自分が高齢者だと自覚するのはいつから?



 当NPO法人かまがや地域情報の窓が主催する「シニアライフを楽しむ集い」平成28年3月14日~4月4日(全6回)を市報に掲載し、60歳以上の市内の参加者の募集を行った所、ほぼ各コースとも定員(15名)に近く参加申し込みがあった。しかし、参加申込者の男女比率を見ると圧倒的に女性が多く、男性参加申込者数はわずか3名だった。

 そこで、このタイトル「自分が高齢者だと自覚するのはいつから?」になるのだが、高齢者のイベント参加や、男性の参加率の低さについて当NPO法人の会員の方から参考となる実体験によるご意見をいただいたので、ご本人の了解も得ましたので、そのメール本文を転載の上ご紹介させていただきたいと思います。


以下、メール本文

 一般的に書かれている「65歳以上の高齢者」という表現は、全くおかしいと私は思っています。いまや高齢化がますます進む中で、65歳が高齢者と思う人はほぼ皆無なのでは ? 団塊世代の67歳程度の人は、ご本人自身が高齢者とは思っていないと考えるし、私個人からみても、「高齢者」とは到底思えるものではありません。
 これらの方々は現役並みの力があるし、これからが新しい仕事の手始めの年齢でしょうか。
役所やメディアも様々な資料から「65歳以上の高齢者」とひとくくりにしているのが大間違い。

 私の場合は退職後すぐに「日中友好協会」や「KIFA」、それに「める碁会」などに参加し、それなりに活発に活動してきたつもりです。年金の支給開始が65歳となった今は、66歳以上の方々は何をしているのかサッパリ分からないのが実態ですね。

 める碁会でも会員の平均年齢は75歳位になりますし、70歳以下の会員はほんの僅かです。
おおむね60歳以上の方の入会が原則である「老人クラブ」でも、65~75歳の方々の入会が少ないために、会員は年々減少する一方です。(高齢者が毎年亡くなったり、入院したりするため自然と減少します)
 高齢化の進む中で、比較的に若い方々の入会がないために、全国レベルでも益々高齢化した老人クラブとなっており、深刻な問題に直面しています。

 千葉県生涯大学校(退職者を対象とする研修講座=週に1~2回の講習や研修がある)を出た人を軸とする鎌ヶ谷市や柏、松戸などの福祉会の人数も、老人クラブと全く同じ傾向にあります。(参考:千葉県生涯大学ホームページ URL:  https://www.pref.chiba.lg.jp/koufuku/jinzai/shougaidaigaku/ )
軽スポーツ=グラウンドゴルフに参加する人々も年々減っています。若い人の参加がないためです。

 先日は松戸と鎌ケ谷の福祉会のメンバー90名で水戸・偕楽園に行ってきましたが、歩くのもおぼつかない高齢の女性が大半を占め、男性はほんの僅かばかり。もちろん75歳以下と思われる方は殆ど見かけません。

 わが団地内で毎週火曜日と木曜日に開催している健康麻雀に、団地内の人は6人程度しか登録されておらず、30名を超える人々は団地の外の方ばかり。それも高齢の人ばかり。これらの人々は熱心に参加しています。麻雀も囲碁も、将棋も軽いスポーツも全てにおいて、65~75歳の方の姿はみかけないのが現実です。

 男性は元々閉じこもりの傾向がありますから、シニア向けの講座と考えてもなかなか参加させるのは難しいでしょうね。
団地内の囲碁サークルも新規参加者はゼロで、メンバーは固定化しました。

 私の感覚でいくと、「75歳以上の高齢者」の言い方が実態に即したものと言えそうです。私自身も当初、「老人クラブ」という名前に抵抗があり、入会をためらっていました。73歳位になってやっと、まあ自分も老人の部類だと言い聞かせ近隣の老人クラブに参加しました。

 我々が現役の頃は、終業のベルが鳴る前に社内電話で麻雀のメンバーを集め、雀荘に終結したものですが、今は麻雀も流行らないようです。4人集まらないと出来ない不便さもありますね。

 しかし2人で出来る将棋や囲碁も、団塊世代前の方々はあまり楽しまないようです。将棋は私の世代より前の人々の遊びとなっていますね。囲碁も団塊世代やそれより若い世代で嗜む人が少ない。囲碁は現在、女性やより若い子供たちに人気があります。

 私の知り合いの女性たち(65~70歳)は、年に2回開かれる都市対抗戦で全国を飛び回っています。また鎌ケ谷市の囲碁大会には、千葉県から女性たちが参加しています。今年の5月8日に当市で開催される大会へも参加するとのこと。
 何事においても、女性群は活発です。メールで囲碁を打つ「める碁会」の女性たちは、先日関西や関東に住む方々が熱海温泉で「囲碁女子会」を行ったとのこと。

 家に閉じこもる男性を引っ張り出すには相当の企画力と我慢強さが必要ですね。

《ご参考》
当NPO法人の主催する「シニアライフを楽しむ集い」全6回の開催内容は、下記の通りです。
毎日を元気で活動できるからだと健康づくりのために!「シニアライフを楽しむ集い」で新しいお友達を探しませんか。

 この講座では、頭や指先など手先を使って脳の活性化を図ったり、身体を動かして健康づくりに役立たせたり、また、ご自身が健康な体を維持するための生活習慣病予防講座や、身内の方で認知症の方をサポートする仕方を学ぶ講座です。今回は参加される方が興味のあるコースを各自選択して参加出来る様にも致しました。今回実施の内容を参考に、次回開催時には高齢者の方がもっと参加したくなるような企画を考え、継続実施を続けたいと思っています。


「シニアライフを楽しむ集い」の開催日程及び行事の内容:

①はじめてみよう!川柳講座=3月14日(月)中央公民館 午前10時~正午まで(各コース共通)

②健康体操(ゆる体操)=3月18日(金)

③家庭でも出来る指圧体操=3月25日(金)

④講座「生活習慣病予防のための食生活」=3月28日(月)

⑤手工芸教室「ペーパークラフトづくり」=4月1日(金)

⑥認知症サポート養成講座=4月4日(月)(注)養成講座受講者の方は認知症サポーターの資格が得られます。(西部地区包括支援センター)