ベトナムの風

べトナムの文化と音楽にふれてみませんか


 平成26年2月2日(日)鎌ケ谷市総合福祉保健センター6階で午後2時〜4時、鎌ケ谷市国際交流協会(KIFA)主催による「ベトナムの文化と音楽にふれる」イベントが開催された。当日は会場に一般市民の方140名近くが集まり、ベトナム文化の紹介と音楽を楽しんだ。


 このイベントは、KIFA研修部が企画して実施したもの。特に近年経済発展が著しく、親日的なベトナムへの日本人の海外旅行が増えている中で、既にベトナムへ旅行された方も、まだ行った事は無いがいつかは行ってみたいと思われている市民の方など、このベトナム文化と音楽を紹介するイベントへの関心も高く、多くの市民が集いこの催しを楽しまれた。

 このイベントの開催にあたり、最初にKIFAの長南会長の挨拶と研修部の藤井部会長から、このベトナム文化と音楽にふれる機会を設けた趣旨の説明がなされた。続いて、ベトナム文化を紹介する講演では、来日して13年にもなるベトナム人のHai Trieu(ハイ チュウ)氏による流暢な日本語で「ベトナム人歌手が触れたアジアの中の日本」と題して、講演がなされた。氏の出身地はベトナム中部のフエである。ここは日本が鎖国する前から日本と安南との貿易で日本人町があったところでもある。

KIFA研修部 藤井部会長挨拶 KIFA 長南会長の挨拶 講師のHai Trieu(ハイ チュウ)氏
ベトナム文化と音楽を楽しみに参加した市民 ベトナム民族楽器の紹介 参加した子供に楽器を試してもらう

 最初は、Hai Trieu(ハイ チュウ)氏から市民にも親しみやすい、ベトナム人に会った時の挨拶の仕方について、ユーモアを交えてベトナム語の挨拶仕方を説明した。パワーポイントを使って自国の文化や観光地等を説明してくれた。
 氏の説明によればベトナムは多民族国家で、その中でも京(キン)族は全体の86%を占め、他は53にも及ぶ少数民族で構成しているとあった。人口は8600万人ほど、宗教は仏教徒が大多数を占め他にカトリック教徒や他の宗教の信者がいる。国土の面積は約33万平方キロで日本の国土面積の87%程度である。


 また、会場にベトナムの楽器で一本の弦の楽器や、竹で作ったシロホン(横並びではなく、縦に竹筒が並ぶもの)を持ち込みその説明もしてくれた。

ベトナム音楽を演奏するCYCLOの皆さん ボーカル担当のハイチュウさん 哀愁に満ちたベトナムの曲を歌う

 ベトナム文化の紹介は40分ほどで終わって、次にお待ちかねのベトナム音楽の歌と演奏が始まった。メンバーは歌手のHai Trieu(ハイ チュウ)氏と演奏は日本人のメンバー4名からなるCYCLO(シクロ)でギター、ベース、篠笛(しのぶえ)、パーカッション、太鼓からなる演奏を行った。


 演奏曲は、ベトナムの少し哀愁を帯びた感じのする曲目(Loi toi ru:僕の愛の子守歌、Giac mo trua:昼間の夢、パラヌンの響きなど))と日本人の作曲家がHai Trieu(ハイ チュウ)氏のために作曲してくれた曲(手の歌)などを中心に歌ってくれた。また、リーダーの田中氏を中心とした日本人のみによるバンド演奏も行われた。

衣装も変えて軽やかな曲を歌う 日本人の演奏家による演奏 日本人も聞いた事があるベトナムの歌を歌う


 2時間ほどのベトナム文化と音楽を楽しむ会も、あっと言う間に過ぎて、参加された市民の方たちもこのイベントを楽しまれた。