平成20年2月13日(水)AM10:00から、市総合福祉保健センターにおいて市内に在住される団塊の世代の方々を対象とした「地域デビューパーティー」が開催された。今回は昨年に続いて2回目。
 当日のデビューパーティーのプログラムも多彩で、その中の一つとして今回ミニFM放送実験局が運用された。

 このミニFM放送実験局運用については、参加各団体や学生たち皆さんの協力で実現したもの。

      
生放送中のミニFMスタジオ 放送機材を操作中

 ミニFMラジオ「コミュニティ FM鎌ヶ谷60」は、無線局の免許を必要としないミニFM局で電波の届く範囲は6階大会議室と廊下の辺りまでという、非常に狭い範囲にしか電波を届けることは出来ない。
 しかし、装置は民放で使うQ出しやミキサーなども本格的なものを使用して会場内で生放送の実演を行った。番組制作にはNPOカウントダウン、(株)プロムナード、流通経済大学の学生や地元の大学生(アイウィル)などが協力して行った。

FMラジオで受信中 放送に協力した学生さん

 会場内のミニFMスタジオでは、当日参加団体の代表者の方に活動内容をインタビューしたり、前日までに取材録音した内容を編集して、お昼休みの時間にFM放送を行った。会場内のテーブルに置かれた視聴用のラジオから、番組が聞こえるなど本物と変わらないミニFM放送を体験する事が出来た。

IT化された放送スタジオ機材 会場内スタジオで生放送中の様子 小さな送信機


 また、会場ではこのミニFM放送について、NPOカウントダウンの田中恵美さんからミニFM事業の効果と街興しの事例など説明があった。



 コミュニティ放送を研究されている、駒沢大学准教授の金山智子さんから他地域でミニFM放送を活かして街づくり取り組んでいる杉並区善福寺ミニFM「ラジオぱちぱち」の紹介などがあった。今回放送機材の提供とミニFM実験局の運営を担当された(株)プロムナードの田辺社長はお隣の市川市生まれ、ミニFMラジオ活用による情報の提供について話をされた。


 鎌ケ谷市の周辺にも、市川市で運用するコミュニティ放送局「FM市川」があるが、総務省総合通信局の無線局免許も必要となり、放送設備、番組制作など局の運用に係る人件費、放送の質など超えるべきハードルは高く、厳しい財政難の鎌ケ谷市にとっては高値の花であろう。しかし、このミニFM局であれば民間やNPO法人、ボランティア団体、地元の在住する学生たち、地元商工会、事業所、大手企業の協力があれば、鎌ケ谷市で地元の活性化や高齢者や障害者の方々に優しい、生活情報などを提供する、ミニFM放送の実現も不可能では無いと思われた。。

(レポート:S.K)

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