地元の「まちづくり推進」活動に取り組む、NPO法人 かまがや地域情報の窓は市民の皆様のご支援のお蔭で、年々当NPO法人の活動も順調に進み、来年は設立5年目に入ります。
設立当初よりこの間、市民生活に役立つ情報提供や地元商店・事業者の方々の地域活性化に少しでもお役に立つべくインターネットを活用した地域情報を提供して参りました。今までの継続努力が地元市民の方々にも認知されるようになり、「かまがや地域情報の窓」ホームページのアクセス数も着実に伸びて、最近では毎月15,000人以上を越えるサイト訪問者数に至っています。
また、昨年1年間の活動では当NPO法人で主催する「健康体操教室」や、地元のNPO法人との連携活動として「鎌ケ谷市NPO連絡協議会」の事業で、3月24日(土)に市制記念公園で開催された「さくら祭り」にも参加致しました。
当NPO法人の活動範囲も徐々に広がり、昨年は市の「平成18年度市民提案協働モデル事業」に続く、市内在住の「団塊の世代活動支援事業」の一環として、「かまがや 我ら団塊の世代!」ホームページのサイト運営・管理に地元の団塊世代の人々も加わり、協力して事業活動を続けています。更に設立以来の念願でありました地元商店・事業者の方々と協力して地域経済の活性化に貢献したいという想いが昨年実現いたしました。地元商店会の一つ「花と公園通り商店会」の企画による、インターネットを活用した新しい電子商店街「はなこうネット」の立ち上げ準備に地元NPO法人として参加させていただき、昨年9月の正式オープンにこぎつけました。
鎌ケ谷市内では、昨年新鎌ケ谷駅周辺の再開発に伴い、鎌ケ谷総合病院の開設につづき、新鎌ケ谷駅北口周辺の開発も進んでいます。今まで鎌ケ谷市内は歩行者に危険で不便な道路事情でありましたが、再開発地区をモデルケースに歩行者にとって安全で歩きやすい歩道整備も行われています。鎌ケ谷市の人口も今までは年間10万人を少し越える程度で、年度による変化は余り無かったのですが、首都圏のベットタウンとして鎌ケ谷市内の新築住宅やマンションなどが最近は増えて、市内の人口も増えつつあります。しかし、市内にある既存事業所を除いて、鎌ケ谷市内で雇用を新しく創出する新規事業者の参入も余り無くて、相変わらず鎌ヶ谷市民は首都圏に働きに行くという傾向が続いています。 これでは町の個人商店や小さな事業所は疲弊してしまい、市内の商店街でも、場所によってはシャッター通りと揶揄されるくらい地元経済活動が衰退している地域も見られます。昨年12月の鎌ケ谷市の広報に掲載された、市の財政収支状況も厳しく緊縮財政状況が今年も避けて通れない状況のようです。
このような時こそ、行政、地元の市民、個人商店、地元事業者の方々が知恵を絞って、創意工夫により町を活性化させ、新しい雇用を地元で創出できる社会環境整備を目指して行くべきではないかと考えます。世間では、昨年から団塊の世代の大量定年時代を向かえ、一段と世代交代が進んでいます。一方では熟練技能者が減って、次世代を担う若者への技術伝承が企業や社会にとって大きな問題にもなっています。
前述しました、鎌ケ谷市内でも2007年から定年を迎える世代が、年金受給が始まる2012年頃から本格的にリターヤーする人たちが増えてきます。それまでに、彼らの社会経験や技能、実務知識を活かし、地元での新規雇用や自立する起業家を増やして、彼らを地元で受け入れ、経験を活せる受け入れ体制を整備する事が急務であり、これが上手く機能しないと、それこそ市内の老人人口ばかりが増えて医療保険や社会保障費ばかりが増え、市の財政事情は今よりもっと厳しく、悪化することは避けられない事態に陥ります。
昨年の暮れ、地元の学生達による鎌ケ谷市の財政事情を調査した財政白書「ザイバク計画2007」を、今年3月に発表する取り組みが行われていますが、若者達の手でどのような白書「鎌ケ谷市のおサイフ事情をわかりやすく解説する」が発表されるのか楽しみです。若者達の新しい視点で、鎌ケ谷市の財政改革の方向性が打ち出されれば、是非行政側でも貴重な意見として、行政内部で検討をしていただきたいと思います。
さて、設立5年目に入る本年は、当NPO法人として一般市民の方のご支援と会員の皆様の協力を得て、下記の事項について積極的に取組んで参る所存です。
@ 当NPO法人の事業計画に基づく、各事業の着実な実施を目指します。
(会員の活動参加者数の増員、当NPO法人の企画するイベントへの市民参加の促進)
A 協働モデル事業に関連する「かまがや 我ら団塊の世代」サイトの運用と市内在住・在勤の団塊世代の方々との交流促進を図ります。
B 業務委託による「団塊世代向けのパソコン教育・訓練事業」の実施(2月予定)
C 市内の商店会「はなこうネットビジネス交流会」との連携による、地域活性化の取り組み
D 市内NPO法人及び鎌ケ谷市ボランティアセンターや市民公益団体との交流
E 当NPO法人の安定的な財政基盤の拡充(事業収入の確保)
F 新規会員の加入促進(正会員、賛助会員、賛助法人会員)
G 「かまがや地域情報の窓」サイトのコンテンツ、市内在住外国人向けなど配信情報の充実
当NPO法人の活動に興味をお持ちの方(企業にお勤めの方、30〜40歳代の方、ヤングママ、学生の皆さん)や、定年退職、早期退職された社会経験豊かな社会人の方々で、「地域活性化に取り組んでみたい」「ボランティア活動を通じた地域貢献をしたい」など参加意欲をお持ちの方を熱烈歓迎いたします。
今年も、地域の活性化を目指し「まちづくり推進」活動に取り組む当NPO法人に対し、暖かいご支援・ご協力の程よろしくお願い申し上げます。
平成20年 元旦
特定非営利活動法人 かまがや地域情報の窓
理事長 川俣 蓁