新たな出会い・研鑚・社会貢献の場を求めて


      今年を振り返る

       
     

       
11月中旬 日光市内の紅葉   友人の画像からトリミング


 12月1日を迎えた。今年も、もう師走入りである。だが、県内でも君津市役所周辺や松戸本土寺などで、紅葉真っ盛りとのニュースも聞かれる。まさに深秋の候ではあるが鮮やかな深紅は、12月前半まで楽しませてくれるというから、わが国の秋は結構ながい。
 しかし身辺の気配は完全に初冬の佇まいである。気温も一段とさがってきたので、ストーブを取り出し今冬初めての灯油を仕入れてきた。最近のガソリン価格低下と連動し、昨年よりはかなり安い。限られた年金資金を思うと、これは大いに助かる。

 
身近な問題...(1) 特定健診

 そんなおり、延ばし延ばしで忘れていた「特定健診」の受診期限が間近となり、慌てて11月の末に近所の医療機関に行ってきた。これまでの「基本健診」が今年から変わり、いわゆるメタボ健診である。国は2012年度までの目標を「健診受診率70%」、「メタボと診断された人の指導実施率45%」などと設定している。達成の度合いにより、保険者が支払う75歳以上の高齢者への医療費の支援金が、最大で10%加算されたり減額されたりする。

 健診の成果が、保険者(市や健康保険組合など)の財政にも影響する。そんことで一人ひとりが受診することにより、「市の財政悪化を少しでも食い止められる」ということになる。
 導入決定後から各種のメディアを賑わせていたように、おっちゃんも今回設定された「健診内容」には少し問題がありそうに思う。

 メタボ判定の入り口となるのが「腹囲」、いわゆるウエストである。すべては、ここから始まる。ウエストというと、腰のくびれた部分の印象があるが、測る位置はヘソの高さである。測る人により若干はずれるかも知れない。以前から話題になっているが、メタボ基準のウエストの大きさは国や地域により違う。国際糖尿病連合の資料によれば、左記のように示されている。

 欧米人とアジア人との体格の相違から、国際的には日本は中国などと同じ腹囲となっている。しかし本年より導入された特定健診では、男性が85、女性は90センチと、わが国独自の数値を取り入れた。
 この数値の違いは、メタボと判定される男女にどのような影響を与えるものか。特定健診の対象は、40歳から74歳までのすべての男女である。中高年の働き盛りの男性にとっては、相当厳しい結果を及ぼしていると想定される。

 この腹囲に加え高血糖、高血圧、脂質異常などがチェックされる。おっちゃんの永年にわたる病院通いの経験から判断すると、それぞれの数値があまりにも厳しすぎる。ヘモグロビンA1Cなどの糖尿病判定の数値もおかしい。きつすぎる。血圧は133以上だと、この網に引っかかる人はかなりの数に上るだろう。この定められた基準を厳密に適用すると、メタボ人間が溢れる筈でる。血圧は一日の中でも絶えず変動する。通常は、年齢により正常値とされる許容範囲も広いものである。そんなことにはお構いなく全ての年齢層を、これを一纏めにし、さらに1回かぎりの一律の判定は、どう見ても好ましいとは言えない。
 
 受診前に、市の担当部門からこれまでの健診結果状況を聞いてみた。
「多くの方が、メタボと判定されております」とのお返事であった。予測どおりであった。メタボと判定されても、それほど神経質になることはない。が、無視してはいけない。
 本人の自覚状況が大きなウエイトを占める。おっちゃんの、今回の受診どきの血圧は142と78であった。自ら測定したお医者様は「はい、血圧は良いですね」ときたものである。
 また何年か前の基本健診では、中性脂肪が151だったことがある。正常値は、150mg未満とされている。そのときのお医者様は、「基準を1mg超えていますから、×にしておきますね」と遠慮がちに仰った。当方は「はい、結構です」と素直に引き下がった。こんなもの、全く気にしていないからだ。

 健康診断判定資料
     この特定健診でメタボと診断されても、「65歳以上74歳までの前期高齢者は 『動機付け支援= 年に一度だけ健康指導される』だけであり、あとは一切保健師や医師の支援はない。
 一方64歳までの人は『3〜6か月間』継続的に保健指導が行われる。特定健診導入の目的は、「高齢者には金はかけない」ことにある。
 高齢者は、健診の面でも国から見離されている。このことをよく知り、一層の自己健康管理を要求されていることを、肝に銘じておくことである。


     
そんなことで、これまでやったことのないインフルエンザの予防注射も、看護師さんに奨められるままにやってきた次第也。(65歳以上は金1,000円、64歳未満は3,000円也)

 
  特定健診についての関連資料は、左記のアイコンをクリックして、いつでもご覧下さい。
    (この資料は、健診案内が市役所から送付されてきた時に、同封されていたものです。)




 
身近な問題...(2) 定額給付金  「定額給付金」をクリックすると、その仕組みが分かりますよ
 
 麻生内閣の2兆円「定額給付金」が迷走している。この給付金なるものは、もともと連立政権与党の友党から出た「定額減税」が発端である。その狙いは、衆院解散近しとみて選挙目当てにぶち上げたものである。
 「福祉に強い党」というイメージアップ作戦の一つだろう。「減税」では税金を支払っていない低所得者に効果がないとみたか、いつの間にやら定額給付金と名称が変わった。これなら、一般庶民からの1票が期待できると考えたか。=
給付金バラ撒き散らし票かすめ=

 元々、福田総理が辞任直前に緊急経済対策で提案された「定額減税=定額給付金」とは ? 「生活支援定額給付金」であった。麻生政権となって、「高い所得世帯にお金を渡すのは、生活支援の名前に反する」との政府・与党の合意で「生活支援」の冠がはずれ、所得制限なき給付金となった経緯がある。
 この給付金なるものは国民一人あたり12,000円、子ども(18歳未満)と高齢者(65歳以上)には20,000円を支給して、消費を刺激し内需を拡大させようするものだが、こんなものが「景気対策になる」、と本気で考える政治家はいるのだろうか。おっちゃんなどは、絶対に役に立たぬ政策と思う。麻生政権のズサンなところが「丸出し」である。おまけに麻生総理は、3年後の消費税を上げることを明言した。

 選挙目当ての小手先の手段であることは明白なのに、無理やり実行しようとしている。ほぼ「10年周期」で巡ってくる税金のバラマキ。すなわち無駄づかいは、あまりにも無策である。
 1988年から89年にかけての竹下内閣「ふるさと創生事業」もひどかった。全国の各市区町村に1億円ずつ交付した。温泉を掘ったり、金塊を買ったり、あちこちで狂騒曲を演じた。使い方が分からずに交付金全額を宝くじの購入にあてた町もあった。

 99年には小渕内閣が「地域振興券」で続く。15歳以下の子どもを持つ世帯主などを対象に、地元の市区町村でだけ使用できる2万円分のクーポン券を交付した。バブル崩壊後に沈滞した地域経済を、消費刺激で振興を図るのが目的だった。だが結果は日常の生活費に回っただけであった。
 こんなことで低迷した景気が浮揚するわけがない。クーポン券や給付金を貰えば、国民はそのお金を余分に使うと思う政治家の気持ちは理解できない。よほど裕福な家庭なら、「国から小遣いもらったよ」ってな感じで、パッと使ってしまうことは考えられる。これだと消費喚起の効果があるかも知れない。「くれるの。そんなら貰っておこう」程度では効果はゼロに近い。支給するだけ、税金の無駄遣いになる。

 麻生総理の発言がぶれている。自ら「全世帯支給」と明言したものが、閣内の反対意見で「所得制限」へと転換した。その後もヨレヨレで、その判断は地方自治体にに委ねることになった。要するに統治者能力がなく、「丸投げ」だ。28日、総務省は自治体側に「年度内支給」「全世帯給付」の原則を強調したが、この支給実現にはいくつかの法案を通過させねばならない。自治体側の体制も整わない。年度内支給は無理だろう。
 急ごしらえの思いつきの景気対策では、到底一般国民の支持は得られない。


 
  身近な問題...(3)
 未曾有のKY総理

 組閣後わずか1年で、「後はよろしく」と内閣を放り投げた安倍・福田両元総理も無責任きわまりなかったが、そのあとのセレブ総理の見識や行動も前二者に劣るとも優らない。いま永田町では、つぎのような数式が話題らしい。→著名新聞からの引用←

 
ASО=(KY)3乗 これを分かりやすく説明すると、つぎのようになる。
 
「麻生総理は、空気(K)が読(Y)めず、解散(K)がや(Y)れず、漢字(K)が読(Y)めない」というわけである。ざっくばらんで、べらんめえ口調で、見かけは庶民調のようにである。福田政権の与党幹事長のときには、全国百数十箇所も回った。だから、国民の気持ちは充分に分かっている。と、述べることが多い。果たしてそうか。

 「ホッケの煮付け」「カップめんの価格を400円位」。ホッケは煮付ける料理法もあるが、一夜干ししたものを焼くのが一般的だ。コンビニやスーパーに行くことはない総理に、カップめんの価格が分かるわけはない。分かった振りをすることが失言を生む。

 情けないのは、漢字が読めないことだ。確かに漢字は難しい。おっちゃんも、初めて目にする地名などは漢字の読みが分からない場合が多々ある。長年思い込んできた読みの間違いに気が付いて恥ずかしい思いをすることもある。だが、麻生首相の演説を聴いていると、平均的な日本人よりも漢字の読みを知らないのではないかと疑いたくなる。
= 先読めず心も読めず字も読めず =

 下記は、麻生総理の間違えた漢字の数々。この際、列挙しておこう。
         

       『踏襲」を『ふしゅう』『頻 繁』を『はんざつ』『破綻』を『はじょう』

  『順風満帆』を『じゅんぷうぱんぽ』『低迷』を『ていまい』 『詳細』を『ようさい』

 『未曾 有』を『みぞうゆう』『実態経済』を『じつぶつけいさい』 『有無』を『ゆうむ』

 『思惑』を『しわく』『措置』を『しょち』『前場』を『まえば』『詰めて』を『つめめて

               

   = 問題発言の抜粋 =

  「たらたら飲んで、食べて、何もしない人の分の金(医療費)をなんで私が払うんだ」

       
庶民には 解せぬ総理のバー通い

  「(医者には)社会的常識がかなり欠落している人が多い」

       
病弱で またも言われる 非国民

  「幼稚園は、お子さんの後ろにくっついている親で苦しむ」

       
マンガ脳 国を導く 恐ろしさ

       
篤姫を見つつ 自民の 末路知る

 政権末期を思わせる麻生内閣だが、擁護する方もおられる。 田中 秀征氏の一言啓上をどうぞ

         

    党首討論 11.28   APEC首脳会議 11.23   亀有商店街視察 11.08  生活雑貨専門店の視察 12.01    
(注)総理の写真は、首相官邸のホームページからの抜粋です。

    読み間違えたと言うより、「正しい読み方をご存じなかった」という方が正しい
   のではないでしょうか。日本の首相たるもの、もう少し教養を身に付けた人物であっ
   て欲しいものですね。 
                              
                                                           (C・W)                                      
                     〜出版社 「首相の品格」書き手待つ〜

      
                                             

           挿入した川柳は、新聞各紙より抜粋いたしました。