いじめは許さない



 鎌ケ谷市NPO連絡協議会が主催する映画会「いじめは許せない」を平成24年11月20日(火)の午前10時30分と午後1時30分の2回、市の総合福祉保健センター6階で行った。参加者は2回で延べ60名ほど。

 内容はいじめ問題を取り上げた映画2本の上映である。

映画会の説明をする司会 主催者側代表の五十嵐理事長挨拶 ゲストのNPO法人の泉代表

「桃花の自由帳」:小学生の女の子が学校の友達との間で起きる、仲間外れの問題で子どもに親の価値観を押し付け、かえって問題を複雑にしている。当事者の子どもたちが悩み、親たちが地元住民との付き合いも疎遠で、こうした子どもたちの問題を近所の人たちが気づいてアドバイスをくれても受け付けず、ますます親子の関係が悪くなる中で、たまたま母親が主人公の女の子を公園に迎えに来ている時に、妊娠中のお腹が痛くなりそれに気づいた近くの老人(元消防士の方)が、救急車を手配し病院に搬送して、母子とも大事に至らず、その両親もいざという時の近所付き合いの大切さを学ぶという内容であった。むろんこのストーリーの中では主人公の女友達が仲間外れにされていた状況も、両親の思い込みによるものと分かり、仲間外れにされた女友達との友情が戻ったことはいうまでもない。

映画会会場 上映された「桃花の自由帳」

「ひとみ輝くとき」:この物語は九州を舞台とした、ある中学校で起きたいじめ問題。中学校の女性教師がある生徒の行動が気になっていたが、問題が大きくなるまで放置されていた。原因は同じクラスメートの中で面白半分に、気の弱そうな男子中学生を標的に4人ほどの集団で脅しや暴力をふるったり、携帯電話で執拗に脅しのメールを送りつけたりすることであった。一時は友達であった同じクラスメートとも疎遠になり、誰にも相談や助けを求められなくなり、ついには自殺を思いつめるほどになった。たまたま、自殺をしようと思った場所に老夫婦がお訪れ、中学生の行動の異常に気づいて学校に連絡し、そこへ担任の女性教師が駆けつけ事なきを得た。学校でも校長先生をはじめ先生方が、自校で起きた中学生のいじめ問題の発生原因究明と再発防止について対策をとり、最後にはこの問題をクラスの問題として生徒や教員も含め全員んで話し合い、面白半分で行ったいじめが、いじめられた本人にとっては自殺にもつながる重大な事件であるとクラス全員が認識し、二度とこのようないじめ問題を引き起こさないと決意し、終わっている。

NPO法人きらら 松村理事長 NPO法人 感声アイモ 木村理事長 NPO法人 童謡文化を広める会の皆さん

 また、映画会に続いて、地元のNPO法人きららの松村理事長より、このたび障害者虐待防止法制定に伴い、障害者虐待防止法が制定された背景と、実際に今まで障害者に対して行われた、障害者の雇用主や障害者施設でのひどいいじめの実態報告がなされた。
 被害を受けた障害者の方たちが、自分の被害状況を上手く伝えることが出来ないために、行政部門でも被害者救済が遅れいている状況を参加者に伝え、もし、そのような障害者が被害を受けている状況を知ったならば、臆せず行政や民生委員などの方に伝えて救済してほしいと訴えた。

 続いて、NPO法人 感声アイモの木村理事長より、いつもの大きな声で”皆さんこんにちは!”と挨拶があり、感声アイモで取り組んでいる知的障害者の方たちの支援活動や、障害者の就職支援活動に、当NPO法人が実施している大きな声で発生訓練することが自閉症や知的障害者の方たちに自信をつけ、こうした訓練を続けることによって障害者の方たちが自信を持って、挨拶をしたり、自分の名前をハッキリと発生するなど、良い効果をもたらしていることを伝えられた。

童謡文化を広める会の皆さんによる歌唱指導で懐かしい童謡をみんなで歌う

 今回の「いじめは許さない」のイベント実施に際して、参加者の方々よりアンケートに協力をしていただいたが、参加者の中には実際にいじめを受けた方もおられて、このいじめ問題の深刻さがうかがわれた。
 なお、アンケート結果については、後日このホームページに集計結果を掲載する予定であります。
 アンケートの項目:
@今回上映した映画についてのご感想・ご意見
A障害者虐待防止法の報告に関するご感想・ご意見
B意見交換についてのご感想・ご意見
Cいじめに関する体験など
Dいじめ解消に関するご意見など(どうすればいじめを防げるか・無くせるか)