鎌ヶ谷市東鎌ヶ谷の稲本でございます。 一概に比較することは出来ませんが、明治になってから140有余年、その前には260 有余年の江戸の時代が広がっています。本能寺の変@1582年、家康の江戸入府@15 90年、秀吉逝去@1598年、関が原の戦い@1600年、家康征夷大将軍・江戸幕府 開府@1603年、大坂夏の陣と豊臣氏滅亡@1615年、家康逝去@1616年、16 00年を境にしたこの前後20年はおそらく日本史で最も波乱に満ちた「刺激的な」時代 だったと私見します。 一方、それに続く二世紀半にも亘り咲いた江戸の文化は400有余 年経った今も私達の日々の生活の此処彼処にその面影を見ることが出来ます。その面影は 見ようと思う気持ちがあれば何処にでも見ることが出来ますが反面気付かれることもなく 皆さんの横を通り過ぎているものでもあります。 東京下町浅草に生まれ育った私は成人して気が付いてみれば「西洋かぶれのオジサン」に 「変身」してしまっていました。その「オジサン」は5年程前の或る時「社会人のための 歌舞伎鑑賞教室」@国立劇場で中村吉右衛門や市川染五郎の舞台を見て衝撃を受けました 、同じ「社会人のための文楽鑑賞教室」では初めて人形浄瑠璃の世界に触れて落涙してし まいました、自分が如何に足元にある素晴らしい日本の文化を見過ごしていたかを知って しまったのです。 この衝撃は凄まじいもので自分に対する焦りと後悔、そして憤りを感じ た次第です、そして「和への回帰の旅」が始まりました。四年前の江戸博(江戸東京博物 館)との出会いがその旅を加速させました。ボランティアとしての活動を始めればやはり 江戸検定三級でも合格したいと思って勉強し始めますと目の前に現われますのは「えぇ嘘 !何?そうだったの?」の連続、開けてはいけなかった(?)扉を開けてしまったことに 後悔は全くないのですが、その扉の先に見え始めましたのは江戸の文化の素晴らしさとそ れを気付かない内に受け継いでいる現代の私だったのです。 「西洋」を否定するつもりなど毛頭ございません。私はモーツァルトやバッハ・マーラー ・ラフマニノフ・・・、ビートルズ、ジャズを愛しますし仏蘭西の映画は大好きです。紐 育で暮らした二年は私の人生の最高の宝の一つですし巴里のレビューの華麗さにも感銘し ました。また、仏蘭西の片田舎の朝、石畳のレストランの準備が始まる側で流れるバンド ネオンの音(ね)に聞き惚れたこともありますし、巴里シテ島にある12世紀の教会で家 内と最前席で聴いたフルート・アンサンブルは夏の夕方のステンドグラスにとても合って いました。どれもこれも大切な心の財産と思い出ですが、それはやはり大前提として自分 がこの日本の文化を知っての上でのことだと思うようになりました。
江戸博でこの二年、国内外の100数十件のお客様を展示ガイドとしてご案内しています が、国籍・年令を問わずにお伝えしようと心掛けているのは「大江戸から日本を知る」と 言う一言に尽きると思います。そして多くのお客様が私の拙いガイドから江戸時代からの 日本の文化に目を向けて頂くきっかけを感じて頂いたことと思います。ただ江戸博でのお 客様との接点は基本的に「一期一会」です。何とかこの気付きを契機に継続して江戸を知 り日本を知る集いのようなものが形成できないかと思案していた時にKAISの川俣代表にお 会いすることが出来、趣旨を共有頂き江戸博にもお越し頂きました。
その集いでは、江戸時代の芸能・芸術・芸道・工芸・建築・社会生活などを「鑑賞する」 「見学・体験する」「小さな旅をする」を通して「調べる・語る・共有する」を原点として継続することが目標です。(芸能:歌舞伎・(薪)能・文楽・落語など、芸術:浮世絵・絵画・屏風など、芸道:茶道・大相撲など、工芸:切子・藍染・陶芸・指物など、建築:城郭・神社・寺院など)
そうは申しましてもまずは気持ちの共有の様なものが必要かと思いますので(大袈裟な表 現になりますが)この目標に向けた序奏として「大江戸から日本を知る集い(仮称)」の企画開始を期して下記の無料イベントをご提案致しますので宜しくご検討の上、ご賛同頂けるようでしたらご参加頂き「語り合い」を始められたらと思う次第です。 【参加応募及び美術誌プレゼント応募の申込先】 ・NPO法人 かまがや地域情報の窓 事務所(川俣) ・住所:鎌ヶ谷市富岡3-1-1 ・電話/FAX:047-412-2580 ・電子メール:kais_office@kamagaya-info.com 【ご注意】 ① 当選後の連絡ツールとしてEメールを使用しますが応募にあたってはメールアドレスがKAISから私に開示 されることを予めご了承下さい。頂いたメールアドレスは他の目的には使用されません。 ② 参加費用は無料ですが往復の交通費や食事代は各自がご負担下さい。 【発起人】 稲本 隆司 (いなもと たかし) 鎌ヶ谷市東鎌ヶ谷在住 |