お蔭様にて、特定非営利活動法人「かまがや地域情報の窓」も平成15年6月の設立以来、皆様の温かいご支援を得て活動を続けて今年は4年目に入ります。
当NPO法人では設立以来、インターネットを活用した地域情報の提供をベースに、市民生活や福祉の向上と共に地域経済の活性化など“まちづくり ”に貢献すると定めて、活動を推進しております。
鎌ケ谷市及び周辺地区の生活情報の提供という切り口でホームページ「かまがや地域情 報の窓」をインターネットで公開して以来、ホームページへのアクセス数も着実に増えて、市民の方や自営業の方々から当ホームページ
への問合せや、掲載・リンク設定の要望などが増えており、”まちづくり”の活動の手ごたえを感じております。
設立以来の課題でありましたNPO法人の事業収入確保につきましては、ホームページ関連事業やセミナー・イベント等の開催により、会費収入以外に何とか非営利の事業収入を得る道筋も見えてきました。俗にNPO法人を立ち上げるのはそれほど難しくはありませんが、事業収入を得てNPO活動を継続させる事は、なかなか大変な事だと思います。
振り返ってこの1年、鎌ケ谷市内では初富駅から北初富に至る新京成電鉄の高架工事や、新鎌ケ谷駅周辺の再開発に伴 なう大型商業施設の昨年11月のオープンに続き、19年には救急医療に対応する中核病院施設の完成も見込まれ、新鎌ケ谷駅周辺は商業施設や高層アパートなども建設されて、付近では人通りも多くなり町の活況が感じられます。
しかし、同じ鎌ケ谷市内でも地域によっては、昔からある商店街でも空き店舗が目立ち、買い物客が遠のいてしまったところも見られます。鎌ケ谷市の商工会では、何とか商店街の活況を取り戻すために加盟商店主の方たちが知恵を絞って、季節ごとにイベントを企画し実行しています。昨年は”第一回 YOSAKOI かまがや2006”と”e−mise広場”が9月9日(土)に開催され、また新しい「まちづくり」のイベントが加わりました。
昨年は、鎌ケ谷市でも民間企業や市民が参加して、従来行政側で行っていた市民サービス業務の一部を肩代わりし、指定管理者制度の導入により、事業経費の節減を図ったり、また市民参加型の市民提案協働モデル事業が公募され、市内のNPO法人や社会福祉団体が参加し、18年度と19年度事業に分けて実施されるようになりました。
当NPO法人でも「団塊の世代応援WEBサイト事業」に応募し、審査の結果、初めて市からこの事業を受託する事が出来ました。
この団塊世代向けのWEBサイトは昨年12月より試験公開し、今年1月にはこのサイトの運用と管理を目的として、鎌ケ谷市内に在住・在勤の人を対象に団塊世代の方に参画してもらい、情報コンテンツの充実や掲示板の有効活用に取組んで頂く予定です。
「かまがや 我ら団塊の世代!」のWEBサイトURLは下記の通りです。是非一度ご訪問ください。
URL:
http://www.kamagaya-dankai.or.jp/
さて、我々の活動に関係の深い、インターネット通信に関連して昨年は社会的影響という面では、明るい面と憂慮すべき暗い面がありました。まず、明るい面ではネットワーク技術の発展が進みデジタルテレビ、携帯電話、パソコン、i-podの様な携帯端末などとの融合が、一層進化して、個人がいつでも自由に必要な情報が得られる便利な社会となってきました。
しかし、一方ではネットワーク社会のシステムを悪用して、携帯電話やパソコンを使った詐欺(オレオレ詐欺、架空請求、スキミングなど)も益々巧妙化し被害も拡大しています。また昨年は年初から”ライブドア社”の粉飾決算問題で検察の捜査が行われ、社会を大きく騒がせました。昨今ではインターネット取引が簡単に始められる事から、多くの個人投資家も株式市場に参加し市場の取引規模も拡大していますが、この事件で個人投資家も大きな被害を受け、その後の株式市況に大きな影響を与えました。
社会生活をしていく上で、銀行や郵便局などの利用は避けられませんが、ATMなどの機器の導入がごく普通の事となっていても、これを利用をする高齢者の方にとっては、大変操作が難しくATM機の前で分からなくなって、その度に銀行員の方に操作方法を教わるという場面をよく目にします。
ユビキタス社会になっても、このような急速な情報技術の進歩について行けない人もいる事を知った上で、機器を製造するメーカー、システムを構築し利用する企業や金融機関、公共施設においても、高齢者にも分かりやすく使いやすい機器の開発・導入に力を注いでもらいたいと願うばかりです。
2007年から始まる、団塊世代の人々の大量定年時代を迎えて、地元に戻って第二の人生を始める方も多いと思います。今までは会社人間で地域との関わりが無かった彼らたちが、どのように地域との関わりを持つのでしょうか?鎌ケ谷市でも彼らの自立活動を支援する試みが本年から始まります。世界に類を見ない急速な高齢化と少子化進展に伴い、今後日本の人口が急速に減少していく中で、労働力不足をどう補い、また地域社会で社会
経験の深い彼ら団塊の世代を受け入れ、活用して行くのかは地元行政にとっても、地域社会の発展に とっても大変重要な課題であると思います。我々のNPO法人も市と市民提案協働モデル事業で「団塊の世代向けWEBサイト」の構築・運営に関わって行く中で、地元に在住・在勤されている団塊の世代の方々との交流を通じて、町の活性化と住みよい街づくりに取り組んで行きたいと思います。
設立4年目に入る本年には、当NPO法人として一般市民の方のご支援と会員の皆様の協力を得て、下記の事項について積極的に取組んで参ります。
@ 当NPO法人の安定的な財政基盤の拡充(事業収入の確保)
A 新規会員の加入促進(正会員、賛助会員、賛助法人会員)
B セミナーとパソコン教育・訓練事業の充実
C 平成18年度市民提案協働モデル事業「かまがや 我ら団塊の世代」サイトの運用と市内在住・在勤の団塊世代の方々との交流
D 市内NPO法人及び市民公益団体との交流
当NPO法人の活動に興味をお持ちの方(特に若い方、女性、ヤングママ、学生の皆さん)や、リタイ ヤーされた社会経験豊かな社会人の方々の参加を心より歓迎いたします。
今後とも当NPO法人活動について、どうか皆さまの温かいご支援とご協力をお願い申し上げます。
平成19年 元旦
特定非営利活動法人 かまがや地域情報の窓
理事長 川俣 蓁