1月の気温は、西日本は平年並みのところが多く、休眠打破は概ね順調におこなわれたと考えられ、東日本は平年より高いところが多く、温暖な地域では休眠打破が遅れた可能性があるが、2月以降の気温が高かったため、休眠打破の後は花芽は順調に生長したと言われている。東京の開花は3月21日であった。例年よりは7日ほど早く、昨年よりは1日早かった。当地でも花冷えの日々を過ごしつつ、月末の28日には開花したようである。
国の天然記念物に指定されている一本桜は、全国で28本ある。そのうち「日本三大桜」と言われるのは山梨県の「山高の神代桜」、岐阜県の「薄墨桜」、福島県の「三春滝桜」だそうである。みな樹齢千年を超えるが支柱に支えられつつ、強く生きて毎年美しい花を咲かせる。
昨年の5月、これらの巨木に匹敵する盛岡市の石割桜を見た。花はなかったが、盛岡地裁の構内入り口にある桜は巨大な岩の割れ目に生え、今年もまた力強い生命力を見せてくれることと思う。近いうちに、樹齢4百年と言われる岩石上に咲き乱れる石割桜の景観をみたいものである。
石割桜(岩手) 山高の神代桜(山梨) 薄墨桜(岐阜) 三春の滝桜(福島)
WBCに湧いた日本
3月3日、小沢一郎民主党代表の公設秘書が東京地検によって逮捕された。政治資金規正法違反容疑である。小沢氏は、例によって訳の分からぬ釈明を繰り返し、逆に地検特捜部を非難、挑戦状を突きつけた。
この事件と並行する形で、5日から野球の世界選手権ともいえる第2回WBC(ワールド・ベースボール・クラッシック)が始まった。
第1回
WBCでは王ジャパンで優勝した。しかし昨年の北京オリンピックでは、星野ジャパンは韓国の厚い壁に阻まれて4位。いわば惨敗し、韓国が圧倒的な力で優勝した。
変則トーナメント方式
WBC.pdf へのリンク
→
この文字をクリックすると、侍ジャパン優勝への軌跡を表示します
第2回WBCは、日本、米国、キューバ、ドミニカ共和国など、06年の第1回と同じ16か国・地域が参加した。第1ラウンドで日本はA組となり韓国、台湾、中国と対戦。3月5日から9日まで東京ドームで敗者復活を含んだ変則トーナメント方式で行われ、2チームが第2ラウンドへ。
B組を勝ち上がったチームと合わせた4チームで第1ラウンドと同じ方式で競う。C、D組から勝ち上がったチームとの4チームで決勝トーナメントが行われた。
第1ラウンド(同5〜12日)は東京など4地域であり、第2ラウンド(同14〜19日)は米国内のサンディエゴとマイアミの2会場で、準決勝(3月21日)と決勝(同23日)は、ロサンゼルスのドジャースタジアムで行われた。
この3月に着信するメールには、WBCの結果や試合の先行きを心配するものが多かった。日頃は野球などには縁の無いおばちゃんたちも熱狂的に応援した。特に韓国との対戦では視聴率も40パーセント近いものがあった。選手層の厚さでは、とうてい韓国は日本に及ばない。しかし野球は強い者が必ずしも勝つとはいえない。選ばれた20数名の選手による総合力である。この総合力で相手に勝っても、本番の試合で必ずしも勝てるとは言えない。野球とは難しいスポーツでもある。
投手が相手チームを零点に抑えても、味方打線が打てなければ1点とられて負けになる。圧倒的な力と技を持つ水泳の北島選手ならば、見ていて安心もできる。これは個人競技であり、その個人の総合力が勝敗を決める。しかし野球はそうはいかない。
米大リーグで長年活躍し、日本選手から一目おかれるイチロー選手でも、打てないとなれば本当に打てない。第1回のWBCで活躍したイチローも、今回は逆にブレーキになることが多かった。浴びせられた野次も凄かったようである。期待された選手だけに、この大会では相当なストレスがかかったことが分かる。
そのイチローが韓国との決勝戦において、延長10回に決勝2点打を放ち、日本チームに優勝をもたらせた。やっと、やったぞ!そんな感じだった。
優勝後の記者会見では、
「自分はキューバのユニフォームを着ていた」とか「ドミニカのユニフォームを着て....」と述べ、「最後にジャパンのユニフォームで、一番美味しいものを頂きました」「みなさん、本当にご馳走様でした」と、冗談めかして話したのが全てを物語る。クールなイチローゆえにこそ、打てない悩みは深刻なものだったと想像する。
しかし何はともあれ、野球の本場で大リーグのチームを打ち崩し、粘る韓国に勝ったジャパンは立派だった。若手の選手が育ち、チームのために頑張る。それが優勝へと結びついた。大砲のいないジャパンでも勝てた。
選手たちは、それぞれに人間としても相当に進化した筈である。暗い世相を打ち破る快挙に、日本中が沸いた。選手の皆さんに心より感謝の気持ちを現したい。
ドジャースタジアム 試合後の選手たち 原監督の胴上げ 成田空港での出迎え
イチロー決勝打 MVPの松坂 ダルビッシュ 大センスの応援と韓国旗の応援
asahi.comから
W杯に一喜一憂する日々が過ぎると、いつもは春の到来を連想させる選抜高校野球は既に始まっていた。大相撲も春場所である。東京女子マラソンや3万5千人が走った東京マラソンもあった。
ナックルボールでプロの選手も牛耳る関西独立リーグ・神戸の吉田えり(17)は、27日の開幕戦で空振り三振を奪ってデビューした。神戸は4月4日に大阪と開幕第2戦を戦う。
吉田えりはクリックで拡大します。
プロ野球も、セ・パ両リーグともに4月3日には開幕する。まさに春は確実に到来した。そろそろ、花見の計画でもたてねばならないなあ。
当市での定額給付金受領システムは、現在のところ不明である。しかし庶民にとっては、このなけなしのお金も貴重なものである。まずは「給付金詐欺師」に、ミスミスと巻き上げられぬよう注意をしなければならない。一人ひとりでは僅かな金額でも集めれば大きい。これを狙うやからは必ず出てくるだろう。ゆめゆめ詐欺師のおだてに乗らないことが大事だ。お互いに気をつけていこう。
原油の値下げで「燃油サーチャージ」から解放されつつある旅行関係で、定額給付金を巡っての商売が活発化してきた。格安航空券販売のHISでは大新聞の1ページ全面を使っての「定額給付金で行こう」と、海外旅行応援キャンペーンを始めた。
一例をあげれば、
定額給付金(12,000円支給スタート)+2,800円⇒1.48万円、上海4日間
とぶちあげた。紙面いっぱいの中国各地への旅行は殆どが2万円台である。
JTBも負けてはいない。1ページ全面を使っての広告だ。祝=定額給付金で国内旅行へ行こう!ときたものである。こちらは
定額給付金で行く!!名湯蔵王温泉2日間12,000
円
ちょうどである。他の旅行も軒並み20,000円台。定額給付金でお手軽、お得なバス旅行!! 1.2万円程度で消費拡大を狙う。
この3月、当鎌ケ谷市の小学校と鎌ケ谷高校が、ひときわ目をひく大きな記事で当地方の新聞紙面をを賑わせた。大人の世界では、「不景気だ」「仕事が無い」などと深刻な話題ばかりである。こんな暗い世間でも、明るい催しがあった。いつの世も、子どもたちの活躍は元気をもたらす泉である。
今の総理は川柳への露出度は抜群である。皮肉たっぷりで笑わせる「政治川柳」とは比べられぬ、子どもたちの楽しい「家庭川柳」をどうぞ。
小学6年生川柳 栗飯原さんが金賞
親子で家庭について考えてもらおうと、鎌ケ谷市教委が初の試みとして「家庭〜わたし・ぼくの大好きな家族」というテーマで市立の9小学校の6年生から川柳を公募した。本年1月末までに809人から934句もの川柳が寄せられた。
みな楽しく愉快な、ほのぼのとした作品が多かった。その中で、最優秀の金賞には東部小の栗飯原美佳(あいはら みか)さん作の「『おはよう』の 声の集まる 台所」が選ばれた。
「
おはよう」の 声の集まる 台所 (東部小・栗飯原 美佳)
おこられる これは愛かも しれないね (東部小・石貝優奈)
夕食に 今日の出来事 話し合う (南部小・中田有紀)
風邪ひいて 家族の優しさ ふと気付く (北部小・山下菜摘)
優秀作品19点をはじめ全作品は、市役所1階ホールなど市内3か所で公開される。市役所は4月3日から15日まで。まなびぃプラザでは、17日から30日まで。新鎌ケ谷駅自由通路広告版(予定)では、4月3日から15日まで作品が展示される。
父母の働く姿や祖父母に感じた安心感、家庭での会話などに目をとめ、素直な思いが表現されており、934点に及ぶどの作品にも愛情が溢れ楽しさ一杯である。
下面のアニメ「いきいき子育て広場」をクリックすると、市役所のホームページに接続し、担当の家庭教育支援事業から「『家庭』をテーマとした川柳の優秀作品(入選者)及び全応募作品の紹介」へと直接つながります。応募された全作品を、是非ともご覧下さい。
鎌ケ谷高校の石川さん 肉料理で大臣賞
県立鎌ケ谷高校料理研究部の石川佳奈(17)さんが、肉料理の全国コンクールで最優秀賞の農林水産大臣賞を受賞するという離れ業を演じた。
昨年12月にあった全国食肉事業協同組合などが主催する創作料理発表会ファミリーミートクッキング全国大会の県大会で、石川さんら料理研究部のメンバーが1〜3位に入った。今年2月の全国審査で石川さんは「おばあちゃんが好きな」干し柿と県産のはばのりを素材に選び、味付けした豚の薄切り肉で巻いて焼き上げ、作品を完成させた。
大会では「干し柿の甘さと豚の脂のバランスが絶妙」と高い評価を得た。
2月に都内の大学で行われた全国大会には、道府県の大会を勝ち抜いた42人が出場。石川さんは「時間が足らなそうになって焦ったけど、集中してできた」と1時間の制限時間内に無事完成した。主婦や調理の専門学校生ら強敵がそろう中、「干し柿の甘さと豚の脂のバランスが絶妙」「独自性にあふれている」などと高評価を得て“優勝”に輝いた。
県大会は、もちろん一位だった石川さんを筆頭に、二位に二年生の百木田美穂さん(17)が、三位に一年生の青柳沙央理さん(16)が入り同部員が上位を独占。そんな腕自慢の仲間たちに囲まれ励まされながら、石川さんも腕を上げてきた。
料理実演を行う(左から)石川さん、百木田さん、青柳さん 大臣賞に輝いた石川さんの料理
千葉日報のサイトから
新鎌ケ谷のジャスコ鎌ケ谷店(イオンショッピングセンター)において21日、県立鎌ケ谷高校料理研究部の料理実演会が行なわれた。披露したのは、「創作料理発表会ファミリーミートクッキング全国大会」で最優秀賞の農水大臣賞を受賞したロールステーキ。発案した二年生の石川佳奈さんは「やわらかくて、お年寄りも食べやすい。ぜひ味わってみて」とアピールした。
料理のタイトルは「おばあちゃんの干し柿のトントンやわらかロール」。干し柿を芯に、はばのりを豚肉で巻き、甘辛のタレで味を調えた。石川さんは歯が弱くなった祖母に食べてもらうことをイメージしながら考案。試食した祖母から「もっと干し柿の甘さを」と助言をもらうなど、40回もの試作を重ねた。
実演会では石川さんと百木田さんが組み今回の受賞作を、青柳さんは別の部員とのコンビで乳製品の料理コンクールで県一位となった料理をそれぞれ解説しながら調理してみせた。県旭食肉協同組合が豚肉を提供し、1皿50円で買い物客らに振る舞われた。本番を前に、百木田さんは「いっぱい練習して本番は楽しみたい」と抱負を語る。顧問の石島恵美子教諭は「高校生が生き生きとやっているところを見てほしい」と話した。(C・W)
鎌ケ谷高校 受賞料理を説明する石川さん(左)と百木田さん ジャスコ店と市制記念公園
asahi.comから