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      熱闘甲子園と灼熱の北京

 
 前月の今頃は鬱陶しい梅雨の真っ只中であった。早い梅雨明けを期待していたら、気象庁の発表よりも、10日ほど早く夏日を実感することとなった。それ以来、連日の真夏日が続いている。団地の窓から見下ろしても、道路には人影がまるで見あたらない。お日様は遠慮会釈なしに燦々と降りそそぎ、毎日かんかん照りである。この頃は、挨拶も「暑いですねえ」が決まり言葉になってしまった。

 日本語では暑さを表現するのに「猛暑」とか「熱帯夜」などが一般的だが、最近はその上をゆく暑さを表現する言葉として、「酷暑」も使われているようだ。気象用語には酷暑は入っていないが、一般の言語感覚と離れぬように使うようになった、と気象庁では説明している。さて、さらにこの酷暑の上をゆく表現は灼熱であろうか。

 中国語では(イエンルゥ)となる。いずれの解釈も、「焼けるように暑い」という意味だ。「灼熱の恋」ならまだ良いが、灼熱の暑さはごめん蒙る。漢字王国の中国では暑さの表現も豊かである。(シャオルゥ=焼けて暑い)、(クゥルゥ=むごく暑い)、(ツェンルゥ=蒸し暑い)、(イェンシャ=灼熱の夏)などと、いかにも暑そうな文字である。(イェンイェン=かんかん照り)に至ってはまるで火災現場のようだ。こう並べてみると、=悶熱(メンルゥ=悶えるように暑い)が最も暑そうに思える。
 5月から6月にかけて6件もの深夜での侵入盗が発生した当団地では、窓を開けての就寝は危険きわまりない。今夜も明日も、身悶えしながら眠れぬ夜を過ごさねばならない。

 暑と熱を比べれば、「熱」のほうがあつそうな感じを受ける。中国では「暑」を使わないのかと思えば、そうでもない。夏休みはであるから、しっかりと「暑」を使用している。暑いから夏は休む、というわけであろうか。ならば、それなりに筋は通っている。

 こんな暑さがまだ未だ、あと1か月も続くと思えばまったくうんざりするが、これも人類が営々と築いてきた負の遺産と思うと、人間とはまことに情けない動物と思わざるを得ない。自らの営利や国益を追求してきた結果であることは明白な事実であり、先行きの状況も読めるのに、各国の利害が交錯して地球環境の悪化に歯止めがかからない。
 世界の首脳が集まった洞爺湖における環境サミットも、何とも言えぬお粗末な結論のままに終わった。20年先とは言わない。10年先までにどうするか、その対応まで決められないならば、人類の見通しは真っ暗である。それぞれの偉いお方たちは、自らの生き様をこれからの子孫に、どう説明するのであろうか。
 オリンピックを数日後に控えた、北京の大気の悪さもまた、人類の自然破壊の歴史でもある。
 

          
               

 本日の実況図では、00時から実況図を更新した時間までの間に黄砂を観測した地点を、速報値として表示しています。黄砂観測地点の視程は、その日、その地点での黄砂の観測通報の中の最小の視程を表しています。なお、黄砂以外の大気現象で、視程が低下することもあります。

       
      日本とその周辺(北緯20度〜50度,東経110度〜150度の範囲)の気象観測所で、黄砂または
     局地的に舞い上がった砂や塵が大気中に浮遊している状態を、観測者が目視で観測した地点を、
     視程(水平方向の見通し)により区分して表示します。

      黄砂観測実況図は、随時更新します。本日の実況図では、00時から実況図を更新した時間ま
     での間に黄砂を観測した地点を、速報値として表示しています。黄砂観測地点の視程は、その日、
     その地点での黄砂の観測通報の中の最小の視程を表しています。なお、黄砂以外の大気現象で、
     視程が低下することもあります。

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     ださい。日本で広範囲にわたって濃い黄砂を観測した場合、または予測した場合には、黄砂に関
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             気象庁のホームページから抜粋

 


                

  北京オリンピックは、8月8日に開幕する。このため、夏の高校野球選手権大会は日程を早め、8月2日から18日まで17日間にわたって開催されることとなった。記念大会ということもあり県内からは2校が出場する。
 西千葉からは、千葉経大付が決勝戦を含め1点差で3試合を制し、3回目の出場を決めた。また、東千葉は木更津総合が予選6試合を2点しか許さず、圧倒的な力で勝ちあがった。しかし決勝戦はそれぞれ、2対1、2対0という際どい試合であり、各校の実力が伯仲する勢力図を明らかにした。

 木更津総合は大会初日の2日、第3試合で鳥取西高校と対戦する。また千葉経大付は、3日目第4試合で大阪代表の近大付属高校と対戦する。両校ともに、33年ぶりの優勝旗を千葉に持ち帰ることを誓った。

        
 
       

       

     両校のホームページから  (左) 木更津総合高校  (右) 千葉経済大学付属高校


 なお、木更津総合が決勝戦で東海大望洋に2-0の接戦で勝利したあと、27日の北神奈川大会では、慶応高校が延長13回の激戦で東海大相模を下し46年ぶりに甲子園出場を決めた。また同日東東京大会では、関東一高が東海大高輪台に圧勝した。
  北海道から福岡まで、全国に設置された東海大学の17もの付属高校は、それぞれに地元の強豪校である。しかし、この日の敗戦で今大会での出場はゼロ。敗戦の瞬間、決勝戦でホームランも打ち、大活躍した東海大相模のキャップテンの、強気一辺倒の表情にあふれ出た涙が印象的であった。

  昭和34年の夏、おっちゃんの母校が北関東大会で優勝し、全国大会に出た。そして決勝まで進んだが惜しくも愛媛・西条高校に破れた。当時の出場校は全国で約2000校であった。いまや4000校と、ほぼ倍増している。これらの学校の1パーセント強しか、甲子園には行けない。
  地区大会の優勝におごることなく、それぞれに全力を尽くしてもらいたいものだ。暑い、いや熱い夏を清々しくさせてくれる、球児の真摯なプレーを今年も味わえるのは大いなる楽しみだ。


         

            〜開幕間近〜 北京オリンピック!!

                            

  【大会正式名称】  第29回夏季オリンピック大会

  【会期】        2008年8月8日ー24日(17日間)

  【開始時間】     2008年8月8日夜8時8分

  【会場分布】     北京をメーンに、青島(セーリング)、香港(馬術)、天津、秦皇島、瀋陽、上海
                (いずれもサッカー)計5都市

  【実施競技・種目】 28競技302種目 (詳細はこちら)

  【参加者】       選手やチーム関係者1万8100人、マスコミ関係者2万1600人、観客700万人を予定

            上記は、中国国際放送局のオリンピック特集HPより転載
         


  いよいよ開幕まで、あと1週間そこそことなった。開始時間が08年8月の午後8時までは分かっていたが、まさか8分まであるとは知らなかった。中国政府や国民にとって、待ちに待った瞬間が間もなく到来する。
 しかし、この時期になっても、デモを回避するために河南省では聖火リレーが中止になったり、雲南省昆明ではテロとおぼしき集団により、2名が死亡する連続爆破事件が起きた。またインドのニューデリーでは、亡命チベット人数百人による五輪反対のハンストなども行われている。華々しく開催を迎え、国威を高揚させたい中国政府としては、いわば「楽しいお祭り」と「警備の強化」という二面作戦をとらねばならない。まことに頭の痛いことと思う。


  そこで北京市当局は五輪期間中、3カ所の公園を「公認デモ実施地」に指定し、それ以外の場所でのデモを禁じた。「五輪時の交通や秩序を守るため」としている。が、実態は、中国各地では地元政府に不満を持つ市民などデモが頻発しており、管理を容易にしようとの狙いがあることは間違いないところだろう。

 北京五輪開幕まで11日となった28日、日本代表選手団の結団式・壮行会が東京都内のホテルで行われた。選手、役員計576人は前回アテネ五輪を上回り史上最多である。結団式には、海外遠征中の選手などを除く359人が出席し、本番での完全燃焼を誓った。

 北京五輪に参加する日本の選手数は、男子170、女子169の計339人となる。海外で行われる五輪としては、前回の04年アテネ五輪の312人(男子141、女子171)を上回り、過去最多となる。
 日本選手団の福田富昭団長(JOC選手強化本部長)は「選手たちがよく頑張って出場権を取った結果だ。金メダルは2けた、メダル数も30個以上を目指す」と話した。さあ、いくつ獲得できるかな。大いに期待して待っていることとしよう。
 ちなみに、アテネ五輪での金メダルは16、銀は9、胴は12で総獲得メダルは37個である。
JОCでは大勢の選手を送り込むものの、あまり期待していないようである。こんなことでよいのかなぁ。これでは最初から負けているように思うが、間違いかな ?

                

            

              28日に行われた日本代表選手団の結団式・壮行会


  北京五輪の選手村が27日、正式オープンし、開村式が行われた。

 この日は日本代表選手団のトップを切って男子平泳ぎの北島康介ら競泳陣34人も入村した。式典には中国代表選手団など約300人が出席。紙吹雪の舞う中、子供たちが人形や花を選手たちに手渡した。
 30日、北京五輪開会式での日本の入場行進の順番が23番目になった、と発表された。入場行進は先頭が五輪発祥国のギリシア、最後が開催国の中国。殆どの報道はギリシャとなっていたが、ギリシャでは広辞苑もひけない。ギリシア(ポルトガル語でGresia)でなければ、辞書も読むことは出来ない。日中辞書も同様にギリシアと入力して、始めてギリシアのを読むことが出来る。

 このほかは、
中国語で表記した国名の1文字目の漢字画数が少ない順に行われる。日本はイスラエルの次で、台湾が後に続く。日本はギリシア語のアルファベット順だった04年アテネ五輪では57番目。英語のアルファベット順の00年シドニーは92番目だった。今回の場合は、韓国が177番目、北朝鮮は178番目と続いている。

 さ〜て、1文字目の漢字画数の最も少ない国とは、どこの国かなあ。ちょっと考えてみようか。
画数が最も少ないのは、一である。「一」がつく国とはどこか。どうも、該当する国は無さそうだ。検索したが、どのサイトも共同通信や時事通信からの配信記事だから、日本の行進が23番目という点に絞られている。それで簡体字漢字の二画になるものから、一つ見つけた。

 予想が正しければ、一番目はギリシア()、2番目は漢字二画のギニア()、そして、ギニアピサウ()三画のトルコ()イエメン()トルクメニスタン()、ブータン()などと続いていく。アメリカは亜米利加ではなく「美国」であり、フランスは仏蘭西でもなければ仏国でもない。「法国」である。一般人には見慣れない、漢字の国名が続いたら文字は読むことは難しい。北京の参加国・地域は205になる。よくよく、アナウンサーの声に耳を傾けることとしよう。


       

  開会式リハーサル 日本の   メダル授与の練習を     メイン会場の鳥の巣への入場券
  プラカードを持ったお姉さん  するお姉さん 


 =結び= 

  ものを言う時間と場所を失ったから、ここでJОCのお偉いさんに一言苦言を呈しておこう。それは選手選考の方法である。米国などでは同一の場所で戦い、そこで勝った者が必然的に代表選手となる。そこには何の情実も入らない。
 一方、日本ではオリンピックで勝てるかどうか、などと検討を加える。その結果は、日本全国の視聴者の見ている大会で見事に勝利しても代表になれないことがある。典型的な例は、北京五輪代表選考会を兼ねた柔道の全日本選抜体重別選手権で、女子48キロ級のシドニー、アテネ五輪金メダリストの谷亮子選手は準優勝に終わったが、5大会連続の五輪代表に選ばれたことだ。

 五輪の代表を選ぶ大会で、負けた者が何故に代表となるのか。おっちゃんには到底理解出来ない。
選考の理由は、「過去の実績」だという。確かに、これまでの実績には卓越したものがある。それは誰でも認めるものである。しかし、それを優先するならば代表選考の大会は何の意味もなさない。

 選考会で勝った者を、代表としないならば、努力を重ねて優勝した選手は身の置き所がない。それならば選考会などはせねば良いわけだ。「田村で金、谷でも金、ママでも金」などと、おだてるマスコミもまたおかしなものである。谷選手個人を責めるつもりは毛頭ないが、JОCの頭を切り替えねば新たな有望選手は現れないだろう。(C・W)