新たな出会い・研鑚・社会貢献の場を求めて
続 自転車の通行ゾーン
自転車の通行は、一部の歩道を除いては車道を走るのが大原則である。朝日新聞の記事から、6月の当コラムでは自転車の通行ゾーンを特別に取り上げてみた。朝日新聞紙上では、その後も生活欄で5回に亘って「自転車の安全」記事を掲載している。特に6月19日付紙面では、14日に成立した改正道路交通法に触れている。
要点は、道路標識に拘わらず、13歳未満の児童・幼児は歩道を走れると明記したことである。大人でも、道路工事などで「やむを得ない場合」は歩道は走れる。裏を返せば、それ以外の時は中学生以上は車道の左側を走らなければならない。自転車への警察官の指示処分や、13歳未満のヘルメット着用の「努力義務」も新設した。「守れるルール」にすると同時に、取締りも強めようというわけだ。施行は来年の4〜6月の見通しである。
朝日では7月28日にも、特別ページで「自転車の安全」について半ページを割いて記載している。アンケートに答えた人たちの上位5つの危険行為は、携帯電話使用・無灯火・並列運転・スピードの出しすぎ・信号無視である。確かに携帯電話でメールを打ちながら走っている自転車にはあきれる。いっとき自転車を止めて打てば済むものを、細かい携帯の文字を打ちながらの走行は危険この上もない。止めてほしいものの一番なのは、大いにうなづける。
この問題に関しては、「自転車が問題なのではなく、貧困な道路行政が最大の問題」と指摘する方がおられた。この辺りが最も的を
得たものと思いたい。
6月の当コラムでは、下記のように書いた。
ここで一つ大きな関心事は、小中学校で交通安全指導などを行う警察官は、生徒に対して「自転車の乗り方について」どう話しているかである。法令に違反してもいいから、安全な歩道を走れと言っているのだろうか。まさか、そんなことはあるまい。とすると、車道を走れと言っているのだろうか。それも無い話だなあ。そうなると、どうしたらよいのかなあ?オッチャンには、交通法規と実際の行動との矛盾点を、生徒にはとても話せないのだが..。
この点を鎌ケ谷警察署に電話で確認した。警察署による小学校などへの交通指導は、車道を走らずに歩行者に気をつけて歩道を走るように、とのことであった。まあ、常識的な指導といえるが、法律は無視していることになる。改正法では、中学生以上は今までどおりだ。よれよれのお年寄りにも、車道を走れということに変わりは無い。無防備の弱者に、ダンプと戦えというわけだ。
またまた、小手先の改正法である。どう考えても、決して守れない法律を作るのは全く意味のないことである。「悪法もまた法である」などとは言っておられない。狭い道路や歩道に自転車専用通行ゾーンを作るのは、夢のような話だ。現実を認め、守れぬルールを「守れるルール」への法の改正・整備は、今後も大いに望まれるところである。
横断歩道では自転車は乗ったままでは、法律違反である。降りて車を押して歩かねばならない。こんなことしている人は、まず見かけない。しかし捕まれば罰金である。一応は知っておくべきかな。
北京の自転車ゾーン(1) | 右の写真は拡大表示できます | 北京の自転車ゾーン(2) |
撮影 : ライター千遥
鎌ケ谷高校 ベスト8に進出
夏の高校野球選手権千葉県予選では、地元・鎌ケ谷高校の活躍が目立った。1回戦は千葉国際を6−2、2回戦は佐倉東を3−1で破り3回戦は市松戸を10−2と下し4回戦へと進出した。次の相手は同日姉ヶ崎を24−0と圧倒した昨年度準優勝で今大会も優勝候補の一角、拓大紅陵高校だ。場所は袖が浦球場。もはやこれまでと思った相手を、鎌ケ谷高校は8回に9点をあげ、見事コールドゲームでの逆転勝利となった。(以下asahi.comより引用)
7月24日、その瞬間、鎌ケ谷のスタンドが大きく揺れた。校歌を歌い終わった鎌ケ谷の選手たちが三塁側に駆け出す。手を突き上げ、雄たけびをあげる選手たち。スタンド前に整列したマネジャーの黒川麻子さんの顔には涙があふれた。
「10回やって1回勝てるかどうか」。武部外司広監督の顔は試合後、少し上気していた。2年連続準優勝の拓大紅陵をコールドで破った。しかも、夏の大会では1979年以来の16強進出という「快挙」だ。
格上相手に、選手たちはひるまなかった。4回、相手のミスで1点を先制すると、1死三塁から小峠良太君が高めの甘い球を見逃さなかった。「上からたたくことだけ考え」てバットを振り切ると球は勢いよく左翼線へ。差は2点になった。
しかし、相手は甘くなかった。勝利がちらついた7回。低めに球を集めて好投してきたエース木村泰弘君に拓大紅陵打線が襲いかかる。
無死満塁からスクイズでまず1点。2死二、三塁とした後、打席には強打者大前勇人選手だ。外角の直球を左翼に運ばれ、逆転された。主砲の一打で、ついに流れが拓大紅陵に傾いたかに見えた。
それでも木村君は冷静だった。「このまま終わるはずないと思っていた」。気落ちせず、次の打者を打ち取った。その直後、鎌ケ谷の反撃が始まる。8回表1死一、二塁。木村君に打席が回ってきた。
カウントは2―3。「相手投手は変化球の制球が悪い」。狙い通りに来た直球を左前へと運ぶと、二塁にいた船木友晴君が生還。ベンチで、スタンドで、歓声が鳴りやまない。
風向きが一気に変わった。四球をはさんでさらに集中打。この回に9点を挙げ、試合を決めた。
「意外と冷静に投げられました。でも、もうフラフラです。正直、最後まで不安でした」。木村君は試合後、八重歯をのぞかせて笑うと、続けてこう言った。「のっちゃったかもしれないっす」。
5回戦は西武台千葉、5−4で勝ちベスト8に進出した。憧れのマリーンスタジアムでは今大会の優勝校・市立船橋に敗れたが、見事な戦いを見せてくれた鎌高であった。
拓大紅陵高校を破り、応援席に向う選手たち | 残念! 優勝した市立船橋に負けて涙をぬぐう 右は拡大表示 |
|
資料はasahi.comより |
参院選 民主が圧勝 !! 小沢チルドレンが多数誕生す
2年前、郵政民営化をテーマに小泉劇場といわれた衆院選で圧勝した自民党が、今回の参院選では大敗を喫した。公明党も惨敗だ。久しぶりにテレビに釘付けとなったオッチャンも、勝敗の帰趨を確認して寝てしまった。翌日の新聞には、「自民 歴史的大敗」の文字が大きく踊っている。どの新聞もテレビも見出しや内容はほぼ同じだ。
今回の焦点としては1人区での勝敗が注目されていた。民主党の小沢代表もこまめに地方の1人区を歩いていたようだ。ここで自民党は決定的な敗北を喫している。従来の票田をすっかり野党に奪われてしまい、6勝23敗という大敗北となった。これが大きく響いたように思える。なかでも象徴的なのは、自民党参院のドン、片山幹事長を倒した姫井由美子氏と青木議員会長のお膝元・島根で勝った亀井亜紀子氏だが、山形や東京でもお姫様の活躍が目立った。
結果は自民は37人にとどまり、民主は60人へと躍進。与野党の勢力は大きく逆転した。
先の衆院選で、小泉首相が郵政反対派に送りつけた多くの刺客たち。これらの刺客と同様に多くの民主党新人が当選を果たした。
今回の選挙は結果を見るまでも無く、大筋の結論は予想されたものであろう。社会保険庁のズサンな事務処理、それを知りながら放置した政府。年金問題に対する対応のまずさ、年寄りへの住民税などの増税、官製談合など枚挙にいとわもないほどの悪政のツケとしか言いようがない。
更には女性を「産む機械」と決め付けた柳沢厚労相や「ナントカ還元水」と言いつづけて、自らを自殺に追い込んだ松岡農水相。
その大臣をかばい続けた安部総理。そのあとを受け継いだ怪しげな赤城農水相。長崎に落ちた原爆を「しょうがない」と発言するアホーな防衛相。本当に自分の発言も分かっていないようだ。選挙のためと言って辞任した。国民への反省ではなく、党のためなのだ。
彼らはこぞって、日本でも最高の学府を出ている。だが、官僚からの転進や世襲で政治家や大臣になるケースが多い。従って元々人並みの人間性を持ち合わせていないことが多い。要するに、庶民の感覚を持ち合わせていないボンボンだから、すぐに化けの皮がはがれるということになる。
こんな状況下で始まった選挙であった。自ら撒いた(任命した)種とはいえ、安部総理もまさか勝てるとは思わなかったに違いない。
政府・自民党の失政を睨んだ民主党は複数区でも勝ち星をあげる勢いがあった。これから政府の政権運営は非常に難しくなる。しかし参院の過半数を握った野党が無茶な行動に出れば、つぎは自分たちが国民から見放されることだろう。
このたびは安部政権の失政に乗じただけである。たまたま、民主党に都合の良い風が吹いたに過ぎない。そんな謙虚な気持ちでいかないと、政治経験の無いお姫様たちの次回当選はおぼつかない。心して、この6年間を国政にまい進してほしいものだ。
(C・W)
上記画像はクリックで拡大します | ||
資料はasahi.comおよび産経新聞ネット版より |