いや~寒い!



 本当に寒い!各地で記録的な「大寒波」に襲われている。1月22日には東京都心で23センチの積雪を記録。1月25・26日は、東京都心で氷点下4度。さいたま市では氷点下9.8度を記録した。鎌ケ谷でも日陰には雪の塊が残っている。

今年1月 鎌ヶ谷市内農家の梨園に積もる雪

 記録的な大寒波は、「黒潮の大蛇行」と関係があるようだ。鹿児島大学が2012年9月25日付けで「黒潮大蛇行の低気圧と降雪への影響を発見」と題した研究成果を発表している。それによれば、過去38年間の東京の降雪回数は、大蛇行流路のときには、58回中12回(21%)。直進流路のときには25回中0回となっており、大蛇行流路による影響は顕著であるとした。

 大寒波の原因としては、南岸低気圧による気温低下効果があると考えられている。大蛇行流路のときは南岸から離れた低気圧が多く、そこに北から吹き込む風が東京付近の気温を低下させる。さらに、蛇行の内側(沿岸側)に現れる冷水により東海から関東沿岸の大気が暖められにくい。のだそうだ。気象庁では沖縄から東北にかけて「低温に関する異常天気早期警戒情報」を発表。2月4日の立春を過ぎても気温は低いようだ。

 今年の春は、少し遠そうな様子だが、東京では1月26日に梅の開花があった。古来、花と言えば「梅」。万葉集にも多くの「梅」が詠われていた。
その一首「わが背子に 見せむと思ひし梅の花 それとも見えず雪の降れば」(山部赤人)『愛しい人に、見せたいと思っていた梅の花は、どこなのか分からなくなってしまった。雪が降ってしまったので』という一首。しかし、そんな雅な心持も、この寒さに逢っては、凍り付いてしまうような、この寒さ。あ~寒い!
    
むっさん