昨年の暮れのこと、とある忘年会でしこたま飲んだ。いい機嫌で帰ったまではよかったが、好事魔多しのたとえどおり、翌日朝から風邪をひいてしまった。1週間ほど放置して様子をみたが、さっぱり回復しない。とうとう近くの主治医
?のもとへ出かけることとなる。
昨冬は風邪も花粉症もなかったが、今冬は早々とお医者様のお世話になる羽目になった。年をとると風邪もまた治りにくくなるようで、セキや痰などが抜けるまで1か月もかかる有様である。この年配のお医者様の手口(治療方法)?
は概ね分かっている。気休めにすぎないけど、とにかく患者が少ないから待たなくて済む。これが最大の利点である。年のころは70数歳、オッチャンよりは3〜5歳上と思われる。こちらは強制的に職を奪われ定年になったのに、お医者様はまだまだ現役バリバリである。と言っても、たいしたことをするわけでもない。
「熱はあるの」「いや、ないようなんですが....」。付き添う看護師(婦)が熱を測る。最新式の体温計である。あっという間に結果が出る。36.5度。本人の自覚したとおりの数値だ。「は〜い、口をあけてみて」。拡大鏡で覗く。聴診器も当てない。あとは机に向ってカルテに薬の名前を書く。これでおわり。お医者様はもう横を向いてスポーツ紙などを見ている。先方から見れば他人の風邪など、病気とは思わぬ風情である。
帰りがけに薬をもらう。いつものとおり痰の除去剤、炎症防止剤、気管支拡張剤、抗ヒスタミン剤(鼻水)など4種類に加えトローチもいただく。毎食後の7日分だから、かなりのボリュームになる。家に帰ったあと、ほかの病院よりも支払額が多いのに気づいた。領収書を見たら、3割負担になっているのだ。つい先日70歳になって、医療費が1割負担になり喜んでいたのに、これはまずい。「国民健康保険高齢者受給証」を持参しなかったためである。保険証から生年月日も分かるわけだが、仕方ない。再度持参して3分の2の過払い金額を、うやうやしく返して頂いた。
ボーッとしていると、国民の皆様による年寄りへの好意も無にすることになってしまう。精々しっかりと、気をつけることにしよう。
市内八幡神社における正月の光景
正月といっても、年々日々の暮らしと比べ、なんら変わらなくなる。まず遠出をしなくなった。以前は犬吠岬などの初日の出を拝みに出かけたり、帰路は香取神宮や鹿島神宮などへもお参りしたものである。この頃は、そんなことも面倒になってきた。1年また1年と億劫になるものか。ちょっと空しい気がしないでもない。
わが一族の孫たちは、正月は遠く離れた娘婿の実家に帰えるのが通例である。したがって、3が日を過ぎてからわが家に集合する。
そんなことで暇な正月3日、やっと神輿をあげて市内の状況は如何かと自転車で一巡りした。スーパーは、おじさんが数人ウロウロしているだけで閑散としている。私鉄の駅には、着飾ったお嬢さんが、ちょっと目立っただけである。当たり前だが、車の数も人並みも極端に少ない。しかし正月もなんのその、ウォーキングに励む老夫婦も見かける。う〜ん、偉いもんだなあ。今年は負けずにがんばらねば。なーんて、思ったりするが、果たしてどうなるか
?
毎年観察する門松は東武鎌ケ谷駅前ビルのみで、昨年と同じように玄関先に整然と飾ってあった。やはり正月らしい雰囲気がする。いまや一般家庭には在庫もなくなった?
日の丸の旗は、老人介護施設と東武初富駅、そして八幡神社の社務所の3か所のみで見受けられた。「♪白地に赤く〜♪」もまた、正月位は掲げても良さそうだが。「なにを言う、逆コースだ」と猛反対をくらいそうだ。
市内西端の八幡神社まで行くと、さすがに人の数も多い。家族や友だち連れだってのお参りや、記念撮影などが目立つ。びっしりと吊り下げられた絵馬には「○○高校へ合格お願いしま〜す」「国立大学絶対突破
! 」「家族皆が平安に」などなど、折り重なっている。オッチャンは参拝したあと、久しぶりに、一金200円也を支払って甘酒をいただいた。甘酒は、正月の神社にふさわしい飲み物である。なかなか、いける。オッチャンのお賽銭は甘酒程度であったから、願い事が叶う可能性はうすいかも知れない。
今年は皇紀2千6百6十8年である。幼いころは訳も分からず、「紀元は2600年 !」などと威勢よく歌っていた記憶がある。わが国は建国2千年を超える歴史ある国家である。
よりよい年となることを願いつつ家路へとついた。おっと、忘れるところであった。最も賑やかに新年を祝っていたパチンコ店とは逆に、自家製の木材を巧みに利用した心からなる新年の祝賀は、ぜひとも、ご披露せねばなるまい。
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さて、今年はどうなる ?
新しい年を迎えて、本年は安倍元首相が念仏の如くとなえた美しい国の到来と思いきや、またまた「偽装を偽装する」訳の分からぬ事件が続発する年頭となった。昨年来の偽装は耐火材から再生紙へと、とどまるところを知らない。いずれも業界ぐるみの偽装である。自分のところだけ正直に発表すれば、売り上げはガタ落ちで、経営悪化につながる。こんな不安が悪事を生む。
いつも思うが、「ひとたび嘘をつくと、それを翻すのは難しい」ということである。嘘は必ず次なる嘘を呼び、それで益々深みに陥る。黙っておれば分かるまい、という企業内の論理が優先してしまう。しかし、企業の立場を優先し消費者をないがしろにした結果は、いずれはバレて破滅への道を歩む。
こんなことは、優秀な技術者や経営者をそろえた大企業の方々が分からぬ筈がない。たぶん頭と身体が分離しているか、まるで反対方向を向いているに違いない。それを正さねば、毎度見せられるマンガチックな謝罪会見の図式は変わらない。
肝心なことは、悪事は必ず自分の身に戻ってくると考えることだ。まずは小学生でも分かる、「ウソをつかない」という原点に立ち戻ることだろう。これは民間にとどまらず、政・官にも共通する最重要な課題である。目下「偽装実施中」で未公表の企業は、今からでも遅くない。直ちに、偽装工作を止めることだ。そうすればバレタときに、罪の一つは減じられるだろう。
最近、非常に細かいことでも、新聞紙上での「謝罪公告」や消費者への案内告知が増えてきた。企業の危機意識の現われである。過去の過ちは先手、先手で謝罪し告知していくことが、信頼回復に繋がるというものである。今年は、そんなニッポンになってほしいと思う。
インド洋での給油再開に向けて、補給艦・護衛艦が相次いで出航した。政権を担当する自民党内閣が、国会の会期を延長してまでも実行したものである。この良し悪しは、次の総選挙で国民が判断することである。まずは、やむを得ない気がする。
1月25日、26日の両日、続けて横須賀や佐世保港を出る艦船を見て、なぜか目が潤んできた。艦長が「乗員一丸となり任務を全うし、笑顔で帰国したい」と述べる一方で、艦上に立ち並び手を振る制服制帽の凛々しい海上自衛官たち。それを見送る幼子を抱いた家族の涙顔の数々。その光景は、赤紙1枚で召集され、戦地に赴いた数10年前の兵士の映像と、完全に重なったようである。
そのテレビ映像に、「軍艦マーチ」が勇ましく奏でられていたのである。おかしい。この曲は、まさに軍歌そのものではないのか。戦意を高揚させる軍歌と記憶していた。実態はどうか、広辞苑で調べてみた。
軍艦マーチとは「行進曲名。鳥山啓作詞・瀬戸口藤吉作曲の軍歌『軍艦』(1897年作)を、1900年に瀬戸口がさらに行進曲に編曲したもの」とあった。こんな曲に送られて出航する艦船やわが夫を見れば、幼子を抱いた若い奥さんが涙するのは当然だろう。ほかに適当な曲がある筈だ。防衛省の見識のなさには、あきれて言うべき言葉もない。
どうか現地で何事もなく、全員が無事に帰還することを心より願っている。
今年期待する明るい話題といえば、一番は北京オリンピックであろう。8月8日8時の開幕まで、8か月を切った。参加する日本選手には大きな期待がかかる。勝つに越したことはないが、そうは上手くいくわけはない。何事も同じだが、そこまでの努力の積み重ねが大切だ。まあ、半分は自分に言っているようなもんだが...。
今年「明るいナショナル」の名前は消えるが、明るい話題はスポーツ界に多いようだ。何と言っても若い人たちの台頭が目覚しいことだ。
大学生となった卓球の愛ちゃんを14歳の石川佳純が追う。全日本では一日8試合全勝したが準決勝で敗れ、惜しくもオリンピックの夢は消えた。ゴルフの石川遼は高校1年生でプロ転向。破格の契約金に見合う期待は大きい。女子ゴルフでは、藍ちゃんもモタモタしておれないようだ。若手の可愛い子ちゃんたちが迫っている。
野球界では早大のハンカチ王子は、初年度からMVPだ。プロの楽天・田中も1年目からエース級の活躍ぶり。清原を超えるといわれる大阪桐蔭高校の中田は、日ハムに入団。当地鎌ケ谷市に転入した。23歳で結婚して、ホームラン王をも狙うとの大物ぶりである。キャンプも1軍スタートが決まった。早く日ハム球場に行かないと、中田の姿も見損なう可能性がある。
氷上のスポーツも例外ではない。フィギュアスケートの全米選手権では、両親が日本人の14歳、長洲未来が優勝した。祖父母が茨城県と長野県に住み、日米両国の国籍を持つ。日本スケート連盟も米国育ちの「秘密兵器」に昨年、非公式に日本からの五輪出場を打診したこともあったという。3月の世界選手権は年齢制限で出場資格がないが、4月16日に15歳となるため、2年後のバンクーバー五輪ではメダル候補に浮上する可能性もある。日本のエース・浅田真央も油断できない強敵が出現した。
スピードスケートも若い選手の活躍が目立つ。高校総体500メートルでは、6年ぶりに1年生の神谷衣理那(えりな= 帯広・白樺学園)が優勝。1500メートル男子では、同じく1年生の渡部智也(北海道・池田)が優勝するなど若手の活躍が際立っている。
まだ寒い毎日だ。でも春は近い。春は「選抜高校野球」からやってくる。
南房の球児に、春!
〜甲子園出場、おめでとう!〜
何とも嬉しいのは、第80回記念大会の21世紀枠で、県立安房高等学校の出場が決定したことであろうか。同校は県内有数の進学校である。「質実剛健・文武両道」が校訓であり、1900年創立の長き伝統を有する。
私立校や市立校などの強豪校が割拠する県内で、同校は昨年秋の県大会で準優勝。昨夏は4強であった。少子高齢化の地域で部員が地域活動の中心的な役割を果たしていることから、全国で三校が選ばれる「21世紀枠」に推薦され、評価された。
なお,選抜大会の県立学校の出場は5校目。平成11年第71回大会の柏陵高校以来,9年ぶりの快挙!秋は準優勝の実績を評価されたもの。初の甲子園では、思い切りのよい試合ぶりを期待して止まない。 (C・W)
千葉県教育委員会のホームページから抜粋
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