新たな出会い・研鑚・社会貢献の場を求めて

******  まさに 光陰は矢の如し だった  ******


  「光陰矢の如し」。
この1年もはや12月となり、あと1か月もすると新年を迎えることになった。オッチャンがこのコラムを担当して以来、早いものでちょうど丸3年になる。

  石の上にも3年などと言われるが、これはじっと我慢してコツコツと3年も続ければ何事も成しうる。そんな意味だろうか。「継続は力なり」とも言う。しかし、それも疑問に思う昨今である。

  10年近くも続けている趣味の中国語もさっぱり上達しないし、ましてや学生時代に始めた囲碁も二段を取得したら安心してしまい、その後は進歩も止まりいつまでも現状から脱皮できずに、目の前の三段にも手が届かない。 ただ漫然とやってきたツケは古希を間近にしても、何も覚ることもない。

  これではいかん、と元気をだして歌っても、「♪〜三歩すすんで〜二歩さが〜る♪」では仕方が無い。その昔若かりし頃、神童と言われた !(^^)! オッチャンも年には勝てぬか。いまやヨレヨレの単なる耄碌した老人と化したようでもある。

  紅顔の美少年だった頃、県下高校野球界では甲子園出場の常連校であった野球部の選手などは雲の上の存在であった。わずか1、2歳しか違わぬのに、飛び切りの野球選手に見えた。東京大学の学生が近所のガールフレンドに会いに帰省するのを見かけた。凛々しい制服と学帽に身を包み、近所の娘さんたちの憧れの的でもあった。その素敵な青年が、何かの拍子に自殺したとも聞いた。以後、その青年を見かけることはなかった。好事魔多しとは、このことか。  その頃また、旧制一高生の藤村操が「人生不可解なり」と、かの有名な言葉を残して、華厳の滝へ飛び込み自殺した話も聞いたことがある。太宰治も芥川も、そして川端康成、三島由紀夫..................。
 昔のお偉い文士は恋愛に悩み、仕事に悩み、自分を責めて自らの命を絶った。 ところが、中途半端なオッチャンは仕事で業績が上がらず苦しみ、上司には叱られ泣かされて、うつ病にもなった。自殺寸前のところまでいったが、平々凡々たる人間は電車に飛び込む勇気もなかったようである。おかげで今、毎日モッサリとした生活をすごしているというわけか。上記のアニメーションがオッチャンの現況をまことによく表現している。


      再び飲酒運転について

  新聞をはじめテレビやインターネットが普及したためか、何か物事が起きると各種のメディアは一斉にその取材に集中する。酔っ払い運転などもしかりである。  誰でも、どんな教育を受けた者でも、はっきり悪事であることと知り、ひき逃げはより厳罰と決まっているのに依然として後を絶たない。
  まことにもって、嘆かわしい限りだ。それも結構職場でも相当の地位にある者が、ぬけぬけとひき逃げなどをやらかす。人を撥ねておいて、あとで出頭すると「何かぶつかったような気がする」などとうそぶく。 いい加減にせよだ。チンピラ若者はいざ知らず(もとよりだが)、国民の財産を預かる役所の職員や国民の生命を守るべき警察官が次々と事件を引き起こす。まことに世も末と言わざるを得ない。
  真っ先に法律を遵守し、法を未然に防ぐべきものが、法を守れぬようでは国民はその拠り所を失う。そして信頼感の喪失を招き、空しさだけが増幅する。これが一番怖い。子どもを守るべき教師がいじめを誘導したり、取り締まりを任務とする警察官たる者が電車内で痴漢行為をする。

  このような事件が毎日のように発生する。こんな警察官を雇っている県警本部長などは、真っ先にクビにしてもらいたい。禿げ頭をいくら下げても溜飲はおさまるものではない。これだけは徹底的に無くさねばなるまい。

  先日、当地のさる国際交流協会年末恒例のパーティでは、乾杯のビールすら出なかったとの話である。楽しく飲んで、お互いに心を開いた交流を図るべきパーティで、一滴もアルコールが出なかったというから、これはブレーキのかけ過ぎと思われる。ちょっと錯覚しているのではなかろうか。そんな気がしてならない。 これなどは、新法の適用を懸念した主催者側の極端な自己保身作用が働いた、というべきであろうか。

  勘違いも、過ぎると交流パーティも台無しになる。最近、居酒屋などでは、来店客に車か否かの確認をとることもある。また逆に、車できた客が代行運転を頼むと割引券をくれる店もある。 街の居酒屋や繁華街などでは、不特定多数の来客が大半である。従って、より厳しいチェックが必要でもあろう。また、そのように行っても、悪いことは何も無い。ところが先に述べたパーティは、ちょっと訳が違う。

  あるとき、ビジネスで日本にきている中国人から話を聞いたことがある。日本人は仕事では非常にとっつきにくいが、一緒に酒を飲むと別人のように仲間意識が芽生えてくるというのだ。このたびのパーティの出席者は、気心知れた主催者側のボランティアと常時参加する外国人が主体である。酒を飲むためにきた者ではなく、心の交流を求めてきた人が殆どと推測されるパーティだ。  あまりに用心ぶかければ、パーティなどはしなくてもよい。良識を心得た人たちをも信頼できぬとなれば、事故発生の際には潔く辞任する覚悟で催す度量もまた必要と思われる。
  

 
   鎌ケ谷市 「酒酔い」免職に厳格化 

  鎌ケ谷市では去る11月27日、飲酒運転をした職員に対する処分基準を厳格化すると発表した。これにより、酒酔い運転の場合は無条件で、酒気帯び運転では事故を起こした場合と摘発されたことの報告を怠った場合には、原則として免職となる。

  これまでの基準では、飲酒運転事故で相手を死亡させれば免職だったが、それ以外は停職で事故に至らぬ場合は減給処分としていた。今回の処分基準見直しでは、飲酒運転の車に同乗したり、飲酒運転と知りながら酒を勧めた職員に対しても、免職を含めた処分となる。市では12月に鎌ケ谷署員を招いて幹部職員を対象に講習会を開き、飲酒運転予防と新基準の徹底を図るそうだ。  だがこんなことでわざわざ講習会を開かねばならないとは、まことに情けないことといわねばなるまい。

  12月も近くなったある日のこと、天候もよろしき日に市内ウォーキングに出かけた。歳末には、未だちょっとばかり日にちがあるが、何とはなしに変わりつつある市街地ではあった。

  その端々をご紹介する。    題して 鎌ケ谷 百景 (その一)

地元直売の 製麺会社もイベントで 激化を極める1000円理髪店


♪〜蔦のからまーる 廃屋で〜♪ 疾走する新京成電車を直写

    今年の漢字大賞一位は「苛」か

  今年1年を振り返った出来事が、あとの月日を賑わすことであろう。今年の十大ニュースとか、「今年を現すキーワード漢字一文字」などがそろそろ話題になってきそうだ。オッチャンは、とみに記憶力が減退してきたためか、目先の出来事すら忘れて思い出せなくなってきた。懸命に思い出そうとすると、頭の回転が狂い脳溢血か脳梗塞になってしまいそうだ。
 
  政治的には、小泉総理の退陣に伴う安部総理の誕生。そして課題であった中国と韓国への訪問による、当面のわだかまりの解消であろうか。社会的には、少子高齢化による対策としての高齢者への課税強化がある。平均寿命は延びたが、寝たきり老人の増加による医療費の増加。
景気は、「いざなぎ景気」を超えたといわれるが、実感はないとぼやく現役サラリーマンたち。

  企業業績の向上に見合わぬ給与水準は、個人消費に結びつかない。しかしながら、一人1台が常識となった携帯電話。いまや「お年寄り向け」とか「家族安心携帯」など誰でも使える携帯電話が次々と商品化されている。その隙間を狙う抜け目ない詐欺グループ。生活が便利になる一方で悪質な人間が縦横に活動し、暗躍する。数千万円ものお金を騙し取られるお年より。
  いつの世も、悪の種はつきまじだ。
  こんな中で、今年を象徴する言葉を、漢字一文字で表すとなれば、「苛」以外にはないと思われる。オッチャンの推理があたるかどうかは、あと数日で決定される。こんなことが的中するとなれば、わが国の教育は戦後最も嘆かわしい時代に突入しつつある証左である。
  オッチャンは、これがあたらぬことを切に切に、願うものである。                                 
 

(C.W)



         

                   今年1年、まことに有難うございました。