第3回 おもてなし料理教室「和食編」を開催


 今回で第3回目となる「おもてなし料理教室」を、当NPO法人とさくら草共催で計画し、東初富公民館においてH27年2月4日(水)午前10時から午後2 時の予定で開催しました。
 今年のテーマは2013年12月にユネスコ無形文化遺産に指定された「和食」を取り上げ、”出汁の取り方から、和食の基本全般を お教えいたします”をキャッチフレーズに、講師の橋本さんから〜いつものおかずをぐっと美味しくする和食〜の作り方についてお料理の指導をしていただきま した。

 今回の参加者数は募集定員の16名でした。参加者の多くの方はこの「おもてなし料理教室」に複数回も参加されているベテラン主婦の方たちに加え、今回初め て参加される方の中には、男性2名の方が参加されました。

 この料理教室は3時間の中で調理方法の説明と、実際に各テーブル毎(4名)で講師の調理説明にしたがって7品の和食の調理を行い、そして最後は自分たちで 作った和食を試食してもらうので、時間的にもかなり厳しい内容でした。
 しかし、料理指導をされる橋本講師とアシスタントの齊藤さんが、各テーブル(4名分)毎に下準備された食材も、前もってテーブルの上に並べられ、調理作業が スムーズに進むように用意されていましたので、調理実習も順調に進みました。

美味しそうに仕上がった和食

 橋本講師より、レシピにしたがって順番に、講師用の調理台で実際にお料理をしながらその調理方法を説明していきます。

 まず最初は、和食に大切な「昆布とけずりかつお」を使った出汁の取り方を説明しました。昆布出汁も一番出汁、二番出汁と無駄にならない様にお料理に使いま
す。

 2番目は「菊花かぶ」で、ぶりの照り焼きに沿えるかぶの甘酢付けです。

 3番目の最後は「ごま豆腐」で、普通ならばごま豆腐を作るには胡麻を摩り下ろすところから始めるのですが、その代わりに練胡麻とくず粉を使って、鍋に材料 を入れて良く溶かしながら、火に10分以上かけてしっかりと木べらで練り上げます。 その後は型に胡麻豆腐を入れて冷やして固めます。そして盛り付けの時にはかけつゆを作って、わさびを添えます。

    
講師から調理方法の説明を聞く 各テーブルごとに用意された食材 講師より和食の基本 出汁の取り方を説明

 4番目は「牛肉とごぼうの炒め煮」で、牛肉は、5〜6センチ切る。ごぼうは、皮をこそげ、斜め薄切りし、水につける。
しょうがは、薄切りする。フライパンに油を入れ、ごぼうをいため、次に牛肉 しょうがを加え炒める。
醤油 みりん 酒 砂糖の調味料を入れ 汁気がなくなるまで炒める。
お好みで 白ごま 一味唐辛子など 天盛りします。

 5番目は「菜の花のからしあえ」で、これもテーブルに用意された菜の花の束を切り分け、菜の花を色よく茹でます。菜の花の緑が引き立ちます。そして、出汁 、醤油、辛子を合わせ、茹で上げた菜の花をあえます。

包丁の手さばきも上手な男性 手分けして下ごしらえの料理分担 初めて調理教室に参加された男性も
アシスタントの齊藤さん 試食をされる皆さん 慣れた和食でも学ぶこともあった

 6番目は「ぶりの照り焼き」ですが、普通はグリルなどを使って照り焼きをしますが、今回は調理が簡単なフライパンを使った調理法でした。
 ぶりを両面色よく焼いたあと、一度取り出し フライパンの中の脂をふき取る。合わせ調味料を入れ 少し煮詰め、ぶりを 戻し入れ 汁を からめます。

 7番目は、お吸い物の「梅椀」です。お吸い物の中に入れる5品の調理方法も指導します。この中では人参の梅抜き型で抜く飾り切りと、生しいたけの十字の飾 り切り、ゆずの皮を薄く包丁で飾り切りをすることでした。和食の見た目の美しさを出すために、食材を加工する包丁さばきの体験も参加者の方にとっては、いい勉強となりました。

試食を楽しまれる皆さん 男性も手作りの和食を楽しむ また参加したいと男性の方

 この様に、1番から7番まですべての調理がすんだら、各テーブルごとにお料理の配膳です。講師の方であらかじめ炊き上げておいた美味しいご飯と一緒に、今回の和食を頂きました。
 お料理の出来栄えも、ボリュウーム感もあり、無論お味の方も皆さん大変満足され、なかには食べきれずにご自宅持ちかえられる方もおられました。今回の和食料理の講習は参加された皆さんの手際よさもあってか予定時刻の午後2時前には終了しました。

 試食をされている時に、皆さんの次のご希望などお聞かせいただきましたが、引き続き和食や、他に洋風料理などいろいろと希望が出され、次回開催案内をさせていただくまでに、講師や事務局側で検討させて頂く事となりました。

レポート:S・K