ものづくりって楽しいよ! 第23回・かまがや土建まつり
こども ビルド フェスタ





 家を作ったり、道路を作ったり、橋を作ったりする「ものづくり・建設業の魅力」を、子どもたちに知ってもらう土建まつり「こどもビルドフェスタ」(主催:千葉土建鎌ケ谷支部、協賛:北海道日本ハムファイターズ・東日本コベルコ建機、後援:鎌ケ谷市・鎌ケ谷市教育委員会)が2015年11月1日、プロ野球北海道日本ハムのファーム球場・鎌スタの広場で秋空の下で開かれ、たくさんの家族連れで賑わいました。
てっぺんDeビュー 高所作業車の眺望体験 大型重機の付添試乗
子どもにも大人にも人気だった、てっぺんdeビュー(高所作業車の眺望体験)と働く車deアクション(大型重機の付添試乗)
 私たちの周りには、「物を作って、働いている」人たちが大勢います。
 高く伸びるクレーンのてっぺんで作業したり、巨大なシャベルで穴を掘ったり、土を運んだりしている現場を街で見かけます。大工さんや土木建設作業のお父さんやお兄さんたちです。
 この日は「腕じまんの職人さん」や「大工さん」たちが集まって、子どもたちに仕事を見てもらい、魅力を知ってもらって、「ものづくり」の仕事を引き継いでもらいたいことを願ってイベントが開かれました。
こども工作教室(1) こども工作教室(2) こども工作教室(3)
 ●貯金箱をつくろう(こども工作教室)
 子どもたちの関心が集まったのがこのコーナーでした。「組み立て貯金箱」です。あらかじめ部品がカットされている材料セットをもらって、作業台に張られ図面を見ながら、部品を合わせ、釘打ちをして完成させます。普段、金槌で釘など打った経験がない子どもたちは、なかなか真直ぐに打てません。大工のお父さんたちが打ち方やパーツの当て方をサポートしてくれます。出来上がった木製貯金箱は持ち帰ります。家に飾ればこの日経験した木片の手触りと金槌の手応えが記憶に残るでしょう。
組立貯金箱(1) 組立貯金箱(2) 組立貯金箱(3)

鎌スタが工事中? 構造モデル展示&解説&住宅相談 現場de迷路(足場材の立体迷路)
●鎌スタが工事中? ●構造モデル展示&解説&住宅相談 現場de迷路(足場材の立体迷路)
パパの似顔絵コンテスト(1) パパの似顔絵コンテスト(2) パパの似顔絵コンテスト(3)
●働くパパの似顔絵コンテストも会場で募集していました。大きなボードは午前中にいっぱいになりました。

なりきりコスプレイ(1) なりきりコスプレイ(2) なりきりコスプレイ(3)
  ●なりきり職人コスプレでニッカボッカ試着、作業車に乗って「ハイ、ポーズ」パパの跡継ぎになれそう。千葉土建の機関紙制作で縁のある印刷所「きかんし」のお姉さんが「ハイ,パチリ」--リアルタイムでオリジナルフォトプリントサービスもありました。
ストラック・アウトゲーム(1) ストラック・アウトゲーム(2) ストラック・アウトゲーム(3)
  ストラック・アウト--ゲームもありました。ボールを投げて数字の板を落としていきます。ビンゴになると商品がもらえます。「目標の数字をめがけて」エィ、ヤッ、ストライク。応援しているママが興奮しています。
畳のあそび場コーナー 市の商工課位の物産即売コーナー 大勢の来場者で賑あう会場
●タタミの遊び場コーナー ●市の商工会の物産即売コーナー ●大勢の来場者で賑わう会場
 ●大勢の来場者で賑わう
 イベント会場には清水聖士市長はじめ市議さんも何人か訪れていました。「かまたん」も子どもたちと写真を撮っていました。市内の商工組合青年部も梨サイダー・ラムネ・磯辺焼きのおもちなどの産品即売コーナーを設置していました。
 「鎌ケ谷おもちゃの図書館」がいろいろのおもちゃを持参して「タタミあそびのコーナー」を設置していました。
 また、やきそば・もつ煮・焼き鳥・唐揚げ・赤飯・大福・肉まんなど模擬店もあり、来場した家族連れが、広場で楽しんでいました。

 ●「ものづくり」の建設業界を若年労働者に魅力あるものにしたい
 第23回を迎えた「こどもビルドフェスタ」は10年ぶりの開催だそうです。以前は貝柄山公園で開催していたが、会場のキャパシティや使用条件などの都合で開けなかったが、今回は鎌スタの会場で開くことができたということです。
 近年、若者たちが「大工・土木・建設の仕事に就いても長続きしない」「仕事があっても、生活の保障が脆弱」で将来に希望が持てなくなって業界を離れていくと、フェスタの主催責任者は話していました。
 入札・契約についても「公契約条例」の制定などの制度的な支援が必要だとも話してくれました。(野田市では全国のトップを切って制定しているという。)
 
 千葉土建(一般労働組合)は1972年、東京土建から分離独立して結成されました。当時の建設労働者は、ケガをしても病気になっても、なんの保証もなく「ケガと弁当は手前持ち」の慣行が一般的でしたが、そうした慣行をなくすため、建設労働者の労働条件の改善、賃金引上げなど「いのちと健康を守る」ために活動している一般労働組合です。
 千葉県下では2万人を越える組合員を擁する県下最大の労働組合です。鎌ケ谷支部には1000人が加入しています。個人加盟であり建設業に従事していれば加入できるため、事業主や一人親方(一人で工事を請け負う人のこと)も大量に加入しています。
レポート Y・T