観梅を楽しみに伊香保温泉へ!


 今年の春は遅くなかなか暖かくならない。齢を重ねるにつけ温泉でのんびりしたいとの思いは強くなる。昨年我が家にも初孫が生まれて、家内も娘の育児の手助けで温泉へ行く時間がとれなかったが、娘の方も赤子が生後5ヶ月となれば幾分育児にも慣れて、家内の手も少し空いてようやく今年初めての温泉旅行に出かけた。

 3月13日から1泊2日の温泉旅行に出かけた。丁度昨年まで14年近く乗っていった愛車を新しいハイブリッド車(本田フィット)に代えたのだが、購入以来まだ高速道路を走った事が無かったので、本当にどれくらい燃費が伸びるのかも試してみたくて、今回はマイカーによる温泉旅行であった。

今夜とまる宿の室内から見える榛名山の山麓

 この温泉選びでは、最初関東近郊でどこにするか迷ったが、結局以前にも行った事がある伊香保温泉へ行くこととした。伊香保に行く途中に群馬県の三大梅林の名所のひとつ箕郷梅林を目指した。
 榛名山の南麓の関東平野を一望する丘陵に広がり、東日本随一の規模を誇る梅林で約10万本の梅が密度濃く植栽されているので見応えがあると旅の観光マップに書いてあった。

 この日も、朝から寒くて梅の開花状況はどうかと思ったが、実際に箕郷梅林のあたりを通過しても、道沿いの民家の梅の木は殆ど開花しておらず、これは駄目だろうと思った。案の定、目的地の箕郷(みのさと)ふれあい公園に到着したが、園内の梅の木は1本も咲いておらずがっかりだった。本来ならこの梅の開花と次には藤の花がきれいな公園なのだが、観梅を楽しむ事が出来なかった。

    
観梅で有名な箕郷 箕郷ふれあい公園 伊香保に向かう途中の山麓

 榛名山や周辺の山すそにまだ雪が残る山麓を見ながら、伊香保温泉に向かった。その日の3時過ぎには伊香保について、今夜とまる宿屋(岸権旅館)が指定する駐車場に向かうが、途中なかなかその場所が分からず、細く急な坂が多い伊香保市内を迷いながら駐車場探しとなった。ようやく目指す駐車場を探して、迎のマイクロバスを待って旅館に向かう。この旅館は伊香保温泉の長い石段の途中にあるので、そこまでマイクロバスは石段街の裏側の狭い坂道を器用に運転しながら、ようやく旅館の駐車場に到着した。ロビーで受付を済ませて、案内された室内からはすばらしい景観の山々が見える。この旅館は全室から温泉街と榛名山麓の景観を楽しめる。

旅館の室内から見える山麓 伊香保温泉の石段街 平日なので観光客も少ない
伊香保神社の狛犬 湯元に向かう途中のひなびた食堂 まだ雪が残る湯元源泉に近い橋

 一休みしてから、早速伊香保温泉街を散策、旅館正面を出たところにある名物の温泉街の長い石段を、頂上の伊香保神社まで登る。そして参拝の後、その神社の奥から更に足を伸ばして湯元源泉地の露天風呂を目指した。橋本ホテルの丁度前あたりの河鹿橋で写真を撮ったが、山間や道路にまだ雪が残っている。露天風呂は以前来たときに見たので、入浴せず石段街をぶらぶらと散策。平日のためか観光客も少なく石段街を歩く人も少なかった。夕食の前に、伊香保温泉でこの旅館の大浴場に行って「黄金の湯」に入浴。この温泉は鉄分が多く浴槽は茶褐色で足元は何も見えない。泉質は硫酸塩泉で神経痛や筋肉痛、関節痛に効能があるようだ。
 この旅館の客室係りの人の説明によれば、大浴場と別棟の露天風呂、別館の2~3階にある浴室があって、色んな種類の温泉を楽しめるので、是非試してみて下さいと薦められた。

史跡足利学校の入り口 再建された足利学校 足利学校の見事な日本庭園
鑁阿寺の山門 境内の経堂 境内の紅白の梅

 翌日は、赤城山の山麓沿いにドライブ。この時期は地元の人に聞いても今年は寒くて、梅や桃、桜も開花時は一斉に咲くのではとはなされた。赤城山山麓沿いの道でも桜の名所が途中で何箇所もあって、桜の開花時期には多くの人が観光に訪れるだろうと思えた。帰路は伊香保から353号線で桐生市から足利市を目指した。足利市内では足利学校の史跡や鑁阿寺(ばんなじ)を見学。市内で史跡の保存もしっかりとされており足利学校や足利一門の氏寺で広境内には鎌倉時代の武家屋敷の面影も見られる。市内の史跡周辺は石畳が続き、周辺のみやげ物店では藍染や手工芸品なども多く売られており、お土産品選びには苦労しないだろう。

 足利市から帰路は国道293号線から足利ICで北関東自動車道路にのって、外環道の三郷から三郷南ICで降りて、松戸経由で鎌ヶ谷の自宅に向かう。この二日間の走行距離は350Kmほど。ハイブリット車の全区間の燃費は20Km/Lと通常の街中を走っているより燃費は上がった。

(投稿:M太郎)