NPO法人 かまがや地域情報の窓は「私たちが暮らすこの鎌ケ谷の街を、より住みやすく、より楽しく、そして市民相互間の魅力ある交流を通じて活力ある街への変貌を目指し」NPO法人を立ち上げ活動してまいりましたが、お蔭さまで設立以来１年６ヶ月が経過いたしました。
その間、我々のNPO活動に賛同し、新しく参加された正会員・賛助会員も含めて２０名となりました。
設立当初より当NPO法人の活動目的を、インターネットという情報提供・収集のツールを最大限に活用し、市民や市内の事業者の方たちがお互いに求める情報を、必要な時に必要な情報を入手出来る環境を整備し、市民生活や福祉の向上と共に地域経済の活性化など“まちづくり”に貢献すると定めて、活動を推進してまいりました。
この１年半を振り返って、当NPO法人の活動実績はまだまだ目標にほど遠いものがありますが、地域情報提供という切り口でホームページ「かまがや地域情報の窓」をインターネットで公開して以来、少しずつホームページへのアクセスも増えて、鎌ケ谷市民の皆さんにも我々の活動が認知されるようになってきました。
また、我々の事業の中で『市民の「草の根」活動を支援する事業』を挙げていますが、昨年はセミナーを２回開催いたしました。更に本年度末までに「介護と福祉」に関するセミナーを開催する予定です。その他、市民の情報格差（デジタルデバイド）解消に役立つパソコンの教育・訓練事業も何とか本年度中には、初級パソコン講座開講を目指したいと計画中です。
ここ数年、鎌ケ谷市内も市内の駅前再開発や鎌取線バイパスの道路整備（特に歩行者に不便であった歩道整備）、さらには新鎌ケ谷駅周辺を中心とした市街地開発など、大きく生活環境が変わりつつあります。
一方、この1年間のNPOを取り巻く環境も大きく進展し、鎌ヶ谷市内でNPO法人設立が完了し活動している団体も昨年１２月末現在で１３団体にまで増えてきました。
その間、鎌ケ谷市役所においても自治会やNPO、ボランティア組織などの民間の自主的活動を支援するための行政窓口が整備され、昨年４月より「市民活動推進課」が市役所の中に設置されてこれから市民の方が公益活動を目指す場合のサポートや相談などに応じてくれるようになりました。これに伴なって、近く（仮称）NPO支援センターも行政の中に設置される予定です。
NPO立県を目指す千葉県庁の指針に従って、鎌ケ谷市内でも昨年１月より鎌ケ谷市と市内NPO法人との懇談会も定期的に実施され、相互の意見交換や行政とNPO団体との効率的な役割分担などを話し合っています。
更に、昨年の１１月には『市民がまちづくりの担い手となり、市民が行政と手を携えて、協働してまちづくりをすすめていく「市民自治」のまちを目指す』との主旨で、鎌ケ谷市役所とNPO関係者、社会福祉協議会、自治会連合協議会、鎌ケ谷市商工会、鎌ケ谷青年会議所と一般市民（公募）など参加した「市民との協働」戦略プラン作りが策定委員会により進められています。
今年の３月中には戦略プランが取りまとめられ、それらの提言が議会で審議され行政の政策に具体的に反映されていくものと思われます。
地元で活動する当NPO法人も１団体で活動できる範囲は限られていますが、市内の公益活動に従事される他の団体とも、お互いにこれから連携して「住み良い街づくり」に共に取組んでいくことによって、目的を共有し行政とも連携した効率の良い活動が進んで行くと思われます。
今年、当NPO法人は会員の皆様のご協力を得て、以下の事項について積極的に取組んで行きたいと思います。
① 当NPO法人の財政基盤の確立（事業収入の確保）
② 新規会員の加入促進（正会員、賛助会員、賛助法人会員）
③ セミナーとパソコン教育・訓練事業の充実
④ 「市民との協働」への企画・提案・参画
⑤ 市内NPO法人及び市民公益団体との交流
当NPO法人にとって、今年4月から設立３年目に入ります。「石の上にも３年」と言いますが今まではとにかくNPO法人を立ち上げ、会員の加入促進とボランティア会員の中で事業計画を出来る所から一つずつ取り組むのが精一杯でした。３年目に入る今年の活動は、今まで種を蒔いてきた事業を更に充実させると共に、新しい「市民との協働」にかかわる事業にも積極的に取組んで行きたいと思います。
当NPO法人の活動に興味をお持ちの方（特に若い方、女性、ヤングママ、学生の皆さん）や、リタイヤーされた社会経験豊かな社会人の方々の参加を心より歓迎いたします。
今後とも当NPO法人活動について、どうか皆さまの温かいご支援とご協力をお願い申し上げます。
平成１７年 元旦
特定非営利活動法人 かまがや地域情報の窓
理事長 川俣 蓁
