新たな出会い・研鑚・社会貢献の場を求めて

****新年を迎えて****


迎 春

 謹んで新春のお慶びを申し上げます。
 平素のご厚情を心より感謝申し上げますと共に、今年も皆様
にとって幸多き一年となりますようお祈り申し上げます。


 特定非営利活動法人「かまがや地域情報の窓」も平成15年6月の設立以来、皆様のご支援を得て 2年6ケ月が経過しました。
 設立当初より当NPO法人の活動目的を、インターネットという情報提供・ 収集のツールを最大限に活用し、市民や市内の事業者の方たちがお互いに求める情報を、必要な時に必 要な情報が入手出来る環境を整備し、市民生活や福祉の向上と共に地域経済の活性化など“まちづくり ”に貢献すると定めて、活動を推進してまいりました。

  本年度はまだ活動途中でありますが、地域情報提供という切り口でホームページ「かまがや地域情 報の窓」をインターネットで公開して以来、着実にホームページへのアクセス数も増えて、鎌ケ谷市民 の皆さんや周辺市町の皆さんにも我々の活動が認知され、市民の方や自営業の方々から当ホームページ への問合せや、掲載・リンク設定の要望などが増えてきています。

 また、それ以外の事業活動として@ ホームページ関連事業 A市民公開講座(セミナー)の開催など活動を推進して参りました。更に本年 度末までに「悪徳セールスに騙されない、上手なリフォーム工事発注の仕方」に関するセミナーの開催 や、「PCを利用したいが使い方が良くわからない」という要望が強い中高齢者の方のために「初級パ ソコン講座」も開催したいと計画しています。

 振り返ってこの1年、鎌ケ谷市内のインフラも大きく変わりました。新鎌ケ谷駅周辺の再開発に伴
なう市街地開発や、東武鎌ケ谷駅前の開発、鎌取線バイパスの道路整備も進み生活環境も随分と改善さ れるようになってきました。平成18年度中には新鎌ケ谷駅近くに中核病院が開院され、また市内にも 介護サービス(デイサービス)を提供する新しい施設などが次々と開設され市民の健康管理や高齢化対 策に民間レベルの参入が相次ぎ、サービスの質を競う環境になってきました。行政においても指定管理 者制度の導入により、従来行政が担っていた図書館・市民体育館などの市民サービス業務も順次民間に 委託し、市の管理コスト削減を図ると共に、民間運営による市民に対するサービス向上が図られるなど 、この1年で大きく公的サービス面でも変化が起きています。

  一方、この1年間に鎌ケ谷市内で活動しているNPO法人は昨年12月末現在で18団体にまで増え てきました。市内NPO法人の活動目的はそれぞれ違いますが、昨年発足した「鎌ケ谷市NPO連絡協 議会」の定期連絡会もその後継続されて、街の活性化に向けてNPO法人相互の連携を進め、互いの得 意分野を活かして協力し合っています。その活動成果として本年4月上旬には市制記念公園で開催予定 の「さくら祭り」に参画をする予定です。

 我々の活動に関連が深い、ネットワーク技術の発展については、2011年地上波デジタル放送へ の移行が決まっていますが、それに伴なって、昨年放送業界やIT業界とのコンテンツの有効利用を目 指して、ライブドアや楽天からフジテレビ、TBSテレビへの株式公開買付など話題を提供しましたが 、今年はNTTドコモがテレビの(フジテレビ)キー局への資本参加により、放送と携帯電話、PCネ ットとの融合が進み、ニュース、ドラマ、映画、音楽、オンデマンドの各種情報が、個人が自由にいつ でも情報を取得できるユビキタス社会の実現が迫っています。

  一方このような通信サービスが飛躍的に進歩・拡大する反面、近年これらの通信サービスを悪用し た、詐欺(オレオレ詐欺、架空請求、スキミング)やカードの暗証番号を盗み取られて多額の預金引出 しの被害に遭うなど、情報サービスの無知に付け込んだ犯罪が、高齢者や知的障害を持った方、女性や 子供にまで拡大し、全く予想もしてなかったハイテク被害が急増しています。

 残念ながら、犯罪を取り締まる側の体制と技術(追跡・防御)が追いつかず、犯罪者とのイタチゴ
ッコで検挙率も中々上がらないのが実情です。そのため個人がこのような犯罪の被害に遭遇するのを防 ぐには、自分が住んでる周辺でどんな被害が発生しているかの情報を得て対策を講じ、行政や警察に相 談したり、自分で注意して守るほかありません。

  このような状況下で、我々NPO法人の活動の一つにPC教育・訓練事業がありますが、ユビキタ ス社会の進展の中でパソコンや携帯電話のネットワーク機能を、どう日常の生活で個人が上手く活用し ていくか、またネットワーク犯罪の落とし穴にはまらない防御知識を知ってもらうかなど、市内の中高 年者を対象とした、PC初級研修などを通してデジタルデバイド(情報格差)を少しでも減らして行こ うと願っております。

 2007年には、いわゆる段階の世代の人々が大量に定年を迎え、自分の住んでいる地域社会に戻 ってこられます。当事者であるご本人たちは年金生活(65歳に延長)に入るにはまだ少し先であり、 これからの第二の人生をどう過ごすべきか考えなければならない時期ですが、世界に類を見ない高齢化 社会の進展と今後日本の人口が急速に減少していく中で、労働力不足をどう補い、また地域社会で社会 経験の深いこれら段階の世代を受け入れ、活用して行くのかは地元行政にとっても、地域社会の発展に とっても大変重要な課題であると思います。
 地元NPO法人として、我々も段階の世代の方々を対象に地域社会における活動の場を探す、情報 の提供などに今後も力をいれて行きたいと思います。

 今年、当NPO法人は会員の皆様のご協力を得て、以下の事項について積極的に取組んでまいります。
  
@ 当NPO法人の財政基盤の確立(事業収入の確保)
A 新規会員の加入促進(正会員、賛助会員、賛助法人会員)
B セミナーとパソコン教育・訓練事業の充実
C 「市民との協働」への企画・提案・参画
D 市内NPO法人及び市民公益団体との交流

 今年4月から設立4年目に入ります。今年の活動は、今まで種を蒔いてきた事業を更に充実させると 共に、既存会員の方々の活動参加の促進と「市民との協働」にかかわる事業にも積極的に取組んで行き たいと考えております。

 当NPO法人の活動に興味をお持ちの方(特に若い方、女性、ヤングママ、学生の皆さん)や、リタイ ヤーされた社会経験豊かな社会人の方々の参加を心より歓迎いたします。

 今後とも当NPO法人活動について、どうか皆さまの温かいご支援とご協力をお願い申し上げます。

平成18年 元旦


特定非営利活動法人 かまがや地域情報の窓 
 
理事長 川俣 蓁